「実践」という言葉
- 吉岡 俊史

- 3 時間前
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「実践」という言葉の意味に感じることがあります。
障がい等で、支援を必要とする方、希望する方への支援が始まる際、支援者や施設側の「実践」がどの程度あるのかが大きな意味を持ちます。
人に対する支援ですので、支援を受ける方は一人一人が違う要望を持っているのは当たり前ですし、要望としてあがらなくとも、求められていることを個別に見つける重要性は申し上げるまでもありません。
なぜなら人は一人一人異なる生活観と生活方法を持っているからです。障がいの種類が違うからという理由だけではないのです。
生活者の考え方、意識や行動を作る一つの要因が「生活観」で、個々に個性があり違うものになるのです。
それゆえに、支援を提供する相手の方の生活、生活観、希望、意志に合致するものでなければ支援の意味が薄れます。
そして、その方の希望や周囲の状況から見える到達点に行き着くためには、理論や机上の知識だけで乗り切ることは到底無理なのです。
そこには「実践」の経験から来る支援がないと、相手の方に響くものは少ないのだと思います。
「実践」は、理論や知識、目的などを、具体的な行動にしてゆくことです。
障がいの知識だけではなく、支援を提供する相手の方のことを良く知っているだけでも不十分で、そこに実践の経験から来る行動が支援の価値を上げるのだと思います。
そこで求められることは「実践」によって生み出された支援のノウハウであったり、判断力、計画する力・・そして、周囲を巻き込むコーディネートとマネジメント力なのです。
そして、十分な実践の経験と力を持っているべきなのが、専門職と呼ばれる支援者です。
ユースターは就労移行支援事業所として、障がいなどによって、社会で働く際にサポートを必要とする方への「支援」を行っています。
そのユースターでは、求められている就労支援を企画する際に、実践の経験を基に考えるようにしています。
ユースターの支援スタッフは、障がいの知識はもちろん、支援の理論と方法、障がい者雇用の現状、企業の経済的状況や動向、環境の状態などを知った上で、実践経験に重ねて支援に行き着かせます。
もちろん、ユースターの支援スタッフの支援が常に正しいということは決してありません。
いくら実践経験があるといっても、その実践をコピーするのではなく、目の前にいる方と一緒に、適切な支援を新たに見つけ出すことに努力をしなければならないと思います。
「実践経験が豊富な支援者」という言い方には深い意味があると思います。
『何年間「支援」という仕事に就いていた・・』という数字は一つのメジャーですが、長いから実践経験豊富とは言えないのかもしれません。
年数ではなく、理論や知識の研鑽を重ねながら、支援をする毎に、その方に適切な支援を考え続け、実践した経験が「実践経験の豊富さ」なのではないでしょうか?
わが身を正して、努力と、考えてきた過程が見える支援を目指したいと思います。





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