コーディネーション失敗??
聞きなれない言葉かもしれません。これは空気を読みすぎることで、最適な方法が選ばれない状態のことをいうゲーム理論の専門用語のようです。
何も専門用語を使用しなくとも「空気を読みすぎることは、必ずしも良いことではない」・・ということは、誰でも知っていることかと思います。
例えば男性社員の育休取得が社会問題となっています。だれでも育休を取得したい、と思っているし、家庭内からもそのような空気が伝わってくる。さらに会社でも育休取得をしましょう、という呼びかけがある。。。
それでも、職場内の空気を読んで、育休取得をしない社員がいるのが現実ではないでしょうか?
そして・・・その社員の影響で他の社員も取得しにくくなる・・・会社や社会全体として男性社員の育休がなかなか進まないのです。それは、空気を読みすぎる日本の典型なのかもしれません。。。
障がい者雇用はなぜか逆です。
社会全体では障がい者雇用はもっと多くの企業が進めるべき、という空気を読まずに自社の都合が優先する。そのために、障がい者雇用が義務化されている企業の半分はまだ障がい者雇用をしていない、という現実があります。
若干皮肉も込めてしまうかもしれませんがー障がい者雇用をしていない企業が半数もいるーという部分だけの空気を読んでーまだわが社も導入しないで良いかーと思っている企業がひょっとしてあるのかもしれません。いずれにしても、社会全体にとっての最適を選べない状態となっているのです。
そもそも、障がい者雇用は空気を読んで行うことではないのですが、自社の都合を超えてまで(障がい者雇用の)を始めない企業が多いのは、とても残念なことです。
障がい者雇用をすることで会社にとってのメリットがある、と気づいている企業は、いち早く、かつ積極的に障がい者雇用を実施しています。
障がい者雇用により発展した企業もありますし、働く方の多様性が広がることで、一人一人の社員の考え方や価値観が変わり、社風や人材育成が充実する場合もあります。社員同士がお互いの尊厳を意識する等、実はメリットは多いとも思います。
ユースターを出て企業で働く方、迎え入れる企業、就労移行支援事業所ユースターはその両方のご支援をさせていただいています。
コーディネーション失敗・・にならないよう、全ての登場人物の成功につながるように、私たちユースターもしっかり機能しなければならない、と思います。
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