ハードとソフトの支援①
たとえば障がいのある方への支援を想定した場合、支援には、ハード面の支援とソフト面の支援の両方があります。
それぞれが何を示すか、というイメージも持っていただけるかと思います。
ハード面の支援とは、バリアフリーなど、物理的、設備的に使いやすいように整え、障がいのある方だけではなく、あらゆる使用者に不都合がないよう整えることです。
ソフト面の支援とは、ハードに比べて目に見えにくいモノ全般を整えることをいいます。たとえば、人が直接行う「支援」自体もソフトな支援でしょうし、それを行う「人」そのものも人は目に見えますが、そこで動く心や気持ち、配慮、信条などはソフトな支援に入るのではないかと思います。
今日は、特にソフトな支援に着目したいと思います。
ソフトな支援については、取り上げたいことがたくさんありますが、そのうちの1つについて書かせていただきます。
それは「福祉の制度はソフトな支援といえるか」ということです。
ハードの支援に比べて、ソフトの支援の特徴は「個々の努力で変えられる」ということかと思います。
たとえば前述の「人」や「支援」そのものは、支援する人の熟達に合わせて支援の質も上がってくるでしょうし、人も鍛錬によって変わってくるものです。
さまざまな経験を積んで支援者の提供する支援も向上するはずです。つまり、ソフトな支援は変化・進化しやすいのです。
ハードな建物、道具などは一旦作ると、日常の中で簡単には変えることは難しく、どうしても使う人の側が環境に合わせる必要が出てきたり、追加の道具や補装具などが必要になってくることが多いです。
階段しか設置されていない建物に、エレベーターを後付けするには時間と費用がかかります。最初から設置されていない場合は、後付けする場合のコスト効果なども検証されるかと思います。そうなると、使用する頻度や人数なども見られてしまうのです。その全てがハードルとなってなかなか簡単には変えられないというのが現状です。
それに比べてソフトな支援は、変えやすいのですが、それだけで喜んでいられません。変えられるということは、良い方向にも逆の方向にも、自在に変えられるということになります。中には、自然に変わってくることもあります。
例えば、人としての支援者も、あまり自覚は無くても、利用される方との関わりの中で、変わってくることがあります。
さて「制度はソフトな支援か?」という命題についてです。
福祉の制度は、決められたもので動かないものだから、制度が利用する方にとっては支援の一部だとすると、ハードなものではないか?とも捉えられます。
しかし、制度は人が作り、時代やニーズによって修正がなされてきていますので、ソフトなものであるとも言えます。
次のブログで、この続きとして掘り下げて、ハードな支援とソフトな支援、そして就労移行支援の根拠となる制度をどうとらえたらよいかなどについて書かせていただきます。
(=>つづく)







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