記憶は、形を変えて働きだす①
- 吉岡 俊史

- 4 日前
- 読了時間: 2分
記憶力と仕事は切っても切り離せないものです。
もちろん仕事だけではなく、生活全てに記憶は関係していますが、仕事に絞ってみると、「覚えておく」ことは、色々なことを救ったり、助けたり、便利にしたりすると思います。
覚えていないと同じことを何度も調べたり、誰かにきかなければならないー。覚えていると生活が便利、昔お会いした方の顔をお名前を憶えていることで対人関係がうまくゆく、など記憶しておくことは何となく大事であることがわかります。
しかし、それらの重要性もだんだんと下がり”覚えておく”意義が薄れてきているように感じるのです。
それは、現代は何でも「すぐ」に調べて答えを出すことができるツールに溢れているからではないでしょうか?
少し言い過ぎかもしれませんが・・・
”覚えておくこと”
自体があまり重要視されなくなっているような気がしています。
例えば、スマホのカメラです。おわかりの通り、何かを覚える場面では、ほとんどの人が紙をペンを出す代わりにスマホを構えます。
カメラだけではありません・・・録音もです。
テレビニュースでは、記者が政治家や著名人を囲んで取材をする場面を目にします。記者の多くがメモを取る代わりにスマホを向ける場面が増えているように感じます。
もっと生活に密着した場面で”待ち合わせ”の場合はいかがでしょうか?
待ち合わせの場所、時間など、以前はしっかりと約束をとらないと出会えることは不可能でした。。
しかし、今は場所や時間を決めなくとも出会えることが可能な時代です。自分の居場所を地図と共にGPSで相手に送れば良いだけです。また時間も正確に約束して覚えておかなくとも、お互いに到着前にやりとりすることで出会えるだけではなく、待ち時間が無くなるのです。
このような便利なツールに囲まれると、記憶する必要すらなくなるような気になります。
あたかも「調べる」という言葉は「検索」という言葉に取って代わられたような感覚すらあります。
そして、気になるのは、
誰でも、どのような場面でも「検索」をして、欲しい答えにすぐにゆきつくことができてしまう時代にいると、忘れてしまったことで、困ったりした経験も減り、それが働く力にも影響してしまうのでは?・・ということです。
(=つづく)





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