息切れ
- 吉岡 俊史

- 3 日前
- 読了時間: 3分
働くことを続けることは簡単ではありません。
入社時のイメージ、人、仕事内容がいつまでも全く変わらない・・という職場はめずらしいですので、働くうちに、自分を取り巻く「状況」が変わり、それがきっかけとなって仕事を辞めたくなる人もいます。
たとえ仕事場が変わらなくても、自分の意欲、価値観、条件、期待などが変わることもあります。
これらの状況の変化は「こんななずでは・・」という一言でまとめられることではありませんが、人はそのような「変化」に翻弄されながら日々をつないでいるのだと思います。
その変化についてゆけなくなると「息切れ」のような感覚になり、一旦リセット、就労であれば退職を考えたりします。
障がい、疾病などの理由で支援を受けながら働くことを希望される方へ、就労支援を提供させていただいている就労移行支援事業所ユースターでは、就職までの支援とともに就職後の働き続ける支援を行っています。
「息切れ」によって現在の仕事を辞めることもユースターの支援の一つです。
本人が今の仕事を辞めたいと思ったときにユースターにご相談をいただくのですが、正確には、辞めたいと思ってユースターが初めて支援を開始することはあり得ません。
辞めたいという気持ちが起こる、最初は小さなきっかけから、気持ちの迷い、周囲の反応など、支援スタッフが、働き続ける本人の支援を行う過程の中で、一つの変化として寄り添いながら、「辞めたい」になってくることがあります。
従い、辞めるという段階では、本人も支援スタッフも、ほぼ同じレベルで気持ちを共有していることが多いのです。
もちろん、ある日突然退職の意志を言い出す方もいらっしゃいます。正直支援スタッフも戸惑うことになります。昨日お会いした時にはいつも通り仕事をしていたのに、翌朝に「辞めたい」という連絡があり・・・ということもあるのです。
また、一方で、お会いするとき、ほぼ毎回「辞めるかも」と言いながら、支援スタッフと話すことで気を取り直して長く働き続けている方もいらっしゃいます。
よくよく考えてみると、理由や背景について、どのようなものかを良く聴いていたとしても完璧に対策できる、ということはなく「息切れ」を感じるタイミングは自分しかわからない・・ということもあるのだと思います。
そもそも「息切れ」をするのは、何も就労に限ったことではなく、生活してゆく中で何度もその場面はあるのだと思います。
息切れを恐れず前に向かって・・と言いたいところですが、それも無責任に聞こえてしまいますので、就労支援に限っては、私たち支援をさせていただく者として、息切れを特別なこと・・ましてやだめなこととせず、一緒に受け入れて向き合いながら、息切れしたまま続けて、また気持ちの立て直しをするか、一旦お休みするか、よく本人と話し合いたいと思っています。
いやな時は、とにかく今、仕事を辞めたらこの抑うつ状態から脱せるかも、と思いがちです。実際にそのようなこともありますし、辞めたらもっと気持ちが落ち込むこともあります。明日の自分の気持ちは、自分でもよくわからないというのが、今までユースターで就労されている方との時間から学ぶことです。
とにかく息切れは誰にでも、就労に限らずあって、そこから復活する方法は人それぞれに異なることを良く知る必要があると思いました。
また時間がかかる場合も速攻終わる場合もあるなど、支援スタッフとして広く「息切れ」を受けとめてゆけることが良いのかなと思います。





コメント