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- はじまりの始まり
コロナウィルス感染症の話題も遠ざかりつつありますが、実際にはまだまだまん延しているようです。り患したという方も時々お聞きしますので、やはりまだ終息には至っていないことがわかります。 台風、猛暑、戦争・・・など、特に昨今「いつ終わるのか・・」を待ち続ける話題やニュースも多く出てきます。 その中で「いよいよ終わりのはじまりといえます・・」という言葉を聞きます。おそらく終盤、衰退、終焉に向かいはじめた、というタイミングを指しているかと思います。その対象となるトピックが戦争など悲惨なこと、悲しいことであれば、その言葉に、ほんの少しでも安堵感を感じたり、道が開けた気になります。逆に楽しいことであれば、終わりの始まりはなんとなく寂しさを感じるものです。 終わりの始まりを「始まり」ととらえると ~いつも始まりが来る~ と受けとめることができます。 「終わり」に注目するのではなく「始まりがくる」と思うようにすれば、その瞬間の素敵さが増すような気がしますし、ずっとその考え方を貫けば、素敵な生き方すらできるのかもしれません・・・ 就労移行支援事業所ユースターでも、就職をして働く方から、仕事が大変、続けられない、職場や人に馴染めない、というご相談があると、どうしても、何とか現状を回復できないか、と考えてしまいがちですが、そうならない時もあります。最終的に転職が最も良い選択と判断した際に、それを現在の仕事の退職と考えずに、次の就職と考えていくようにサポートをするようにしています。 過去の振り返りは大事ですが、今をもとに「次の始まりにワクワクしたい」と思うのです。難しくても、相談して来られる方と、そのような気持ちを共有したいとも思うのです。 離職就職はどちらも大きなイベントではありますし、心身ともに負担がのしかかります。大きな決断ですから、不安にもなります。 終わりの始まり、ではなく「はじまりの始まり」にすることを突き詰めてゆきたいと思います。
- 追随する
作業や仕事を覚えていただくために、就労に関わる支援スタッフは、自分の行うことを真似していただくよう、お願いすることがあります。 例えば・・紙を折って封筒に入れる作業があるとします。 1、「まず紙を三つ折りにして・・・」(三つ折りにしていただく様子を見ながら) 2、同じようにできたらーOK 3、「では次に、封筒に入れて・・」(同じく様子を見ながら) 4、同じようにできたらーOK! といったイメージです。 しかし、それで「仕事を習得した」と言えるかというと、疑問が残ります。なぜなら、それだけですと、働く本人は支援スタッフを真似ただけになるからです。 いや、むしろこれは「真似た」というより「追随してやっていた」に近いのかと思います。 例に挙げました封筒に入れるだけの比較的シンプルな工程ですと、次から一人で再現はできる方もいらっしゃるとは思います。。。。しかし細かい点を見ると、それは、支援者の紙や封筒の持ち方、支援者の力の入れ方まで同じように、全てをそのまま追随した通りにやるだけかもしれません。 全く同じようにしか再現できない、ということであれば「仕事の手順を習得した」ということとは少し異なると思うのです。 ここでは、せめて「追随してやってみた」というだけではなく、一人で再現できるように練習をし、その成果として、同じような作業に汎用できる力が身に付くことが習得というものになります。 習得とは「習って覚えること」ですから、「習った」だけでは完全ではなく、自分の知識としてやり方を知った、という平面的な成果です。一方で「覚える」となると、それが知識として身に付いただけではなく、汎用しながらも再現することができる力になっているということです。 つまり、習うだけではなく、覚えていただけるように工夫をするのも私達支援スタッフとしては努力しないといけないことです。 また、作業ができるとかできない、というのは個人個人のスキルに合わせて、どのように再現できるか、に注目するものだと思います。 まるで自分ができているように書かせていただきましたが、自分を含めて就労支援をする支援スタッフの核となる仕事になります。
- 良い生活習慣の学び方
運動、食生活・・等々、私達は日々「健康」についての何等かの情報を得られる立場にあります。 ユースターを利用される方も、以前に比べて、健康に関心を持つ方が増えてきています。ご自身の健康の大切さ、何が健康に良いのか?などを本当によくご存じですし、研究もしていらっしゃいます。そしてそのための良い生活習慣を守っていらっしゃる方がいます。もちろんご自身の健康に無頓着な方もいらっしゃいますが、全体的には健康維持には関心が高いように思います。 それもそのはず、巷には健康に良いとされるものが溢れていますし、身体に良いと言われているもの入った飲食物が多く出回っていますので、自然に健康意識を持つようになっているのかもしれません。 一方で、健康であることは就労生活に直結します。つまり就労支援の中では、健康的な生活習慣について支援することが非常に多いです。 しかし、私達支援スタッフは、生活習慣については(自分の事は棚上げして💦)「こうしたら良い」「これはダメ」などというトーンでお伝えしてしまうことがあります。 「夜更かしだめ、睡眠取るべき。。飲酒は適度に。。日ごろの運動で体力付けたら良い、塩分、糖分、脂分は・・・」等々です。 良く考えてみると、ユースターを利用される方とお話する際は、私も同じように「あー睡眠は充分に取った方が良いですねー」とか日常的に言ってしまいます。 それはつまり「ーーーは〇」「---は✕」と、教えたり、更には対象者の行動パターンを変えさせようとしていて、それ以上のことをわざわざ言うまでもない、と思ってしまっているのかもしれない、と思いました。 なぜ○✕を伝えるだけ、という方法に疑問を持ったのかといいますと、良いことは良いのだから、言うことを聞いて欲しい・・だけで本当の真意が伝わるのか?と思うからです。 そもそも私達支援者は指導者ではありませんので、教えるだけではなく、同じ社会人として良い経験を共有できたら良い、というスタンスでいなければなりません。 そのような中で(自分の事は棚上げして💦再度)「こうするべき」と言うのではなく、良い選択ができるサポートができたら良いと思います。 そもそも、世の中では、健康になるために、知らず知らず私たちも色々なことに誘導されているかもしれません。例えば、たばこの税金がどんどん上がっている、特定保健用食品(トクホ)や 機能性表示食品がどんどん増えている。スーパーでは、野菜が取りやすい入口近くに置いてある・・・など、また海外では砂糖飲料への課税が行われている国も増えています。 これらは誘導されている私たちは被害者でも損をしている人でもありません。むしろ逆で、自分が健康を意識できる機会を得ている、とも考えられます。 このように、生活習慣の見直しは○✕で語るよりも、「誘導されることに乗るのも一つの方法です」「使えるサポートは使いましょう」という言い方もありかもしれない、と思います。 「知らず知らず誘導されること」については、2022年11月28日のブログで「ナッジ」という表題でも書かせていただきました。 私達は健康にナッジされている世の中にいるとして、それはそれで、ナッジに乗りながらも、一方で健康的な生活習慣とは何か、健康的なものの選び方、健康と就労がどのように関連しているのか?・・などもっと根本的なものに皆さんの目が向いて、そして生活習慣を見直すことに前向きになっていただくようにしたいと思います。
- 協力を学ぶ②
「協力してやりましょう」。。。 それは、なんて過酷で、理解不能で、難題なのでしょうか・・・ 「協力する」という指示、言葉、行為が、いかにあいまいで、障がいのある方の一部にはとても高いハードルになりかねないということを、前のブログで書かせていただきました。 それでも、私達支援者は、支援の中で、その言葉を使ったり、支援に取り入れたりします。なぜなら、それは社会の中で生きて活動してゆく上で、耳にしたり、頻繁に求められたりして、難しいながらも必要になる時があるスキルだからです。 願わくば、判断力や周囲を認識して処理できれば自分でも楽になるのではないか?とも思っています。 一つ前のブログで、空気を読んで動くことが大の苦手である方の中には、どのタイミングでどのように動いたらよいかわからない、と書きました。 ”空気を読む”のはそれだけで心が折れたり、悲観的な気持ちになってしまうほど難しい行為なのです。そして「協力をする」のは”空気を読む”力が、モリモリ盛り込まれた行為となっています。 これは、ユースターの利用者の方や障がいのある方に限られたものではなく、大雑把に「協力をして」と言われても、具体性が無ければ、何から始めたらよいか、誰でも戸惑うかもしれません。 このように、自分から率先して仕事を求める、という事はハードルがとても高いです。そのために、就職後に動く就職後支援では、仕事の内容だけではなく、タイミングや仕事の始め方についても支援者がサポートをするのです。 そう考えると、協力してーは、相手の状況を見ずに簡単に他の人に依頼するものではないのかな?とも思ってしまいます。いや気軽に協力して、は頼んで良いと思いますが、やはり誰であっても、すぐその後に「では〇〇をして下さい」が付いてくると、協力が本当に行動になって、良い結果になるのではないでしょうか。 協力という行為や言葉は「善」の象徴のようにも聞こえて多用されますし、協力の基準や結果が明確では無いので、誰も責めないようにも思われます。それがために、協力という言葉は、更に使いやすい言葉になっているのかもしれません。 そもそも人と人の関係は大変繊細で微妙なものですので、対人関係の作り方が苦手な方は、『協力』という「一歩踏み込んだ行動」には大きな抵抗を持つのだと思います。周囲の配慮とは、そういった面も含めての「理解」なのかもしれません。
- 協力を学ぶ①
「協力して、やり終えましょう」 就労移行支援事業所ユースターで、作業や活動の場面で、利用される皆さんが良く聞く言葉かと思います。 何気なく支援スタッフが言う場合もあれば、チームワークや人との交渉力、協調力などを目的としたプログラムで、強調して使う場合もあります。 「協力する」ということが、いかにあいまいな概念であるかは、発信する支援スタッフも知りながらも、それぞれの方の個人の判断力、周囲を認識して処理する力、行動する力を育てるためにあえて使う時があります。 判断力、認識力とそれを処理する力、行動にうつす力などを、実際に体験することで、自分の中にあるものを呼び起せれば・・・とも思っているからです。 そもそも「協力してやりましょう」はあいまいなだけでなく、全体的に具体性がありません。 ①だれがだれに協力するべきなの? ②協力とは?指示を待ってればよいの? ③自分から誰かに何かを言ったらよいのか、それとも空気を読んで動くのか? ④そもそも協力するって何をするのか? これらのことが、あいまいさをさらに印象付けるので、「協力してやりましょう」と言われることを苦手とする方も多くいらっしゃいます。 そう思う方からお話をお聞きすると「協力したいし、協力を惜しんでいるものではない、でも何をしたら良いかわからない・・」 とおっしゃる方が多いです。しかし、もっと突き詰めると、本当の気持ちは”何をしたら良いかわからない”だけではなく”どのタイミングで動いたらよいかわからない”、”空気を読むだけで心が折れてしまう”という想いもあるようなのです。 つまり上記の「③空気を読んで動くのか?」という点が一番大変なのがわかります。 それが故に他の人に協力する、という行為がしにくくなり、ややもすると、自分のことしか見えていない・・・とか利己的などとあたかも性格であったり、他の人に興味を持てない人・・といった偏って印象付けれられてしまうのです。そして、当事者ご本人も、自分は人と関わるのが苦手(特に初対面)なのだ、と思い込んでしまうのだと思います。
- キャリアプラン③~何を書く?~
キャリアプランシリーズ①で、「キャリアは、自分の価値や存在意味、役割。キャリアプランは、将来や仕事、これらかのことを何も考えたことがない、考える方法がわからない、見つけれない、自分を失いそうになるとき、などにたてると、わずかでも、自分の生き方に希望を持てたり、先のことが見えたりするのではないか」と書かせていただきました。 では、何を計画して書いたら良いのか?と問われると思います。 ユースターで就職に向けて色々な準備のトレーニングを受けていらっしゃる方々は、自分が何を求められているのか、会社や社会と自分の関係や自分の役割を想像して、「どうありたいか?」が考えられるととても良いと思います。それらをいきなりまとめましょう、と言っても、白紙の紙の前で行動が停止してしまうかもしれません。キャリアプランは簡単ではないのは確かです。いくら自分のことといっても、自分のことだからこそ将来のことがわからない、何かを書いてしまうとその通りにならないと自信を失ってしまうかもしれない・・・などと新たな悩みも出てくるかもしれません。 無理やり書くことをお勧めはしませんが、一回書いて残しておくと、自分を語る時、考える時、何かとそれを礎にすることができるのです。前のシリーズで書かせていただきました通り、たとえば採用面接で「あなたのキャリアプランは?」と聞かれた際、それを思い出して答えたり、志望動機欄も埋めやすくなります。 更には、履歴書等のように、どのように書くべきかのルール(例えば自分をアピールするべきとか、職種に合わせて書くとか・・・)がある中で書くのと違って、何にも縛られずに自分の書きたい希望を書くことに意義があると思うからです。 では、どう書くのか?。。。 改めて、本来は白紙から書くべき主旨のものかもしれませんが、始めやすい方法として、典型例を出して、自分のことに置き換えて空欄を埋めてゆくやり方があります。 壮大なプランでなくても良いです・・自分の夢や希望、いつもやっていること等を書くことで自分というものを意識できれば良いのだと思います。 その上で、自分が周りへもたらす影響も考え、社会での役割をイメージできれば、それがキャリアプランを作ることになるのだと思います。 たとえば・・・ 例:『飲食店で働き、得意な調理をしたい⇒お客様から「おいしかった」と言ってもらうことが目標⇒その後で接客についても経験したい⇒10年後には店長になる⇒そしてたくさんの障がい者も雇って店を繁盛させたい』 キャリアプラン3回シリーズは今回で終了です。お読みいただきまして、ありがとうございました。キャリアについてはまた機会を見つけて書かせていただきます。。
- キャリアプラン②~いつプランする?~
キャリアプランは、何かと就職とか、働く上でのステップアップにつなげるイメージがあります。さまざまな転職サイトや転職を斡旋する事業者からは「キャリア」という言葉は必ずといっていいほど出てきますので、やはり『キャリア=職業に関連』させるイメージがあります。 もっと詳しい方は『キャリア=会社や職業をする上での地位』を表すもの、と理解されていると思います。それらは、わかりやすく言ってしまうと、組織の中で自分が持つ、”リーダー””部長””社長”などといった「肩書」で表されるもの??かもしれません。 ところで”リーダー”や”部長”といった肩書は、企業がそれぞれの組織の中で付けた名称ですので、一つの会社で部長の地位にある方が、他の企業で部長のキャリアを満たすとは限りません。そうすると、肩書自体は、その人のキャリアというより、役割に名前を付けただけなのです。そうなると、キャリアは”肩書”で表すものではなく、”自分”で表すものかと思います。自分の役割や価値が周りに影響を与えて周りから役割を与えられたものが、たとえば”肩書”なのです。つまりキャリアは経験や自分の歩んだ歴史の中で磨かれた自分の姿なのだと思います。 肩書からキャリアプランの話題へと戻ります。キャリアをプラン(計画)するのはどのタイミングでしょうか?。それは人生の中でいつ計画すると良いのか?と自問してみます。 就活時の採用面接や、人事面接の際に「あなたのキャリアプランは?」と聞かれることも多いです。つまりキャリアプランは、就職、昇格、転職などの職業に関連する「転機」の時に出てくるイメージがあります。 そのタイミングで聞かれはしますが、「計画」を「描く」のはいつが良いのでしょうか?。まさか面接などで聞かれる直前に慌てて作るものではいけないと思いますが・・・(💦💦)。 前のシリーズ①で書かせていただきましたように、自分のことを知ったり、考えることが得意ではない方は、追い詰められて初めて計画する、聞かれるタイミングでもないと考えないのではないでしょうか。 そのような方々は恐らく今の自分に「とても満足」しているか、「こんなもんか」とあきらめの気持ちも含めて「良しとしている」かもしれません。 本当はキャリアは環境は社会などに対して自分の立場や役割に関連するものだと思います。 つまり求められていることや、期待されていることに対する自分の存在意味や価値になります。 そう考えると、自分の価値や存在意味を全く考えていない時、見つけれない時、失いそうな時・・こそ自分のキャリアプランを考えてみるときなのではないかと思います。 特に障がいがある方が将来の就職や働くことを目指す際、たとえばユースターで就職をめざしてトレーニングを頑張っていらっしゃる方々は、皆さん自分の社会から求められる役割や自分の価値を考える時期、そしてキャリアプランを考える真っ只中にいらっしゃるのだと思います。
- キャリアプラン①~自分を知ることはできる?~
自分のやりたい仕事、働き方を描いて、それに向かって歩む計画をたててゆくことを、キャリアプランを立てると言ったりします。 「働く上ではキャリアプランをたてたら良いです」・・と私もよく言われてきましたが、実際に自分でたてることは簡単ではありません。 そもそも、キャリアプランとは、自分のやりたいことを並べるだけではなく、なおかつライフプランとも違いますので、自分は自分の人生で何をして輝きたいか、どの分野で人と関わりたいか、あるいは認められたいか・・そして数年後にどうなっていたいか・・・がまとまっていないとたてられないものだと思います。 そして「自分は何に興味や価値を感じるのか、能力(スキル)はどのくらいあるか、将来どうなりたいか」をわかっていることが必要と言われることがあります。 つまり、”自分を知る”ことが、キャリアプランをたてる第一歩だということです。 実は私も、自分について真剣に考える時間はどれだけ取れているのか?と問われると自信がありません。日々の生活に忙殺されているから、自分のことを考える余裕が無い・・・かもしれませんが、本当は「自分の事をあまり考えたくない・・」という気持ちを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。。。 なぜ考えたくないのか、というと、自分と向き合うことで、できなかった部分に向き合わなければならないからかもしれません。 考えてみれば、自分の将来のためのキャリアプランですから、過去に未達成のことがあっても、更に言えば自分を正確に知らなくても良いので、夢を描いてみたら良いのかと思います、そしてその夢に向かって計画をたてられたらすばらしいなと思います。 夢とまでゆかなくても、今までの人生で、これをしているときが一番楽しいとかリラックスできる、といった活動につなげて自分がやりたいことを考えるのもありかと思います。 ユースターを利用される方に対しても、ご自分はどうかを知っていただくことは大事ですし、そのための支援プログラムもいくつか用意してはあります。 しかし、自分を知るということにこだわらずに、たとえ知りたくない自分の部分があっても、気にせず将来のことを描いてゆければ良いなと思います。可能不可能を問わずにキャリアプランを描きながら、そのこと自体にモチベーションや楽しみを感じていただければと思います。
- 損得ではなく善悪
『会社の経営は損得で考えるのではなく、善悪で考えなくてはならない』 先日、某企業の経営者の方とお話していた際に、その経営者の方がおっしゃっていた言葉です。 会社の経営に限らず、そのように生きてゆきたいと思っている方は多くいらっしゃると思います。当たり前の価値観といえばそうなのですが、私自身のことに置き換えると、その言葉通りに生きている、と胸を張って言える自信はありません(苦)。。。 ここで生き方とか哲学とか、ありがたいお話をすることはできませんが、、 その経営者の言葉が、強く胸に刺さったことと、正直、日々の自分を振り返ってみると、自分はこの言葉は実践できていないことに気づかされたことをお伝えしたかったのです。 私の場合、日常の生活で、損得で考えてしまうことが多くあります。と言うより、ほぼ常に、何かをするたびに、何が良くて、何が悪くて・・・右のものが左のものより自分に得で・・などを比較し、色々なことをプラスマイナスで考えているような気がしてきたのです。。。 そのような人(ここでは自分)が一方で就労支援をさせていただく場合、大いに注意しなければならないことがあると感じます。 それは、就職を希望する支援の対象の方の「生き方」にまで、口出しをしてしまうことはないであろうか?ということです。。。仮にあったとすれば、この支援は感心しませんし、正しくないと思います。 働くことを通して社会で生活することを支援するのが『就労支援』ですので、社会でどのように生きてゆくかは、当然ながら個人の裁量です。 ましてや、支援者が損得を優先して考えがちであったとすると、支援をする対象の方の生き方にまで口を出してしまったとなると、そこに支援者の損得基準が加わったりする危険性があるのです。それは支援を受ける方にとっては、求めていないことを押し付けられていることにもなってしまうのです。 支援者も人ですから、考え方の癖や偏りはあります。いくらフラットに考えるように努めていても、自分の感情を完全にコントロールすることができない時もあります。 そこで、支援者である自分が損得で考えてしまうことを認識して、どなたかを支援する際には、一定の線を越えて個人の領域に入ることはやってはいけないことなのだと、改めて気づかないといけないと思いました。 支援をする相手の方にとっての損得を考えようとしても、それは自分の基準での損得かもしれませんし、ましてや、対象の方の善悪の価値観をゆがめてしまうことになってはいけないことです。 支援は「どこからどこまでか?・・」「自分の基準が相手にとっても良いと決めつけてはいないか?・・」など改めて自分に問いたいと思った次第です。 まずは、自分が「損得より善悪」で考えられるようにしなければならないと思いました。。
- ステップアップ
ユースターの支援プログラムには同じものでも、難易度は異なるものが複数あります。全体に渡った明確なレベル基準は無いですが、体験するごとに、少しづつ、より高いレベルに挑戦している、という実感を持っていただけるようになっています。 どなたでも”より上のレベルを達成した”とか、”次はステップアップをめざそう”という気持ちは、それ自体がモチベーションにつながります。支援スタッフもそのようなやりとりができたり、本人の意欲に応えられるときはとても嬉しいです。同じく、難易度にはこだわらず、自分が自信が持てるレベルを変えずに繰り返す方が続けやすい、という方にはレベルを固定して取組んでいただくこともあります。 一方、パソコンのトレーニングの様に、目に見えて難易度や技術の習得度合いがわかるものであれば、「レベルアップ」というのがわかりやすいかと思いますが、難易度が目に見えないようなトレーニングプログラムについてはレベルアップを実感することに工夫が必要になります。 たとえば「会話」や「コミュニケーション」。。。。 就職後、会社や社会での会話に必要となる敬語について、今まであまり気にせず言葉を選んでいた方が、敬語のトレーニングプログラムを経て、敬語が使えるようになれば「会話の力がアップした」と感じやすいです。しかし、会話の仕方や、相手への伝え方等については、自分のレベルアップが実感しにくく、どこまで進歩したかもわかりにくい場合があります。会話、コミュニケーションについては、レベルアップした、ということを数字等で示すことは難しく、かつ自覚していくことも困難です。そこで、会話のスキルや、敬語を使うことができるようになったなど、レベルが上がったと感じていただくために、ユースターでは、支援スタッフが、客観的かつ具体的に、その方が前回よりも会話が上手になった、敬語が適切に使えていることをお伝えしています。 このフィードバックと共に自分の会話スキルの進捗を感じていただければと思っています。 しかし、支援スタッフはむやみに「良くなった」と褒めるのでは実感も少なくなってしまいますので、その方が発した言葉を引用したり、繰り返すこと、あるいは適切な表現にいつもと違う反応を示す事で、本人に自分の変化を感じていただくようにしています。またレベルアップはしていない、と思っている方にも「昨日のあなたより”ステップアップしている」ということは素直にお伝えします。 レベル付けが難しいものこそ、”できた”と他の人から言われた(認められた)時の感動も大きいのではないかと思います。仮にレベルアップはしていなかったとしても、新しいことに挑戦をした自分はステップアップしている、ということを伝えてゆきたいと思います。 ユースターを利用される皆さんからの協力も得ながら、そういった目に見えにくいものを感じていただくことに、力を注いていきたいと思います。
- モニタリングということば
モニタリングという言葉はテレビ番組でも出てきていますので、比較的知られた単語になっています。監視、観察、傍受、検査、評価などという日本語の言葉に置き換えられますが、あることを継続的に追って見ていくという意味合いもあります。 モニタリングは支援の中でも使われる言葉です。例えば、ユースターを利用される方と「〇〇の支援プログラムを行いましたが、使っていますか?」といったように、その後、一般の場面でも活用できているか・・実用的だったか・・などを後追いしていく時に使います。 利用された方が無事就職されたあと、無事働き続けていらっしゃるか、といった状況を追っていく時も、行為としては『モニタリング』ではあります。しかし、ユースターの支援者間ではその言葉は使用せずに「アフターフォロー」と言っています。 なぜモニタリングではないかと言いますと、置き換えられた日本語のイメージから、監視されていたり、〇✕評価されている・・と感じてしまわないようにするためです。また、実際にそうでは無いからです。 そもそも、ユースターを利用される方と支援スタッフはフラットな関係で、就職後も、元ユースターの所属の方も、会社で働く社会人として支援スタッフとは上下の関係はありません。 ユースターを終えて就職した方へのアフターフォローは、働いている状況をフラットな位置で追っていくことなのです。 一方、前述のように、ユースターで実施した、あるプログラムについて、そこで習得したことが自分のものになっているか、役立っているか、などは「モニタリング」することがあります。まさにその後の状況を観測してゆくためです。 「モニタリング」の結果から、次のステップや新しいプログラムに入ることになります。 単語や、特に日本語に浸透しているカタカナは、訳した際の日本語の単語や訳し方によって、そのイメージが決まってしまうものが多くあると感じます。そのイメージがカタカナ用語の使い方を決めてしまうようです。 日本語に浸透したカタカナは、本当の英語の意味よりも訳した方のイメージが先行しているようです・・・・その中で私達は器用に使っているのだなあ、と実感します。
- ユースターで行う作業の目的③
ユースターでは、施設の中で作業体験をする上で、迷ったり、わからないときは、基本的に支援スタッフに聞くことにはなっています。ただ、それにも2つのハードルがあります。まず、聞いたり相談するというハードルです。何を聞くのか、どう聞くのか、期待したい答えを考える。相手が応えやすいように質問する。。。など「聞く」こと一つをとっても難しいです。でもこのハードルに対しては、練習を重ねることで、多くの方が上手に聞いたりヘルプを得ることができるようになります。 そして次のハードルでは、わからないことを聞けた後に、そこで出た答えを自分で消化して実行する、ということです。 良く「わからないことは質問して」と指導なり支援をする場合があります。しかし、そこで得られた答えに対し、自分でどのように処理すれば良いのか、まで言わない場合があります。つまり「その次は・・」をアドバイスされないまま、質問すれば解決するような段取りになってしまっているということです。 この点について、得た答えを自分なりに理解し、実行して切り開いてゆく方や、逆に支援スタッフに投げ返して、もっと具体的な指示を待つタイプの方などがいます。”わからないことを聞く”その先に、個人個人違う行動に分かれてゆくのです。 つまり、相談することや、相談した支援者自体が解決となるのではなく、その結果を使って、最後は自分の力を信じて進んでゆかなければならないのです。 でも自分の力といってもどうすれば良いのか?・・・と迷ってしまうと思います。そこで3つの点について以下に記します。 ①相談できたことが大きな成果で、まずは自分を褒め、そこで得たことを自分の方法で良いので実行に移すこと ②仕事には、それぞれ異なる環境(人を含む)があり、それらと自分の相性があることを知ること ③自分の適性は何にあるかを知ること。。。です。 いくらがんばってもうまくゆかないことがある(相性や適性)ことや、がんばりだけで解決できないことがあることを、作業の実践から理解することも必要だと思います。ユースター内の軽作業は、それらを実行する、まさに練習場所にはなります。でも、それだけでは不十分ですので、企業をお借りした実習も合わせて行うことになります。 ユースターを利用される皆さんは、総じて作業に真摯に取り組む姿勢があります。それだけに、仕事はできる人、どこでも頑張れる人、と評価が固まりがちです。本人の視点で「何に困るのか」に対する配慮や支援が周囲の方々に伝わることが重要なのかと思います。













