責任が生まれるとき①
- 吉岡 俊史

- 8月6日
- 読了時間: 2分
お仕事をする際に「指示をされたことだけをやれば良い」とイメージしがちです。
働くことに不安があるなどで、サポートを必要とする方に対して、就労に関する支援を行っている就労移行支援事業所ユースターを利用されている方でも、就職活動をしている間に不安を抱いたり、自信を失いそうになる方もいらっしゃいます。
では、「何に」不安を感じたり、自信をなくしてしまうのでしょうか??
実は「何に不安を感じているのか?」を深く考えたことがない方も多く、職を探しながら、なんとなく、漠然とした不安を抱えてしまうことが多いようなのです。
不安を抱える当事者からすれば「何に不安を感じるのか?」を聞かれてもわからないし、わからないからこそ、かえって不安や緊張が高まってしまうーーそんな状態なのかもしれません。
その気持ちに耐えられずに就職を断念したり、延期せざるを得ないという場面にも立ち会った経験のある支援スタッフとしては、できるだけ不安の原因を明確にして、本人が抱える漠然としたものをできるだけ明確にする支援を行い、それを本人と一緒にプラスに変えるように、力を尽くしたいと思うのです。
そこで一つの仮説を立てたいと思います。
『不安の原因は、今まで経験をしたことのないような「責任」を持たされるからーーではないか?』
という仮説です。
キーワードは「責任を持たされる」です。
特に学生の身分から社会人になる際には、障がいの有無を問わず、誰もが「責任の無い立場」から「責任を持つ立場」に変わっていきます。
自分が就く仕事の内容、時間、期間など、条件を問わずすべての仕事には何らかの責任が伴います。これは、社会人になる以上、避けられないことなのです。
就職活動をされるユースターの利用者の方々も「責任を持つこと」をはじめとして「自分が変わらなければならない」と感じたときに、不安を抱くのではないかと考えています。
雇用されてお仕事をする以上「責任のない仕事」は存在しません。だからこそ、何とかその責任に立ち向かわないといけないのです。
ユースターでは、責任に立ち向かえるように「責任を身近に、肯定的に、そしてプライドに変えて」受け止めてほしいという想いを込めて支援を続けています。
具体的な取り組みなどを次のブログで書かせていただきます。
(=つづく)





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