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「くらし」について③

「くらし」についての3回目(最終回)です。

今回は、暮らし方を考える支援と準備についてです。


暮らし方を考える時のサポートはあった方がよいと思います。ちなみに、ユースターがサポートすることは、ユースターを利用される方への暮らし方のノウハウだけではなく、自分の将来の暮らしをどう考えたら良いか、つまり自分がどう生きていきたいか、をじっくりと考えられる「場面と時間を作ること」です。


最初はインタビューのようにして、答えたり答えを保留したり、わからないということを認識しながら一歩踏み出してみたり・・を繰り返して、最終的には、自分から語っていただけるようにお話を聞くこと、そして支援スタッフがご本人と一緒に考えて、目標にできるようにしています。


そもそも社会で暮らしていくためには、物質的な事や目に見えるものの準備を意識しがちですが、もっと精神的な面で準備することも多い気がします。例えば社会で一人暮らしをする場合に生じる「責任」への覚悟です。責任とは何かを知ること、責任を果たすための覚悟、そしてそれを受け止める心身のタフさを備えることです。


失敗を恐れずに。。とは良く言われますし、私も言いたいのですが、失敗がご本人の前進を妨げる場合もありますので、失敗は恐れることも必要です(失敗の恐れ方については次回に書かせていただきます)。自分の人生には失敗と責任があることを認めて歩んでいく。そして、失敗を恐れたうえで、責任とは何か、責任の取り方はどうするのかなどを話しています。


例えば一人暮らしを始めるためには、住む家を決めることや、賃貸契約から引っ越しの段取りなどがありますが、それらの遂行のために誰のヘルプを求めるのかを話題にします。

また、自分のことゆえに、たくさんの責任を自分で負います。リスクを想像して、事前に準備しておかなければならないものが多くあります。


せっかく、自分の暮らしを自分の意志で決められるのに、また希望や理想を持っているのに、就職して社会に出る前から、自分の暮らし方を具体的に決めて、計画をしている人は少ないように思います。「〇〇になったらいいなあ・・」程度に漠然を想うだけで、何かを具体的に準備することはなかなか難しいのが現実かもしれません。


むしろリスクや責任などをテーマに、それらを考える段階で自分の暮らしを考えるきっかけとし、リスクや責任への対処を知ることで、自分の希望や理想も現実的に追い求められるようにできればと思います・・・暮らしを考えるという幅広いテーマですが、希望と夢に近づくための暮らしができたらと願います。


窓側の生花が木漏れ日を浴びています
自リスクや責任の現実、それに伴うサポートも知って自分で暮らし方を決めるきっかけを作っていければと思います




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