単調な作業と単純な作業①
会社の求人広告などの仕事の説明で「簡単な仕事」と書かれてあることがあります。
また、作業の難易度をあらわすときに、単調な仕事とか単純な仕事と言われるときもあります。両方とも、”ややネガティブ”な聞こえ方がありますが、「単調・単純な仕事」・・いったいどれがどのように違うのでしょうか?
言葉だけの一般的な意味としては、「単調」とは、作業自体が変わらないことを指し、「単純」とは作業そのものが簡単であることを指すようです。
しかし、単調や単純作業といいながら、責任が大きかったり、ミスが許されなかったりすることがあり、現実的には言葉通りとはゆかず、やってみて戸惑うことがあります。
「単調な仕事」は、先に書きましたとおり、ネガティブな印象があるのと同時に、単調であることは変化が無い=退屈と連想をする方もいらっしゃいます。
単調な作業は避けたい、でも難しい作業はできない、一体どのような作業であれば自分に合っているのか?と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
「単純作業」は、簡単な作業の運びであったり、手順であるかもしれませんが、それでも、全く何も考えずに気楽に仕事ができる・・といったようなことは少なく、全てが簡単といったことではない点に注意が必要なのです。
そこで「単調な作業」「単純作業」と言われた場合、働く本人や支援スタッフの想像の中には、どのような絵が描かれているのか、またどう分析するのか?そしてどこまでを信じてその仕事を判断するのか?、などを考えてみたいと思います。
実際には、単調な作業と単純作業を区別している方は少ないと思います。「単調な作業・単純作業」は聞こえ方の印象やあいまいさから、多くの会社では「簡単な作業」とまとめて表現していることは冒頭に書かせていただいたとおりです。
●「単調な仕事」
はどうでしょうか?何となくソフトな響きですが、単調と言われても戸惑いもあるかもしれません。
例えば、新しい社員を募集する際、「単調な仕事」と明記しても人は応募してこないと思います。それは前に書きましたとおり「つまらない仕事」というイメージにつながるからです。
考えてみれば、多くの仕事は、同じことを繰り返し行う場合が多く、単調な作業なのかもしれません。しかしそれを正面から単調ということはないのです。
でもどんなに単調な仕事に於いてもそれに価値ややりがいはありますし、それを見出した方はすばらしいと思います。
同じことの繰り返し、変化が無い、という仕事は、言い換えれば、安定した作業、例外がない作業、手順がはっきりしている作業、習熟しやすい作業、担当する業務が会社の期待する内容に合致しているので、貢献している感を得やすい・・などとなります。
これだけでも十分に働く動機がわいてくるのではないでしょうか?
●「単純作業」
恐らくそれ(単純作業)を行ったことのある人は企業の中に大勢いらっしゃり、標準的かつわかりやすいもの、マニュアルや手順が完成されていて、ひょっとして正規社員ではなく、アルバイトや臨時社員の方など、長い練習の時間を経なくてもすぐに習得でき、実務に入ることができる作業なのかもしれません。
それだけ習熟する期間や導入期間が短く、理解しやすい仕事であると、自分が即戦力になりやすい、とも受け取れます。
どちらかというと「すぐに戦力になりたい、すぐに他の人と同じように仕事がしたい」という意識が強い方の就労の際に、単純作業を選びやすいのかもしれません。
仕事が明確なので、素直に仕事に入りやすく、わかりやすい点が安心感を得ます。また定型的であるために、ミスも起こりにくいと想像できます。
単調な作業、単純作業・・イメージや言葉で否定的な感情につなげず、どのような働き方が良いか、あらためて自分との相性を見直してみるのも良いかもしれません。
(=>つづく)







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