卵を一つのカゴに盛らない
- 吉岡 俊史

- 2 日前
- 読了時間: 3分
「卵を一つのカゴに盛らない」これは投資分野で使われる格言だそうです。一つのカゴにまとめると、そのカゴを落とすと全てが割れてしまうという比喩です。
とは言いましても、今日は投資のお話しをさせていただきたいわけではありません。私も完全に門外漢ですし。
この格言で表されることが、就労生活にも起こりがちではないか・・と思いましたので、紹介させていただきました。
社会で就労生活を送る際の大事なキーワードとして、「長期・安定」という2つの視点があると思います。
『長期・安定』
長期というのは、例えば人生設計です。どのような生活をしてゆきたいか、一人暮らし・実家暮らしか?ということはどなたも考えることかと思いますが、人生の選択や設計はそれだけではありません。
家族(婚姻や死別含めて家族構成が変わってくること)、自立生活(経済面も含め)の他に「どのように生きてゆきたいか」を考えると良いのです。しかし、このことは難しいために、つい先延ばしにしがちです。
何のために働きたいか、お金のためとは言ってもそのお金で何をするためか、それをイメージできると、「働き方」が全く変わるのです。
また、自分にメリットがあれば遠くへの移住も考えられるのか。好きを仕事にしたいか。生活できる最低限の働き方をし、仕事以外の時間は別のことに費やしたいか。あるいは何もしない時間が欲しいか等・・それによって、ライフとワークのバランスが違ってきますし、働き方の熱量も変わります。
働き方が変わるということは「就職のしかたも変わる」ことになります。
入社直後には昇給、昇格、正社員登用など、さまざまな条件を就労支援員とともに企業に確認します。自分が何に焦点や関心を持っているのか、で就職先の選定も違ってくるのです。
長期的な人生設計は難しいですが、就労移行支援事業所ユースターでは、本人の理解に合わせて、支援のプログラムの一つとして行っています。一緒に人生を設計する体験ができれば有益だと感じています。
そして、まさに「卵・・・」のように、自分の大事なこと、希望を一つにまとめてイチかバチかで計画しない、ということです。
自分の希望や理想、条件がそれぞれ「卵」だと例えると・・・最初の就職先にやりたいこと、得たいもの、全ての「卵」を盛り込むと、もしその企業が不採用になったり、働くことが続かなくなったときに「自分の全てがだめだ」という思いになってしまうかもしれません。
やりたいことに近ければ、その他は多少イメージと違う仕事でも「やってみる」という思い切りも大事です。なぜなら自分には、働いてから発見される、今はわからない力があるかもしれないからです。
そのように考えることが、最初の就職先に全ての卵を盛らないことになるのだと思います。
そしてももう一つのキーワード「安定」につきましては、こちらはプラスマイナス状態のバランスを考えておく、というものです。まさに「卵」です。
安定は絶対的に永遠に存在するものではないということを知って、プラスの卵を全て一気に盛り込まない、とういう考え方もありなのではないかと思うのです。
そして、マイナスの時に出せる卵を残しておくことで、プラス、マイナスどちらの状態になって、その両方に卵がある状態が理想なのかもしれない、と思っています。
一つの仕事が続かなかった「もう自分は働けない人なのだ」と思うのではなく、その時に経験した苦労や考えたことを、次の就職で生かしたり、繰り返さないための対策の材料にすることだと思うのです。





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