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”頑張る”の言葉
「頑張るモード」は作られるものでもあると思います。 「頑張れ」と声をかけるだけで、自信がつく人は多くありません。 私も自分の今いる状況によって「頑張れと言われても…」と思うこともあります。 しかし不思議なことに同じ言葉でも「よしやろう」と単純に自分の気持ちに刺激となって伝わり、行動を起こせるときもあるのです。 そのような前向きになれる時は、冒頭に書かせていただきました「頑張るモード」は作られるもの・・と納得するのです。 いわゆる「頑張れ」という言葉は、かける側の気持ちよりも、受け取る側の心の状態でその意味が大きく変わるのかもしれません。 同じ「頑張れ」でも、ある人には前に進む勇気となる言葉になったりします。一方で、ある人には少し重たく感じられることもあるということです。 結局のところ、「頑張れ」は“受け手の気持ち次第でいかようにも作用する言葉”なのかもしれません。 だからこそ、「頑張れ」を乱発して無理やり励ますよりも、本人の中から「やり遂げたい」という気持ちが湧いてくるのを待ち、あるいは湧くような環境を整えることが大切だと感じます。...
吉岡 俊史
3時間


やり遂げたい
「最後までやりたい」という願望は誰しも抱くのだと、ユースターを利用される方への支援を通して、皆さんの表情や言葉の端々に現れる瞬間に立ち会うことがあります。 ”願望”と書きましたが、全ての方が、そこまでの強い想いではなくとも、モノや活動の大小に関わらず「自分で最後までやり遂げたい」と心によぎるときはあるのだと思います。 もちろん、いつも強い意志を持って何かに向かうわけではありません。ある一定の環境条件のもとにその気持ちになれるということが、ユースターで支援をさせていただいている経験から感じます。 就労移行支援事業所ユースターは、障がいがあるなどの理由から、社会で働き生活することに、何らかの不安を持っていたり、社会にどうやって踏み出したら良いか自信が持てないと感じる方が就労に向けた支援を希望され、通って下さっている場所です。 そのユースターでの支援を通して見えてきた「自分で最後までやり遂げたい」という気持ちが生まれる条件の一部を挙げると以下のようになります。 ①ある仕事や活動で自分の役割がはっきりしている ②その役割が周囲にも認められている ③周囲か
吉岡 俊史
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試行錯誤の結果②
「試行錯誤」は、色々な失敗を重ねながら解決策を見つけることを指します。 その意味で就労支援の過程で経験する「試行錯誤」は次のような効果と達成感につながるのです。 ①履歴書を何度も書くことで知る自分 履歴書の修正を繰り返すことで、より洗練された自分の打ちだし方を考えなおしたり、その延長として自分のことが良くわかったりします。 何度も「志望動機」を練って書いている間に、自分のことを的確に書けるようになる方が数多くいらっしゃいます。 ②面接練習での自信の獲得 繰り返し面接の練習をする過程で、ほとんどの方が、自分のことを自分の言葉で的確かつ自然に伝えるようになります。 全て皆さんが元来(もともと)持っている力ですし、試行錯誤しながら自分にしっかりと備わった力です。 その力は社会に出てから、形を変えて「自信」ー「自分を信じること」につながるのだと思います。 いくら言葉で「自信を持ちましょう」と言われても簡単にはできませんが、色々なことを「試行錯誤」することで、自分でも気づける確かな力になってくるのです。 自分の長所や特徴を何度も考え、言葉にするという経験は
吉岡 俊史
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試行錯誤の結果①
何事もスタート時は試行錯誤なのかもしれません。 試行錯誤は失敗から適切な方法や正しいことを見出すことですが、現代は失敗に寛容ではなくなっているような気がします。 就労移行支援事業所ユースターが行う就労支援の場面でもそのような傾向を感じます。 ●ユースターの「道のり支援」 ユースターは就職を経験したことのない方や離職した方が企業に雇用される経験を経て、働くことで企業に貢献したり、そこで評価を受けることで自信を獲得して、社会での生活に意義を感じていただく支援をしています。 就職をして働く皆さんは、社会人として色々なことを経験されますが、様々なことを「試行錯誤」しながら人として成長し、働きがいと社会での生活を実感しているのだと思います。 ユースターはその道のりを支援し続けていますが、道のりは短くありませんし、先は不透明でもあります。 そして、支援スタッフも見えない将来のために、就労された方を励ましつつ、何かが起こるごとに就労された方と一緒に乗り越えたり、時には足踏みしながら様々な経験を積み重ねます。 ●成功か失敗か もちろん、成功していることばかりでは
吉岡 俊史
11月5日


障がい者雇用と企業~フォーラムから~
10月28日(火)に札幌市主催の障がい者雇用に関する研修会に参加いたしました。 前にご案内しました「2025障がい者雇用を通して企業づくりを考えるフォーラム」となります。 当日はリモート参加の方とのハイブリッド開催でしたが、合計で150名近くの参加者がありました。 多くの方が会場まで足を運んで下さり、熱気あふれる会場では、後援者のモルツウェル株式会社専務取締役の野津昭子様の障がい者雇用へのたいさんのエピソード、熱い想いを聞くことができました。 野津専務のお話しから、障がいがあるなしに関わらず、そもそも会社は当初からダイバーシティ経営(多様な人材を受け入れその能力を最大限に引き出す)を実践されてきたので、そこに障がいのある方が入社することは特別なことではなかったということが同社の”強み”として伝わってきました。 なるほど、企業の障がい者雇用は単体として取り組むことではなく、そもそも企業が創設される際の理念やコンセプトに遡るものであるということがわかりました。 企業はそれぞれ何らかの目的があって設立されるものですが、その中には社会の一員として存在し続
吉岡 俊史
11月3日


ひらめき
ひらめきとは、あるとき「急に」思い浮かぶことです。 たいてい良いアイデアや今までわからなかった答えなど、ポジティブな意味で使われるようです。 ひらめきは偶然ではなく、考え続けてきたこと、思い悩んでいたこと、苦しい状態の中でもあきらめなかった結果として、突然出てくる答えですので、努力の結果ともいえます。 「ひらめきも執念から生まれる」 という言葉を目にしました(日清食品創業者・安藤百福氏) 執念を持って・・まで力まなくとも、自然に、自分らしく歩み続けることは良い結果へのプロセスなのだろうと思います。 弊社ユーファーストも、おかげ様で来月で創業五周年を迎えます。 今まで大変多くの方からご信頼を寄せていただきました。 小さな会社が何とか事業を続けてこれますのも、ユースター・ユーディーを利用して下さる皆さま、ご支援を下さるご家族や関係の皆さまのおかげです。 改めて厚く御礼申し上げます。 特に、障がいやその他の理由で何らかのサポートを得て就職を目指す方を支援しています就労移行支援事業所ユースターは、来月で事業開始から4年となります。 今まで20名の方が社会
吉岡 俊史
10月31日


答えない~②
「暑いか寒いか?」という簡単に見える質問でも、答えが返ってこないことが多くあります。 前のブログにも書きましたが、多くの場合は、たとえあまり関心がない話題であっても 「わざわざ質問をしてくれたので、無視は失礼にあらるから何か答えようー”暑い寒い”の選択肢を聞いてきたので、どちらかを答えれば良いはず」 と考えるのではないかと想像します。 しかし、質問に対する答えを持っていても、言葉に出して返そうと思わない方が少なからずいらっしゃるのです。 なぜなのか? ・私と話をしたくないのかー ・今、とても返事ができる気分ではないのかー ・答えるまでもっと時間が欲しいのかー ・そもそも私が嫌いなのかー ・・・ などと色々とネガティブな方向に考えてしまうのです。 しかし、そのどれも違うようでした。 あえて言うのであれば・・・『フィルター』が効きすぎたようなのです。 『フィルター』とは すぐに答えると相手とトラブルになるかも・・だから答える前に自分の答えをフィルターにかけて審査しなければ・・ と思ってしまうのです。 また、自分が答える内容によって相手が自分を悪く思っ
吉岡 俊史
10月29日


答えない~①
就労選択支援事業所ユースターは、今年10月より、必要とする方が、自分の意志をもとに、進路を決めるサポートをする就労選択支援を始めました。 (「就労選択支援」の詳細は当社ホームページ「新着情報」等をご覧ください) 進路選択のために必要なことは、なんと言っても「自分のことを知る」ことではないでしょうか。 自分は今何ができるのか、何をしたいと思っているのか、将来どのように生きたいか、これから経験を積んでどのような力を身につけると良いのか・・・などを自分で理解できると進路選択もしやすくなるのではないでしょうか。 当、就労選択支援事業所ユースターでは、本人が今持っている力、得意なこと、潜在的な能力、将来必要な支援などを、ご依頼をいただいた方に資料にまとめてお渡しします(「アセスメント」といいます)。 実は、就労選択支援サービスを希望される方とは、そのアセスメントを行う初日に初めてお会いすることがほとんどです。 私達就労選択支援スタッフもアセスメントを受ける方も、初対面同士なのです。 「相手のことがわからないのにアセスメントができるの?」とのご指摘もあるかと
吉岡 俊史
10月27日


兼業(副業)②
前回に続き、今回も兼業についてです。 就職を目指して毎日、ご自分を高めていらっしゃる就労移行支援事業所ユースターの利用者の皆さんも、今の時代の働く価値観に自分を重ねているようです。 自分のライフスタイルや体調、目標に合わせて働き方を選べる企業が増え 「自分に合った働き方」を実現しやすい環境 が整いつつあり、働き方の選択肢が増えています。 たとえば、障がい者雇用を行う企業は、障がい者雇用率の関係から、なるべく一日6時間勤務できる方を中心に採用していました。短時間就労はあまり歓迎されなかったのです。 しかしそれも過去のことになりつつあります。今は、勤務時間を柔軟に4時間程度から相談できる企業も増えています。 さらに、以前は、事務職などは難しかった勤務曜日の柔軟性についても、企業に相談できる場合もあります。 そして、雇用する企業も、困惑を感じつつも、時代の流れに沿って、新入社員の育成の方法を変化させ始めています。 どのように変化させているのかについて書かせていただきます。 就労支援を通して、社会で働くためのサポートをコンセプトにしている当社ユーファース
吉岡 俊史
10月24日


兼業(副業)①
本日のテーマは「兼業」です。 なぜタイトルで「兼業」を主として明記し、カッコ内に「副業」と書かせていただいたのか――。その理由からお話ししたいと思います。 一般的な解釈としては次のように言われます。 ●兼業ー現在所属の会社以外の他社に従業員として雇用されたり、本業の他に行う他の仕事 ●副業ー本業を主な仕事として、”かたわら”に行う仕事 似ているようでいて、少しニュアンスが異なります。解釈は諸論あるのですが、上のような解釈を採用すれば、今や「かたわらで行う仕事」という位置づけではなく、 複数の仕事をどれも同等に行う働き方 が増えています。つまり「兼業」です。 今回は、その「兼業」に焦点を当てて書かせていただきたいと思い「副業」は(カッコ)に入れた次第です。 近年、兼業や副業といった働き方は広がりを見せていて、兼業は働く選択肢や働き方のパターンとして、存在感を見せています。 (公財)産業雇用安定センターの副業に関する調査によれば、副業を認める企業はすでに約半数に達しているのだそうです。 就職活動をしている方にとっては、自分がこれから働こうとしている
吉岡 俊史
10月22日


待機
待機という状況は日常や、特にお仕事の場面で大変多く起こります。 「待機」と「待つ」の間には違いがあります。言葉の意味も違いますが、気持ちの持ち方やその行為をする状態も違うと思います。 特に就労移行支援事業所ユースターで意識する「待機」の力は社会で生活する上で大きな力を発揮します。 就労移行支援事業所ユースターは、会社に就職して社会に出ることを目指す方が利用されています。そこには、就職に向けて、技能だけではなく、気持ちを 「就労モード」 に整えられるような支援があります。 「就労モード」 を具体的に言いますと・・・ 社会の中で、自分を認めて、大切にしてゆける自信を持てる・・さまざまな困難にも助けを求めたり相談したり、解決に向けて前向きになれるモードです。 話しをもどして、「待機」と「待つ」についてですが、ユースターの中では、日常に近いシチュエーションで 待って いただくことがあります。 待つ間の時間をどう過ごすのか・・について、自分でも考えたり、待ちながらも前進したり、待っている間だからこそ必要なことを見つけられるようになるための支援を行っています
吉岡 俊史
10月20日


~北海道大学との業務委託契約締結のお知らせ~
既にSNS等でもお知らせいたしましたとおり、弊社・株式会社ユーファースト(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:吉岡俊史、以下「弊社」)は、このたび、国立大学法人北海道大学(所在地:北海道札幌市、総長:寳金清博、以下「北海道大学」)と、障害者雇用に関する業務委託契約を締結いた...
大淺 典之
10月13日


行動援護事業所ー開設にあたってー
初めまして。株式会社ユーファーストの渋谷 拓と申します。 この度、行動援護事業所ユータイムを開設させて頂きましたので、ご挨拶をさせていただきます。 私は、社会福祉法人で13年、障がいのある方々のお手伝いをさせていただいておりました。...
渋谷 拓
10月6日


自由に自分で(2つのサービスのスタート)
既にご案内させていただきましたとおり、本日2025年10月1日から、ユーファーストに新しい顔として2つのサービスが加わります。 ◆障がいなどでサポートを必要とする方が、自分が持つ能力や希望をもとに、働き方や働く場所を自分で決めることを支援する ▶▶ 「就労選択支援事業」...
吉岡 俊史
10月1日


コミュニケーションをどう作るか
コミュニケーションは様々な場面でテーマとして取り上げられています。 コミュニケーション不足は良くない・・ということは誰でも受け入れられる指摘かと思います。 しかし、どのまで取れば「良いコミュニケーション」と言えるのか? そもそもコミュニケーションとは何を指すのか?などが良く...
吉岡 俊史
9月29日
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