ユーファーストのミッションと「新しい事業」の創設
- 吉岡 俊史
- 9月10日
- 読了時間: 3分
当社(株)ユーファーストは、2020年の創業以来5年間、障がいやその他の理由で働くことや生活に困難を抱える方々に対し、社会での就労や生活を通じて「社会に出ること、社会と何らかの接点を持つこと」を支援することを主軸に取り組んでまいりました。
このたび、その使命をより広く実現するために、多くのご要望をいただいていた「行動援護事業」と「就労選択支援事業」を新たに立ち上げる運びとなりました。
人が社会との接点を持つ意義、そして私たちが「社会との接点を持つこと」にこだわるのは、人は人との関わりを通じて社会を形づくり、またその社会の中で成長やキャリアアップを果たしていく存在だからです。
しかし、社会との接点の持ち方はさまざまにあると思います。
よく「人は一人では生きてゆくことが難しい」とは言われます。しかし実際には、一人で幸せに生活し、キャリアを積み上げている方も多くいらっしゃいます。
ではなぜ「一人では生きてゆけない・・」などと言われるのでしょうか?
その理由を私なりに考えてみました。
極めて私見ではあり、偏っているかもしれませんが、「一人で生活をする」のと「一人で生きてゆく」は違うからだと思います。
両者の間には以下のような違いがあると思うからです。
●「一人で生活をする」
→衣食住などを整え、生活事務から余暇まで基本的に一人ででも対応できること。日常的・現実的な暮らし方について、一人で対処することを基本としている。
つまり、日常生活を一人で行うということ。
そして、生活しながら、知識経験を増やして発展させることなのかと思います。
●「一人で生きてゆく」
→人生全体の在り方や生き方について、それを一人で進めている状態。精神的に自立している状態。生きるということは人間の内面、外面の両方が何らかの方法で満たされていることとすれば、生活の方法や働くなどの表面上のことには焦点を置かずに、自分らしさを保ちつつ、孤独等も背負っている状態のことなのかと思います。
この違いを踏まえると、「一人では生きてゆけない・・」と言われながら、実際は一人でも幸せな方は「一人で生活をすること」が成り立っていて、孤独かもしれない中でも自分を保ち、精神的に自立しているために満たされた日々を送れているのではないでしょうか。
一方で、あくまで一例ですが「一人で生きてゆく」ことに行き詰まっている場合は、深刻な孤独を感じていたり、自分をしっかりと持ちきれなかったり、精神的にも自立が実現できていないからかもしれません。
就労移行支援事業所ユースターを運営しております、当社ユーファーストは、5年の間、ユースターを利用して就職をする方を社会の中で見守り続けています。
その根底にあるのは、「一人で働いていても、一人ではない」という気持ちを支えることが、ユーファーストの重要な使命だからです。
そして、今般、設立を予定しております「行動援護事業」と「就労選択支援事業」の2事業は、それぞれが違うジャンルではありますが、いずれも「社会との接点を創り出す事業」です。
ユーファーストの新設するこれらの両事業の詳細や進捗などを、当ブログで順次ご紹介してまいります。

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