就労支援、始めるタイミング
- 吉岡 俊史
- 16 分前
- 読了時間: 3分
自分ができる仕事を探したり、獲得した職業を続けるために、サポートを受けたいというご希望を持つ方が就労移行支援事業所ユースターに通われています。
就労支援の形はさまざまですが、スタートするタイミングもさまざまな選択肢があります。
まだ学生であるときから就労に向けた支援を受けたり(ユースターにも多くいらっしゃいます)、就職活動開始と共に支援を受けたり・・・また働き始めてから改めて就労支援を受け始めるなど、自分に合わせた支援スタートのタイミングがあるのです。
どのようなタイミングが一番良いのか、という絶対の答えはありません・・個人差もあります。
では、スタートするタイミングはどのように決めればよいのか? あくまでユースターの場合で申し上げますと、ユースターでは、本人の働く力の他に、まずどのような働き方が向いているのか、本人が希望する働き方は何か、また持っている力を発揮しやすい環境は?などを、本人に合わせて支援スタッフと一緒に自己分析します。
自己分析といっても複雑なことをするのではなく、どのような活動・物に興味や関心を抱くのか・・あこがれは何か・・将来どのような暮らし方を夢みるか・・など支援スタッフとの自然なやりとりの中で本人から発せられた言葉や態度をもとに、本人が準備が整ったと思われるタイミングで、机上での適性検査などを行います。
それらを元に、今度は日々の活動プログラムの中で、さまざまな仕事の実践的なプログラムも体験します。そのような活動から得た本人自身と、本人と環境との関係性に関する情報をまとめてゆきます。
これらのプロセスを考えると、自分が支援を受けて変わりつつ、社会人への意識も醸成されつつある過程で既に支援があるのが良いのではないか、と思うのです。
つまり、就労支援は、なるべく早い段階からあっても良いのだと思われるのです。
前のようなプロセスの積み重ねによって、ある方は、ユースターに通い始めたころに語っていた「やりたい仕事」から、次第に「目指す仕事」へと意識も職種も変わる方がいらっしゃいます。
変わらないことも良いですし、変わることもありです。
当然のことながら、そこで出た結果のみでお仕事を選ぶことはありませんし、絶対的なものとして扱うこともあり得ないからです。
このように、就職活動もタイミングですし、就労支援もタイミングが大きな意味を持つのだと思います。
就労支援を受けるタイミングは、人それぞれ違うのですが、働く自分になってゆく間に、できるだけ支援スタッフも加われるとありがたいと思っているのです。
なぜなら、一緒に探して選ぶときこそ本人の情報が生かされる時だからです。

Comentarios