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自分のことだけ

自分のことしか考えていない人って周りにいますでしょうか?


「あの人は他の人には興味がなさそう」とか「自分のことだけだ」と聞いたり、実際に感じたりすることがあります。


しかし、その人を簡単に批判したり、否定することはできませんし、わが身を振り返ると、周りの方が自分をどのように思っているか、すべてはわかりませんので、自分に対してもそのように感じている方もいらっしゃるかもしれないのです。


「自分のことだけ考えている・・・」と思われる方に対しても、周りの方は、あまり気にせせず接していたり、距離を取ったり、むしろそういう人のほうが付き合いやすい・・と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

人それぞれです。


人に対する評価に限らず、評価をする基準というのは、一人一人が違う基準を持っていると思います。ですので点数が自動で出る問題などでない限り、一律の評価というのは本当にできないのだと思います。


それを前提にして、今日は「自分のことだけ考えていそうな人」の就労と社会生活の支援について書かせていただきます。


自分のことだけであっても、しっかりと何が良いかを考えられる力は、就職活動の中ではむしろ有力な「力」になる場面もあります。もちろんその一方で、就労支援の中での壁になることでもあります。


障がいなどの理由で就労の支援を希望される方へ、就労支援員が、準備から就職後を支援している就労移行支援事業所ユースターでは、本当に自分のことだけを考えて、それが就労に支障が出る場合には、相手があっての就職であること・・それぞれの方の理解のしかたを使って「自分のほかに会社や同僚の立場を想像すること」を試していただけるようにしています。

その一方で、就職活動のプロセスの中で「自分のことだけ」を考えて前に進むことも大事であることもわかっていただけるようにしています。


例えば

◎「自分のことだけを考えて良いとき」は・・

・体力や病気、障がいなどで配慮を会社に伝えるとき

・長く働くための勤務条件を会社に提示するとき

・入社後上司にわからないことを聞くとき

ーーあたりまえのように見えるこれらのことも、「相手に迷惑をかけてしまう」と感じて萎縮して言い出せない方もいらっしゃいます。


また、どのような言葉を使って伝えたら良いかがわからない場合もあります。


逆に

◎「自分のことだけを考えるべきではないとき」は・・

・自分の障がいや病気などで、自分のことを第一に発信する、それも就業に関係しないことまで、あれもこれも会社に伝え過ぎてしまう

・初めての就職、初めての働く経験なので、仕事のことは何もわからない

ーーなどです。前者は会社を不安にさせ過ぎてしまいますし、後者は、言うまでもなく、会社は織り込み済みであるからです。

会社は人物を含めて見て読み取るから伝え過ぎる必要はないのです。


自分のことだけを考えることも素敵な素養ですし、個性です。

使うときにその力を使って、支援スタッフと一緒に上手に局面を乗り越えていただきたいです。

マイセルフのイメージ写真
自分のことだけも使い方次第です

 
 
 

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