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支援はリアクション

支援は”ガイド”の要素もあるのではないでしょうか?、と前のブログに書かせていただきました。「支援は・・・」を続けて今日は「支援はリアクション」についてです。


就労移行支援事業所ユースターを利用される方とお話しをする中で、思いがけないことを相談されたり、相談で何に困っているかを支援スタッフがつかめないときに、聞き手としての支援スタッフが上手にリアクションできずにやりとりが終わってしまうことがあります。(しょうじきに言って「たくさん」あります)


相手の話を良く聴くことは、相談関係に限らず、通常の会話でも大事であることは、多くの方がご存知です。それにもかかわらず”聴く”より”話す”が優先してしまったり、自分が話し始めたらつい長くなってしまう・・ということをついやってしまいます。


ユースターを利用される方と支援スタッフの会話や面談でも、どうしてもスタッフが利用される方よりも多くしゃべってしまうという反省があります。

その理由(言い訳)としては、第一にスタッフからお伝えしたいことが多くあったり、第二に本人が話を持ち出しやすくスタッフはリードしているつもりで自分だけがしゃべったり、第三に時間を気にして・・・などがあります。


事実、全てのことを言葉にしてお話しすることが苦手な方もいらっしゃいますので、スタッフがだまって相手の方の発信を待っていることだけでもうまくゆかないのも確かです。


では、なぜスタッフからだけの発信では良くないのか?をあたりまえと終わらせずに、改めて考えてみますと、それは、支援側だけが話していると、真のテーマが両者の共通のテーブルに出てこないからではないでしょうか?


ユースターを利用される方からのお話しがあって、初めて相談が成り立つのですから。。


支援スタッフが話したいことを一方的に話すのでは連絡や指示(?)でしかなくなってしまうからです。


そこで、大事にすべきことは「リアクション」ではないかと思うのです。


それも「ちょっとした一言」へのスタッフのリアクションです。

利用される方が発した一言に対して、スタッフのリアクションがあると、相手の方も話を続けやすくなったり、話題が広がるのです。


例えば、ユースターの金銭管理トレーニングで、「お金がぜんぜん無くてユースターにも行けないし、何の行動もとれない」ということをおっしゃる方がいたとしたら、私たちスタッフはつい受けとめてしまうのですが、「ぜんぜんって1円もないのですか?」とリアクションをして聞き返しても良かったかもしれません。

そこに返ってきた答えによって、本人はお金が無いのではなく、管理が苦手なのかもしれない、ということがわかり、その点を加味した支援につながりやすいのです。あるいは、実際の額「1000円位しかありません」と返ってきたら、その残ったお金を何を優先して使うか、どのような計画を立てて使うかなどを練習することができます。


良く聞かれることに「普通の人ができることができなくて・・・」があります。

「普通とは何ですか?、また誰ですか?」「普通のグループがいたとしたら自分はどのくらい外れていると思いますか?」などをお聞きしても良いかもしれません。


ちょっとした一言へ、支援としてのリアクションは大事だと思います、それは支援が一方からだけでは成り立たないからだと思います。


一人が寄り添い話をする2人
支援スタッフのリアクションは大事です

 
 
 

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