軽作業は偉大なり
- 吉岡 俊史

- 2025年8月22日
- 読了時間: 2分
就職のために目に見えることから見えないことまで、さまざまなことをプログラムとして提供している就労移行支援事業所ユースターでは、職業指導として、実際の作業を行う場面があります。
作業というと、決まったことをこなす。仕上げる。終わりがある。達成感も持ちやすい。そのような活動を思い浮かべます。
たしかに、作業自体はそういった活動です。特に軽作業と呼ばれるものは、あまり特殊な技能を持たなくとも気軽にできること(もちろん”軽作業”の明確な定義はありませんが)という印象があります。
このような軽作業をユースターとしては貴重な体験の一つとして導入しています。軽作業を行うことで、本人の持つ職業に関するさまざまな事柄を発見できるからです。
たとえばーー
・初めて取り掛かる仕事への抵抗感
・失敗をするかもしれないという感情
・慎重さ
・仕事をする際の癖やこだわり
・報連相
・飽き
仕事との相性を発見するのは、むしろ周りの支援スタッフではなく、本人(自分)です。
つまり、「自分は何が得意なのか、どのような職業適性があるか」などを自分で発見していただくのです。
そもそも適職や適性は、体験なしに知れる人はまずいないと思います。
牛や牧場の写真を見て「酪農家になるとのびのび働けるかも?」とまでは感じるかもしれませんが、「自分が酪農に向いているか否か」はわかりません。
やはり体験は必要なのです。
また「自分のことは自分が一番知っている」という人もいますが、どうでしょうか?
その言葉に納得できる部分と、できな部分があると思います。
自分の気持ちは自分が一番わかっている、というのは確かにそうだと思います。
しかし「自分が一番向いていることは?」を問うと、自分ですぐに答えられるのでしょうか?
もちろん答えられた場合はすばらしいと思います。でも、もしかしてそれは「あなたは〇〇が向いているねー」と、以前に他の人から言われたことを「そうだ」と思い込んでいる、ということもあるのではないでしょうか?
やはり自分の適性を知るためには他の人の力や軽作業のような活動を借りることが多いと感じます。
体験して他の人に見てもらって、そして自分でも納得、この繰り返しで自分で適性を知るということもあるのかもしれません。
仕事との相性や適性を知ることが適職に出会う入り口になるのだと思います。





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