「結果」と「成果」への支援の違い②
- 吉岡 俊史

- 5 日前
- 読了時間: 3分
就労移行支援事業所ユースターで準備をして、一般企業から「採用」の決定を受けた方とその支援スタッフは、「採用」という「結果」に、喜び、期待や緊張と不安が一気に押し寄せたような気持ちです。
しかし、それは、一生懸命に就活をがんばったことに対しての「結果」に感情が高ぶるわけであって、その先のことを一瞬忘れているかもしれないと思うのです。
その証拠に、喜んでから程なくして、支援スタッフは、これから起こるであろうこと、本人が経験をするであろうこと、そして支援の方法などを考えるに至り、現実に戻るわけです。
前のブログ①で「採用はゴールではない」と書かせていただきました。何かが「完結した、解決した」わけでもありません。
”採用”が、最終地点ではなく、一つの「結果」である上に立って、そこから先に待っている将来に見るであろう「成果」をしっかり見据えている方は、スムースな就労生活がスタートしやすいかもしれません。
前のブログ①で「成果」と「結果」の違いを述べましたが、就労支援の場合に特化すると、以下の点が加えられるのではないでしょうか。
■「結果」は、何かを行った後に出てくる結末・現象で、「採用」は就活の後に出てきたポジティブな現象です。どちらかと言うと、出てきたものを受けとるしかなく、受け身的な印象があるのが「結果」です。それゆえ、ネガティブな「不採用」という「結果」もあり得るのです。
■「成果」は、自分が行ったことがポジティブで好ましい結果になったものです。ある意味思惑通りあるいはそれ以上になることです。それゆえに、ネガティブなことは「成果」とは言わないのだと思います。「採用」は頑張った成果ですが、「本当の成果」は働き続けて幸せな社会生活を送ることなのだと思います。
つまり「結果」は出てくるもので、がんばりによって”出す”ものではないのです。
(「結果を出す」と言うことがありますが、それは正確には「成果を出す」という意味なのではないでしょうか?)
そこで、就職に向けて、ユースターを利用してがんばる方への支援は「何に対する支援か」という点で、2種類あると思います。
(1)一つめは、採用という「結果」を得るための支援です。自分に合った仕事を探すことから採用までの一連です。自分の強みを整理したり、それを言葉で説明できるようにしたり、書類作成から面接、そして心の準備・・などへの支援です。
(2)二つめは、働いて生活することを「良かった」・・と思える「成果」を得るための支援です。仕事が多少辛くても、生活が大変であっても、自分の社会スキル、気持ちと心が充実・満足していられる心と身体を整える支援です。自分を信じること、自信を持つこと、人を信頼すること・・・生きがい、働きがいを見出すこと・・・等多岐に渡ります。
なるべく早く、確実に働く場所を見つけて働いて収入を得たい、という気持ちにも応えたいと思いますが、結果への支援は、成果に比べると比較的短期間で行われます。一方で成果への支援は長期間に渡るものであるのと、抽象的なものでもあります。
結果も成果も得られるために、充実した日をユースターでは過ごして欲しいと願っています。





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