基本知識を持って安心就職をするために②
- 吉岡 俊史

- 5 日前
- 読了時間: 3分
就職して働くための「基本知識」があいまいであったり、そのような知識は無くても誰かが助けてくれる、ということですと、知ろうとしないことで、後から大きな不安を感じるかもしれません。
実際、就業ルールを知らず、手続きを怠って困られた方もいらっしゃいます。
これらの基本知識は障がいがあってもなくても、サポートを受けて働く場合であっても「免除」されたり「省略」して良いものではありません。
そして、労働者の権利義務などの「基本知識」は、働いてみればわかる・・というものでもないのです。
そこで、積極的に知識を学んだり、聞いたりすることが必要になります。
ブログ2回目として、「基本知識」の一つであります「各種手続き」の一例として『雇用契約』に触れます。ユースターとして経験したエピソードも含めて書かせていただきます。
雇用契約は労使双方が合意して働くために交わすものですし、双方にあるリスクを見極めるものでもあると思います。
つまり働く立場の人は会社が全てをやってくれる、と思うのは間違いですし、会社を100%信じ切ることも良くないのです。
また、労働者として、特に障がい者雇用として働く場合は、雇用者である会社も不慣れな手続きが出てくることがあります。
以前、障がいのある方を雇った会社が、就労者とは、雇用契約とは違う何かを締結すると思っていて、雇用契約を作っていなかった会社がありました。
もちろんそのようなことはないのです。
また、年金や社会保険・・など障がいの有無で何かが違うので、雇用契約にどのように記載したら良いのかを迷う会社もありました。
一方働く側も、スタートをスムースに始められるかどうかは、就労者がいかに会社に協力をして、受け身にならずにいられることが肝要であることも知っておき、目に見えない自分へのリスクも検証しながら必要な就業の条件やルールを聞いて残しておく必要があります。
雇用契約を結んだ経験がない、覚えていない、あるいは契約の意味や働くルールを十分に確認したことがない、理解できないなどは確かにハードルになり得るのですが、だからといって避けてもよいハードルではないのです。
契約書がそもそもあるか、無ければ労働条件通知書は自分の手元に交付されたか、など支援スタッフが身近にいれば確認ができますが、いない場合は自力で申し出る必要があります。皆さんが働き始めるときに支援スタッフが厚く寄り添わせていただくのは、新しい指示や人に困るかもしれないから・・だけではなく、就職後も続く細かい手続きに、皆さんが困らないか待機する意味も含まれるのです。
自分一人で働けるので、職場での支援は不要と言われる方でも、想像外に、手続きや確認すべきことがあるかもしれない、と思って支援スタッフと話しをしていただきたいです。
契約書の中に書かれてある用語についても、難しいときがあります。
これはユースターの中でも準備講座として適宜用語を学ぶ機会を設けていますので、是非難しいから・・と避けずに積極的に参加いただきたいです。
安心して働くために必要なことはまだまだたくさんあります。
全てを書ききれませんが、これからも機会を見つけて少しづつ触れていければと思います。
ブラックとかホワイトとかいう印象を持ってしまう背景には、そういった社会や法律のルールというものを”知らない”ということもあるかもしれません。
先に触れましたとおり、イメージや噂だけで決めたり、マイナスイメージを持つことのないようにしていただきたいです。





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