多方向から見ないとわからない②
- 吉岡 俊史

- 5月27日
- 読了時間: 4分
自分だけの視点で判断・行動してしまうと、せっかくの目的が達成できないだけか、相手の方にご迷惑をかけてしまうことにもなります。
忘れがちな「どのようなことでも、相手の視点に立って考える・・」ということについて、支援に絡めて考えています。
支援を提供している就労移行支援事業所ユースターや行動援護事業所ユータイムの支援の質は、サービスを受けていただく方々、ご協力をして下さる相手の方の視点が生かされているかで成り立ちます。
当ブログは3回に渡って、以下の項目で、自分の視点だけで支援すると何が良くないのか、相手の方の視点に寄り添うとはどういうことか、を振り返ってみました。
■『就労支援の場合』
(1)(自分の)働く力の現在を知るー前のブログ
(2)働く力を身につける・伸ばすー前のブログ
(3)就職先を探す
(4)就職して働く
■「行動援護」の場合
(5)自分の時間を過ごす
(6)リラックスや刺激など得たい体験や感情を獲得する
今日は、(3)就職先を探す・・から続けます。
(3)就職先を探す
⇒就職先を探すのは単に選ぶという行為ではない点は度々述べさせていただきました。
ある企業を求人票から選んだ場合、支援を提供している相手の方が納得して、その就職先を選び、受け入れていると思い込みがちです。
しかし、本人の視点に立てば、自分のこととはいえ、選んだ責任が自分にのしかかり、責任を負う辛さと迷い、自信のなさに押しつぶされた気持ちなっているかもしれないのです。
「あなたが選んだ場所だから・・」と誰からも言われてしまう立場は辛いものだと思います。
なぜなら自分の就職活動を思い出しても、半信半疑な部分は必ずあって、そこをいわゆる一か八かで突破したものです。
運を天に任せる気持ちであったり、迷いを抱えたまま挑戦するのが就職先の選択なのだと思います。
むしろ相手の方の視点や気持ちを尊重するのであれば、以下のような視点が支援としては大事なのではないかと思うのです。✕はダメとか誤り、ということではなく、あくまで相手の気持ちに立っているかを確認しながら伝えるべき言葉だということになります。
〔✕〕自分で選んだ就職先なのだから、とにかく誰か別の人のせいにせず、頑張りましょう
〔〇〕確信がなく、自信が無いのは誰でも同じ、だって、始めて体験することだし、自分にどこまで何ができるかわからないわけですから。結果については絶対と思わず、やってみませんか。
良かれと思って励ます場合や、相手の想いを十分に受け止めながらあえて、厳しめの言葉になる場合もあります。場面や条件、相手の方の状況など総合的に見て言動を自分で判断できることが支援スタッフの行うべきことかと思います。
(4)就職して働く
⇒無事就職が叶い、順調に毎日を送ることができている。素晴らしいですが、本人の中ではストレスや葛藤「これで良かったのかー」など思い描いていた就労生活とは違う現実があるかもしれません。
必ずしも就職先した場所で働き続けることだけが了なのではなく、働くことに前向きになり、自分らしい充実感もあり、毎日に小さな満足が積み重なってゆけることが大成功なのだと思います。
それゆえ、支援スタッフとしては、就職後も、たとえ退職の意向が出てきても、退職や転職に過敏にならず、穏やかに受けとめて次につながる支援を一緒に考えてゆくことが働き続けることにつながるのではないか、と思います。
その時に、退職したらユースターに戻りづらくなるとか、戻ってはいけないのか、という想いを抱かせてしまっては就労を支えることにならないのだと思います。
このように、自分視点だけではなく、相手の視点や想いも常に見て、多方面から見ないとわからないことが、支援にもたくさんあることを常に知ってゆきたいです。
次のブログでは、行動援護の場合を考えみたいと思います。
(=つづく)






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