社会に出る事務手続き②~マイナ保険証と支援~
- 吉岡 俊史

- 3 日前
- 読了時間: 4分
突然ですが、皆さん、マイナ保険証のしくみは熟知されましたでしょうか?
2024年12月2日から保険者証といわれるもの(具体的には、健康保険被保険者証、国民健康保険被保険者証、後期高齢者医療被保険者証)が廃止されて1年が経っていますが、
生活実感としては、むしろ廃止された1年前というよりも、つい先日である、2025年12月から「医療機関では保険証を提示しても使えない」ということの方が実感を持ちやすいという方も多いのではないでしょうか。
中には焦りや大小の戸惑いを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
マイナ保険証は、マイナンバーカードが浸透し始めたのも束の間、マイナ保険証が本格的に運用された印象があります。
まず最初のハードルとなる「利用登録」は自分自身で行わなければならない、ということがあります。
医療機関に行った方は医療機関でもできますし、「マイナポータル」やATMなどでもできるものであるのはわかってはいるのですが・・💦。
そして次のハードルが暗証番号です。
パスワードが氾濫している中、マイナンバーカードの暗証番号を覚えているか?ということ
が次にくるハードルです。
その次に来る低めのハードルは「〇〇を同意するか?」と窓口の機械に問われ、同意を求められます。何への同意かを良く読まずに同意することもあるのではないでしょうか?
「自分でも知らないかもしれないのに同意できるかな?」などと考えたりー
改めて同意する内容を調べますと、過去の診療情報、服薬、健診情報への同意だそうです。
私のように、何への同意かを知らずに、今初めて知ったという方もいらっしゃるかもしれません。
そして次のハードルが、マイナ保険証のスマートフォンへの搭載です。ただし、これは2025年9月から開始されたものですから、まだ馴染みは薄いかもしれません。
スマートフォンに搭載された暁には、初診でない限り、スマートフォンだけで受診できると言われています。
いずれにしても相当真剣に知ろうとしないかぎりは、完璧にそのシステムを理解している人はどの程度いらっしゃるのでしょうか。
障がいのある当事者の方や、社会システムに不慣れな方であっても、こういったシステムには乗らないといけないのですが、簡単ではありません。
例えばマイナ保険証については、介助者、支援員、代理人などが必要な支援を行うことは認められているようです。(例えば、代理人が暗証番号を入力するなども大丈夫?)。
しかし、そこには介助者がいることが前提であったり、いない場合は自分で100%のことができるはず、という社会システムになっているのもいかがなものかと思ってしまいます。
自立生活とは?手続きの自立とは?・・全て含めて考えなければならないのだと思います。
会社に雇用された場合には、今まで通り被保険者、被扶養者の変更なども今まで通り会社を通して届け出ることになるのですが、ここまで細かい手順が多岐にわたって変わったので、今まで当たり前であった手続きに「ひょっとして変わったからも?」と疑い深くなってしまいます。
就職をしたユースターの利用者も同様に不安に感じることも多いと思います。
そして皆さまからの素朴な質問に支援スタッフがスムースに回答できるか・・支援側にも不安が残るのです。
このように生活の根本に関わる部分の手続きが今までとは大幅に変わった際に、取り残される方がいないように・・・としみじみ感じます。
就労移行支援事業所ユースターの支援スタッフは、ユースターを利用される方が「働き始めて社会人になる」という人生の転換場面を共にします。
そこでは、さまざまな社会への手続きが待ち構えています。今まで家族が行っていたことを知らない方はなおさら戸惑います。
本人や支援スタッフ任せにしない、どのような方にもわかりやすく、ゆっくりと知っていけるように、慎重な変更や導入を望んでいます。





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