生活感
- 吉岡 俊史

- 55 分前
- 読了時間: 3分
「生活感」というと、ある人が仕事をしている以外のときの様子や雰囲気のことをイメージします。実は「生活感」とは、諸解釈ありながらも、「働くことも含めたその人全体の雰囲気を指す言葉」なのだそうです。
確かに私生活と仕事の場面では、誰もが、それぞれ何らかの違う表情や態度、ふるまいをしていると思うのですが、「生活感」は職場では見せないでいられるのか・・と思っていたら、実は隠し切れないものなのかもしれません💦
考えてみれば「自分は無意識に、私生活と仕事は表情、行動を変えているはず」と思ってはいても、常に意識できているわけでもありませんし、場面によっては全く意識しないで、私生活の自分をオープンにしている日や時はあるようにも思います。
仕事場の休憩中ーご飯の食べ方、洗面の使い方、通勤途中同僚に会った時の雑談・・・皆さんは自分の全てを使い分けていますでしょうか?
仕事と区別して、なるべく仕事中は「生活感」を出さないようにしたいと思う人は多いのかとは思います。
特に昨今は、同僚に限らず、他の人の、いわゆるプライベートについてはあまり触れないのがモラルになっています。
しかし「生活感」は人の活動や感情をもとに、その人が漂わせる空気や雰囲気です・・・となると、その人の生活感は持って生まれた生来のものではなく、生まれてから「その人はどのような仕事や生活をしているか」で作りあげられているものなのかもしれません。
そうなると「生活感」の一部でもある「就労」についても、就労がその人の一部を作り上げると考えられます。
厳密に言うと、就労の種類、職業ではなく、「その人の働き方」が生活感を作りあげる一つにもなるのではないでしょうか。
例えば夜勤のお仕事に従事されていらっしゃる方が、生活リズムとか、自身の時間の感覚が独特な人かというと全くそうではなく、生活リズムはむしろ日勤の人よりもしっかり自己管理され、時間も有効に活用していらっしゃるかもしれません。
勤務条件ではなく、その人の「働き方」となると、やはりライフワークのバランス(!)であったり、仕事と生活への意欲ややりがい、満足感を持てているか、家族と同僚を大切に想えているか・・・なども含まれるのかもしれない、と思うのです。
就労をサポートさせていただく就労移行支援事業所ユースターには、それぞれの方の生活に合わせた働き方を常に考えながら、就労を希望される方と向き合っています。
向き合う方の生活面の課題や仕事への価値観、人生への想いや将来の希望、家族構成やバックグランド・・など、全てが社会で働くことにつながってゆきます。
そのために、支援スタッフはなるべく本人とお話しをしながらその方の一端を知れればと思っていますし、それがサポートの大きな支え(つまりサポートをサポートするもの)にもなります。
暮らしと仕事はそれぞれが、それぞれの延長線上にあります。
働く力は、書類やパソコンを使えるか、作業ができるか・・だけではありません。
その方の生活とつながるものです。
それゆえに、支援スタッフも、プライバシーには踏み込まずに、その人が放つ「自身の生活感」を感じ取りながら、就労生活への支援ができればと思います。





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