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支援が援助に?

私達、就労支援を行っています就労移行支援事業所ユースターには支援スタッフと、その支援を受けて下さる利用者の方がいます。


この2者の関係と、関わり方は支援関係なのでしょうか?それとも援助関係なのでしょうか?


普段はあまり考えないことかもしれませんが、実は大事なことかと思うのです。


例えば支援を提供する人が支援を受ける人に対して、どの立ち位置にいるかで「支援」が「援助」になったりします。


支援と援助の違いについては、単に言葉の違いである、といえばそれまでですし、同じとおっしゃる方ももちろん間違いではないと思います。


しかし、支援という仕事を毎日させていただいている立場から見ると、援助とは、援助する人が援助される対象者を、ややリードしながら進める、という印象があります。

一方支援の方は同じラインに立って一緒に進めているのだと思います。


このように、支援をするというのは、援助をするのとはややニュアンスが異なるのです。


では、就労支援を行っている就労移行支援事業所ユースターは、支援をしている施設なのか援助をしている施設なのか、といいますと、それは支援の方になるのだと思います。


しかし、だからといって「援助」の要素がゼロかというと、そうでもありません。

特に社会で就労生活をすることを支える役割を持つユースターとしましては、大変複雑なルールや対人関係、場合によっては自分が心を痛めることにつながるリスクもある社会で生活をしてゆくためには、支援する立場の人がリードをして進め、ユースターを利用される方が、「学ぶ」知識も少なくないのです。『その場面』では援助的な要素があります。


その場面、と書きました理由は、「限定的な一場面だけ」援助をしているからです。


例えば人生生活が長い方が、若者にアドバイスをするのと似て、社会での就労生活について支援スタッフとしてアドバイスをさせていただく場面もありますし、教える場面もあります。


援助の場面は、自分の将来を選んで決めることとは別に、社会生活上必要となる知識を持っていただく、という支援場面に登場します。


つまり援助を行って支援するとでもいえるのかもしれません。


ユースターとしては、どちらかを否定するものではありません。

なぜなら社会生活を実現するためのユースターの支援プログラムには「体験すること」「自分で考えて決めること」「行動すること」等・・に加え、

「学ぶこと」が入るからです。


全てのプログラムを「学ぶこと」に置き換えることはできます。しかしそれでは、本当に社会で使えるものとして、意味や効果に疑問が出るためにユースターの考える支援のコンセプトとは異なります。


支援スタッフとしては、自分がどの立ち位置かを認識しながら、援助なのか支援なのか、すみ分けをしつつ、ユースターの利用者の方を支援してゆきます。

学んでいる様子の写真
時には知識を学べるように援助することも。。

 
 
 

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