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メンタルヘルス

心の状態が健康であるかーー。

何らかで不健康な状態・・メンタルが健康ではない状態であれば、メンタルヘルスの不調ということですが、働く現場で増加しているようです。


全体に心の健康状態(メンタルヘルス)が不調となる人がここ20年で2倍以上の増加をしている中、2年前(2023年10月)に厚労省が行った調査「労働安全衛生調査」によると、調査対象14000社の企業(10人以上雇用)のうち、メンタルヘルスが不調となり、休職や退職をした従業員がいた企業は13%に及ぶそうです。


1割以上の企業が、メルタルヘルス不調の従業員を抱えていることになります。


一方で、別の調査では働く会社員にストレスの原因を聞いたところ「職場の人間関係」と答えた人が半数近くいた、というデータもあります。

残り半数の内訳は、通勤や仕事の量などですので、一般に仕事が大変とか残業など、仕事量が多すぎ、といった理由はあっても、実はその倍以上を占める原因が『人間関係』となるようです。


WHOでは「メンタルヘルス」の定義として「メンタルヘルスとは、日常のストレスに対処し、能力を発揮し、適切(*well)に学び、働き、地域社会に貢献できるような心の健康状態」としています。


ここで出てくる英語原文の*well(=適切に、自分に適した(筆者訳))働きという部分に着目すると・・「就労」もメンタルヘルスが健康であることが基本であり、大事であることを指しています。


就労といっても会社に雇用されて働くだけではありませんので、社会で働いたり、何らかの活動をしてゆく際には、メンタルヘルスの維持はどなたにも、とても重要なことになります。


就労移行支援事業所ユースターから就職をした方によると、特に働くのは人生で初めて・・という方が、まず戸惑うのは「人」の存在のようです。


それは、上司や同僚の本人への接触方法についてです。本人対して発する言葉や行動、また本人に対してだけではなく、同僚間に交わされる言葉や言動も含まれます。

つまり、本人から見える周りの人が本人に与えるストレスや影響に丁寧にフォローをすることが必要になるのです。


会社で本人のことを受け入れて下さる社員の方に留まらず、支援スタッフも、本人に対して、つい仕事の仕方を教えがちです。しかし、もっとヘルプが必要な部分は、人間関係なのかもしれない、ということを覚えておきたいです。


人間関係のテーマは、ユースターのプログラムだけでは十分に身につくとは限りません。もっと実社会の中で体験を重ねて習得していただく機会も作るべきと思います。

そして、就職した後の支援は、メンタルヘルスの維持につながる心の状態の確認、不調の入り口での対応となるのです。


少なくとも、ユースターにいる間に、ストレスを乗り越える練習や、メンタルヘルスが不調かもしれない?と感じたときにするべきことを習得しておきたいと思います。


これだけ増加しているメンタルヘルスの不調に対して、中々支援につながらない現状もあります。

不調になる人は決して少数ではなく、特殊でもないこと、そして人間関係が大きな鍵を握っていることも知れると良いと思います。

職場の人間関係に困る人のイメージ
職場の人間関係とメンタルヘルスの不調にもっと注目した就労支援が必要かと思います







 
 
 

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