人材不足の中で
- 吉岡 俊史

- 1 日前
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多くの業界でも人材不足が進んでいます。
なんとか影響を最小限にとどめている業界もありますが、さまざまな工夫や働く方々のご苦労の上に成り立っている職場も多いのではないでしょうか。
人材不足が深刻な企業を、業界ごとに算出したデータがあります。人材不足である企業の割合が高い業界はどこかを調べたものです(帝国データバンク)
そのデータによりますと、医療と福祉関連はトップから数えて人材不足感が大きい業界の7位(2025年)です。
ここでトップ3が気になりますが、それは情報サービス、メンテナンス警備、そして建設業界なのだそうです。
あくまでデータ上のことですので、肌感覚とは異なりますし、医療と福祉が同じカテゴリーに含まれているために正確な状況とまではいえませんが、7位とはいえ、福祉業界の人材不足は本当に深刻だと思います。正直言いまして、もっと上位にランクインしていると思っていたくらいです。上には上がいたのですが。。。
しかし、上位に入る業界と福祉を比べてみますと、それぞれ人材不足となる要因は違うのです。
例えば、もっとも人材不足感が大きいトップ1の「情報サービス」ですが、ITスキルを持ったエンジニア人材数が、時代と企業の需要に追い付いていないようです。つまり想像しやすいことですが、企業のポストが実際のエンジニアの人数を大きく上回っているという状況が続いているのです。
まさに時代の流れによって生まれた状況です。
一方、福祉については、募集する数自体も増えているようですが、働き方が以前からあまり変わっていないということも特有の問題であります。つまりまだ福祉には、「人の手でないとできない仕事」という認識が残り続けているのです。良い悪いは別としても、変わらない福祉業界内側の停滞にも原因の一端はあるのかもしれません。
例えば2位に入っている「メンテナンス警備」の業界と福祉を比べると、それぞれ夜勤もあり、24時間稼働している業界ではありますが、常に一人にかかる業務の責任が大きいわりに、勤務時間や内容も厳しい条件であることがわかります。福祉も同様です。サービスによって違いはありますが、福祉も同様に24時間稼働している部門(夜勤)もありますし、夜勤でなくとも、どの部門も、一人の持つ責任は大きくなっています。
比較をしても意味はありませんが、メンテナンス警備業界は人材対応が進化をしていて、警備をロボットが代行しはじめたり、デジタル化によりAIがセキュリティーを管理する場面も増えています。
しかし福祉は、価値観自体がどうでしょうか?先ほども書かせていただいた通り「人の手により丁寧に行う業務」という意識は根強く残ります。その考え方自体はとても大切なことであるのは間違いないと思いますし、そうでなくてはならないのです。
しかし、何か人以外の方法で対応できる部分はないものか?ともっと細かく、真剣に考えてみることもやってみたいとも思うのです。
それは、福祉といっても100%利用者への支援に充てているわけではなく、業務の多くの時間は事務処理に充てられているからです。
事務処理時間中は、サービスを利用する方との接触は基本的にはないのです。そこまで「人」でまかなう必要はあるのか冷静に考えてみたいと思います。
事務自体が効率化できる余地は多く残されているのかもしれないと思います。さらに、丁寧であることが善であるということが歪んで解釈され、現状を変えないということが新たなリスクになりうることも、業界問わず指摘されています。
作る意図がわからない書類や調査、出口のあいまいなプロジェクト、企画などを慣習的に行っていることもあるかもしれません。
現状を悲観したり、批評だけではなく、デジタル化は個々の事業者、むしろ職場という小さなグループ単位で考えて、目の前の仕事からやり方を考えるべきであると思います。
人材不足とは人の量ではなく、質についても言えます。人手の量を求めることに終始しないで良いように、質の在り方も考えるべき、適材の適所配置などマネジメントからも考えてゆきたいと思います。






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