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待つ支援

4 分前
読了時間: 4分

支援の中で、「相手の方を待つ」という部分はどのくらいあるのか?を考えることがあります。


「相手を待つ」ということは、支援者側の準備が整い、あとは本人の行動を待つ、ということですが、逆に、支援者が本人をお待たせしてしまうことも多くあります。

どちらかが一方的に待つだけではなく、待たせることは双方に生じることで、場面によっても状況は異なります。


いずれの場合でも「相手を待つ」ということは容易い(たやすい)ことではないです。


なぜ、待つことが時には難しいのか?


それは、「待つ」ことは、待つ人が、自分の予定していたこと、意志などを、一旦保留することになるわけですし、何かを始めよう、行動しようと思っていた気持ちに一旦ストップをかけるわけですから。。。


もちろん、時間にも余裕があり、自分自身の気持ちにも余裕があるときは、相手を待つことはさほど大変なことではないです。


しかし、何かの用事や仕事などに追われているとき、誰か別の人を待たせているとき・・・このような時は相手を待つということが時間だけではなく、心理的にも難しくなるときがあるのです。


現代は、時間を節約すること、タイムパフォーマンスの意義を唱える時代でもあります。

待つ時間を何も生産しない時間、と決めつけてしまっていることもあるのだと思います。


それは、支援の場面に限らないかもしれません。日常の中でも、相手が動きだすまで待つということは、その間、自分の全てを相手のペースに合わせている、と考えてしまうからではないでしょうか?


しかし、私は支援の実践の場にいておもうのは、支援の場では「待つこと」には、一定の成果や大きな意義があると感じます。


「待つ支援」とは、次の見通しと整理、気持ちの切り替えなど、待つ間の行動にはとても重い意味がある場合があると感じています。


先へと進めることは大事ですし、全てが時間や予定で埋まっている毎日ですから、当然「待つ」は自分の予定表には組んでいません。


しかし、別の視点で見ると、自分が待っている間、相手には何らかの意味ある時間であるはずですし、その時間を共有する気持ちがあれば、めぐりめぐって自分にも意義のある時間かもしれないのです。


また、支援の場では、単に受け身的に待つのではなく、支援を受けて下さる方を待つ間に、支援スタッフがどのようなことをするかで、その時間の意味や価値も違ってくると思います。


就労移行支援事業所ユースターの場合で見ますと、ユースターでは、利用される方が社会で働くことに向けて、就職や就労などへの準備支援をします。大きな視点では、利用者の方が、社会で必要な力を習得したり、社会という場面に慣れ、働きはじめるまでの間、支援スタッフは、待ち続けるわけです。

しかし、実際は支援スタッフはただ待っている、という感覚は持っていず、支援する側で様々なことを進めています。


具体的な例を挙げればきりがありませんが、利用者の方が、ユースターで新しいプログラムを始めるとします。支援スタッフは一通り説明をして、そのプログラムを習熟されるまで、支援スタッフは待っているわけです。そこで、スタッフが何もしないで待っていると、それは無意味な時間、生産性の無い時間とスタッフは感じてしまい、最悪、本人を急かすことにもなってしまいます。


そうではなく、待っている間は、その方が何からはじめて、どのように理解をしてゆくのか、難しそうにしていれば何につまづいているか、など「観察」をする、社会で働く場面を想像する場でもあり、支援スタッフにとって、とても貴重な支援の時間なのです。


就職活動自体も「待つ」ことです。良い求人、企業の返答など、待つ場面が多くあります。その間何もしないでいるわけではなく、就職を希望する本人と支援スタッフ、それぞれに気持ちを整えたり、次の行動を一緒に考えて進めたり、また「もし採用となったら・・」を想定して、自分に何が必要か・・など、とても「忙しい待ち時間」となります。


何かをしていることより、待つことの方が難しい、でもそれだけ意義を持たせられるものなのだと思います。

電車を待つ人
生活の中で待つ時間はたくさんあります






 
 
 

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