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空の検索で865件の結果が見つかりました。
- 社会性とは何?の答え③
一つ前のブログで、社会性は、正しい行動を追い求めるのではなく、TPOを理解した上でそれに『合わせること』と書かせていただきました。 しかし正しい行動をしなくても良いのですよ、周りに合わせることが大事ですよ」 といっても、それはそれでとても難しいです まず、周りに合わせるためには周りを把握しないといけないのです。 障がいの有無にかかわらず、ユースターを利用される方の中には、自分以外の人を見る、ということが非常に苦手な方は多いです。 そこで、自分以外の第三者を意識する・・第三者の人がどう思うか・・を話し合うプログラムができたのです。 そして、他の人はどう思うか?を考えることが難しい場合は「あなたはどう感じますか?」を支援スタッフが質問して、他の人(傍観者)がそれを見ることで「周りの人」「他の人」は何を考えているのかを実際に聞くようにします。 そして、少しでも、「他の人」の正体は何かを客観的に知れると良いと思っています。 そこで、今日のブログは「他の人の正体」についてです。 自分以外の「他の人」は誰にとっても不気味な存在です。「みんなどうしていますか?」「普通の人はどうなのですか?」という質問はとても多く寄せられます。 障がいの有無に関わらず、人はだれでも他の人のことがわかりませんし、知りたいですし、でも結局正確に知ることができない存在なのだと思います。 これについても、他の人を全て知ろうとせず、隣の人が何を言っているのか・・どのような行動をしているのか・・・から自分を考えてみるので十分なのかもしれません。 「社会性」はどこか高くて遠い場所にあって、それを身に着けるために、とてもがんばらなければならない・・ ということではなく、隣の人の言っていることや行動を見て聞いて、それに合わせることが第一歩であり、かつ相当な進歩でもあるのです。 ユースターを利用される方で他の人と同じように行動ができない、社会性が無い、と感じていらっしゃる方には「まずは隣の人だけ見てみましょうか?」とお伝えしたいと思います。
- 社会性とは何?の答え②
社会性を全て網羅的に習得している人は多くはいないと思います。誰しもその場その場で考え、自分が過去に体験したこと、失敗した経験、誰かから聞いた情報などと照らしたり、結び付けながら判断して行動しているのだと思います。 職場であれば、職場の特有のルールや慣習に合わせて一か八か(?)試しながら行動しているときもあるのではないでしょうか。 長い間生きているとそれらの一か八かの経験が増え「合っているかはわからないが、間違いではないだろう」という「当たり」を付けられるようになるのだと思います。 しかし、障がいなどが原因で、経験を蓄積する機会が少なかったりすることもあります。また、自分の経験が蓄積されなかったり、場面を思い出したり想像したりということが難しい場合もあります。そして、経験したことを他の場面に活かす、ということが難しい場合もあります。 このようにハードルはいくつもありますが、本人もどうすれば良いのか、ということに困惑して悩み、失敗したような気持ちになり、それを引きずり、いっそう不安を大きくさせてしまうのだと思います。 10の場面で10通りとなると、全部を知りたいと思っても難しいです。 どうしたら良いのか・・・・? ユースターでは、わかりやすくするために、そこで活かせる考え方の一つとしてTPOに焦点をあてて「その場に合っていると思われる行動の研究」をユースターを利用される方と一緒に行っています。 「この場面で自分はどのように行動するか」の繰り返しですが、繰り返すことでTPOを感じる感覚が身に着くのです。TPOについては皆さんご存じですが・・ いつ自分はこの場所にいるのか?「T」 どこに自分はいるのか?「P」 どのような場面に自分はいるのか「O」 をまずは把握することを練習します。そして、そこで得た状況をもとに、その場に合わせた行動を考える糸口を見つけます。「糸口を見つける」といっても難しいので、わかりやすい方法として、同じ空間にいる、自分以外の誰か・・その人は「どう思うか」について話し合います。「第三者の人がどう思うか」を話し合うことも難しい場合もありますので、その際は「あなたはどう感じますか?」を支援スタッフが引き出し、他の人(傍観者)がそれを見て、「他の人」はどのような印象を持つのか・・そもそも「他の人」の正体は何かを客観的に知るようにします。(※「他の人の正体」について次のブログで書かせていただきます) つまり、適切な、正しい、間違った・・ということを明らかにするのではなく 『TPOに合わせてゆく』という方法です。 TPOは無数に存在しますので、トライアンドエラーは前提としてありますし、ふさわしい行動への一つのプロセスと捉えられるようにしています。
- 社会性とは何?の答え①
社会性を身につけることは、とても難しく感じる方がいます。 それもそのはず、社会性のある行動の正解がわからない・・社会性を身につける方法がわからない・・・など、あいまいさオンパレードの社会性です。 自分が正しい行動やふるまいができているか・・正しい判断ができているか・・を考えると悩みが深くなる一方です。全く気にしなければ悩みは無いかもしれませんが、気にしなかったために、場面に合わない行動をして、あとで後悔する経験をする時もあります。 就職先の候補として、ある会社の見学に行った際、「見学だから服装は気にせず・・」と言われて、何も考えずに衛生管理が厳しい食品関連企業に行って、入室時に厳重な除菌防菌を求められて、初めて自分の服装や身辺はこれで良かったのか?と気になったことがありました。企業は、支援者の衛生管理への意識も見ているかもしれない。。と思うと、もっと良く考えるべきだった。。と反省した次第です。 社会性が何か?が捉えにくい理由は、社会性には一つの決まった『正解』の形がないからだと思います。 なぜ、社会性には正解が無いのか?なぜわかりにくいのか?と考えると・・ 『10の場面があると、10通りのその場に合致した言動が存在する』からではないでしょうか。つまり、ふさわしい行動は一場面に一つ、別の場面では別のふさわしい行動があるからだと思います。そしてそのふさわしい行動も、相手の人によって変わったり、気分や天気によって違ったりと・・全部わかろうとすればするほど、お手あげになるのです。 それでも、社会で働いて生活するために、どこで社会性を身に付けたらよいか・・まさに、就労移行支援事業所ユースターで・・と言いたいところですが💦・・・ではユースターで社会性のある行動の正解を得られるのか??というと、必ずしもそうでもありません💦。 ユースターで行う社会性を身につけるプログラムは、必ず場面・行動・目的事に、自分のいる場所と状況を知り、それに合わせて考える習慣を身に着ける、つまり「この場合はこのような行動や判断が合っているかもしれません」の繰り返しをするのです。 もちろんスタンダード(標準)の行動を提示はするのですが、何が正解ということより、社会にいる一人として、「他の人の行動を見て、この場で取るべき行動は何か?を考える」プログラムを行っているのです。 客観的に見て「これは違うな?」という感覚を少しでも経験して、わからなくても何度もその話題に触れることで、身に着く感覚はあるかと思っています。 10の場面で10通りとなると、全部を知りたいと思っても難しいです。すこしづつ見て聞いて考える・・ですね。
- したく
突然ですが、人はいつでも何かの支度をしていると感じます・・・ 今の季節でしたら「冬支度(ふゆじたく)でしょうか」(「遅い」と言われそうですが💦) 支度は、何かをするために準備や用意をするときに使いますが、個人的な印象ですが、やや色あせた表現のようにも思います(すみません)。。 「早く支度をして出発しよう」と若者が言っているイメージがなぜか浮かびません。 でも冬支度のように、昔からある慣習や言葉にはぴったりの印象があります。 そうなると、述べなければならないのが、就労準備支援・・就労移行支援事業所ユースターです。「準備」と名前が入っているだけに『就職するために支度をする場所』がユースターとなるのでしょうか?。。 が・・・。 何かの準備をすることで支度をするのはわかりますが「就職の支度をするための就労支援」という表現はやや違和感がありますし、正直、そのような言葉を誰かに言われたこともありません。 それもそのはず、「支度」とは主に・・ ”食事や服装、「行動に必要なものを揃えること」”を指す ということで、就職はそのどれとも違うからではないでしょうか。 食事や服装はもちろん違うとしても、せめて「行動に必要なものを揃える」のは「就職」に近いかも?・・とも考えました。しかし、それでもしっくりいかないのは、恐らく、就職は何かを揃えるだけでできるものではないから、ではないでしょうか。 何かを揃えることで就職をするのではなく、必要だ!・・やりたい!・・など自分自身の気持ちが乗ってきてピークにたどり着いたとき、決心をして飛び出すのが就職なのだと思うからです。 行動に必要なもの、例えば職業の種類を知ったり、企業情報を得たり、社会のルールを知ったりといった知識や情報を揃えるのは、実はその就職をする気持ちのピークと決心があった後かもしれない、と思ったのです。 乱暴な言い方かもしれませんが、つまりは「就職は支度をして臨むものではなく、自分自身の気持ちが盛り上がって、勇気と期待と不安が一つになり、踏み出すもの」なのかもしれません。 冬支度、先送りにしている諸々の支度・・やらねば・・・
- 同じ職場に長く働く・・に想う②
障がい者雇用は、隔絶された特殊な世界ではなく、働くことに関して、社会を反映するもの、ということを前のブログで書かせていただきました。 私達、就労移行支援事業所ユースターの支援スタッフは、日々働く就労者の言葉と、雇う企業の両方からご意見・ご要望をお聞きする機会をいただくのですが・・・ 双方それぞれに「変化」していることに気づきます。 【企業】 人手不足が深刻化する中で、働き手を集め、大事にすることが企業の将来を左右する大きな問題になっています。障がい者雇用で来てくれる方は、企業にとって大事な従業員として、まずは企業の戦力として長く留まって欲しい、と企業も考えています。 また、一度職場や仕事に適応すると、他の従業員よりも長く、そして安定して勤務していただける、という点に大きな期待を向ける企業も多いです。 【就労者】 初めて社会で働く方は、就職した先が定年まで働く最終的な場所、と考えるのは昔のことで、まず働くことを体験し、会社ではどのようなことが日々あるのか、自分は何ができるのか?などを知るために最初の就職をし、そこで仕事と自分の相性を知った上で、必要があれば職を変わる。もちろん、この仕事が合っている、続けたいと思えば留まる・・(実際はその方が多いですが)と考える方が増えています。 自分が何をしたいかのイメージがわかると、次のキャリアにステップアップしやすい、ということもあり、上手に転職の機会を利用しています。 このように、障がい者雇用も、人生のプランとして、長期的な見通しの中で考える方が増えています。。。 同じ職場に長く働く、ということを、肯定するものでも、否定するものでもありません。 我々支援スタッフは就職後の支援で、継続的に皆さんと関わりを続けますが、上記の例のように、時代に合わせて、以下の様な就労支援を行く必要があると感じます。 ・求められる就労支援の形も変わってゆくべきであることにまず気づく ・個人のキャリアをどのように形成してゆくか、を一緒に考え進める支援 ・キャリアプランを前提とした就職活動など、プランに合わせて転職も想定した支援 ・職を得てそこに適合したら終わる支援の形からの進化 働く方々のキャリアアップについて正面から取り組む支援が求められていることを感じます。
- 同じ職場に長く働く・・に想う①
就労する力は誰にでもあるものだと信じています。 しかし、同じ職場や会社に長い年月働いている方と、短期間働いて辞める方とがいらっしゃいます。どちらが良いということはなく、どちらも一つの働き方の形であると思います。 当然”長く働く方が良い”というイメージ、評価?価値観?は今でもありますし、何よりも短期間で仕事場を頻繁に変わることは、心身を消耗するのではないか?とも思うのです。しかし、実際は、今、働くことに対して見方が大きく変わっています。 それは、働くことと自分の生活の捉え方が変わっているからではないでしょうか?。つまり、自分の生き方を自分の中心に置いて、働く場所や時間は、あくまでそれを支える一部、という捉え方になっているからではないでしょうか。。。 もちろん、障がい者雇用にも同じ変化が見られます。 ユースターも、就職をしたら、その場所、仕事に長く従事し続けることを一つの目的として就職先を探していましたし、就労を希望される障がいのある方も同様の希望を持っていました。 しかし、今はその目的を持つ方もいらっしゃる一方で、働き続けることは”一つの会社で長く働くこと”ではない、と言う方も増えてきています。 ユースターを利用される皆さんとお話しする中で、少しづつかもしれませんが「就職後働く」ことの捉えが明らかに変わってきているのがわかります。 考えてみれば、そもそも短期間働いて辞めた方は、決して能力が無かったとか、就職に失敗した、ということではなかったのです。会社に属している間、まじめに仕事をし、なげやりな態度もなく、会社への貢献度も高かった方なのです。企業からは、辞めないで欲しい、問題のない従業員と評価されてきた方も多かったのです。 自分のことを大事にしている、キャリアアップを目指したい、自分の人生を自分で決めてゆきたい・・・という意欲や動機があるからこそ、次を目指す方もいらっしゃったのだと思います。 障がい者雇用は、隔絶された特別な世界ではないのです。社会の価値観の変化が反映される場所なのだと思います。
- 冬への備え
特に北海道では、冬の備えには気合を入れてはじめないと、準備不足は後々困ることがたくさんあります。冬への備えとしては、北海道でいえば「降雪」です。 雪への備えというよりも、正確にいうと、雪によりさまざまな生活に不可欠なもの、ライフラインなどが予定通り稼働しないこと・・・への備えかもしれません。 そして「備え」といっても色々な考え方があると思います。 大きな括りとして、主に二種類についてユースターに於ける備えをご紹介したいと思います。 二種類の備えとは・・・ ①いつ雪が降っても大丈夫なように事前に備えておく ②雪によるトラブル発生時に対処できるよう物心両面で備えておく です 特に②のトラブルについては、公共交通機関が機能不全になったり・・車線が減ることで道路が渋滞したり・・(北海道の場合)除雪が間に合わず出れない・・その他多くのトラブルへの備えが必要になるのですが、これといった完璧な対策を持ち合わせていない場合もあるのではないでしょうか?(私だけかもしれませんが・・)。 就労移行支援事業所ユースターへ通われている皆さんは、就職に向けた準備のプログラムを受けていらっしゃいますが、それは働くスキルだけではなく、通勤から退勤まで仕事中に起こる全てへの準備です。 当然、雪により会社に来れない場合、何をすべきか、ということも考えたり、経験をしておかないと、本番で対応できない可能性があります。 そこで、冬を迎える前に、ユースターに於いて、雪による交通障害が発生した場合、自分が住む場所から、どのようにして通ったら良いか、を実体験する取組みを行いました。 まずは参加者全員で講座を聞いていただきました。そこでは、会社で働く際は、冬の交通障害が起きても勝手に休むことはできず、上司からの許可や指示が無い限り、会社に行かなければならないという点を確認しました。そして、その為のルートを探しています。そしていよいよ実際に帰ってみました・・・。楽しみながらも体験をしています。 その際に、いつも交通系ICカードを使っているので、紙の切符を購入した経験がない人は経験しています。紙の切符を自動改札機のどこに挿入したら良いかとまどう場面もありました。 中には公衆電話を使用する経験も合わせて行う方もいらっしゃいました。 このように「備える」というのは・・・・例えば雪などから影響される何らかのトラブル、それに対処するために、自分としては、普段経験していないことを突然行わなければならなくなる、という事を知り準備することなのだ、ということを学ぶことができました。 当たり前ですが、いざというときにどのように動いたら良いか、を常日頃から考えておくことそれも最後まで想像しておくこと、何をしなければならなくなるか、をイメージして練習することが大事だと感じます。
- 分担
一つ前のブログでは、社会への貢献を理解することの難しさをテーマに書かせていただきました。 貢献は、登場人物一人一人が分担して、サービスや資金、行動など、何らかの役割を果たしてゆくことかと思います。 そこで、今日は「分担」についての話題です。 世の中の多くが、色々な登場人物による分担で成り立っていると思います。よく”一人では生きていない・・”と言われますが、考えてみると、支え合っているということは、どの人にも見えない役割があって、それを果たし合っているから支え合っている、と言えるではないかと思うのです。 生まれながらに担った役割、今存在していること自体が役割・・など、役割といっても見える形とは限らず、さまざまあるのだと思います。そして大事なことは、役割を持たない人はいないということです。 また、役割は一人一つではなく、色々な人が、複数の役割を分担して持っているのだと思います。 と、美しい話しになっている流れを崩して大変に恐縮なのですが・・・ 形として見える分担についてです。。私たち就労移行支援事業所ユースターが行っている、障がいのある方への就労支援の活動資金(障害福祉サービス費)は、国と都道府県が分担して、人によっては利用する方も分担しています。 ユーディーが行っている、障がいがなくても就職に困難を感じる方へのサポートはその中には入っていません。障がい者への福祉ではないからです。ユースター独自の資金と利用される方の分担で担っています。それらの資金で運営ができているわけではありませんが、活動自体は必要なもの、求められているものだと思っていますので、分担して実施していることになります。 ・・・困ることは同じであるなら、障がい者と、そうでない方を区別する理由がわかりません。その人が「どんな立場の方か?」で区分けされていて「何を求めているか?」では見ていない点がとても残念なところです。 話を分担に戻します。分担とは、それをすることで一人一人の負担は軽くなるのがメリットなのだと思いますが、何のために分担しているのかわからないものって世の中には多く存在しませんか? 例えば、時間の分担です。。お互いに忙しいからみんなで協力して・・・ということを言います。しかし、忙しい根本の問題には目を向けずに、ただひたすら苦しさを分担することで、一人の苦しさを軽くする、というのはいかがでしょうか? 昭和の企業では忙しいが美徳で、誰かが残業している時は新人は先に帰るわけにはいかない文化がありました。 今の時代は変わっているとはいえ、その他の理不尽な職場のルールはどこにでも残っているように思います。 分担とは、プラスのことだけではないということを知らないといけないと思います。特にネガティブなことは根本解決をせずにそれを分担することで、何とかしのごうとする慣習もまだある気がします。 ユースターから就職を目指す方に、組織で働く上で、組織の都合や利益が優先している世界であるので、所属する組織の都合で、知らないうちに自分が何かを分担していることがある、ということをお伝えしています。 その中で、理不尽な分担、強制的な分担、目に見えない分担・・・分担は尊いものとそうでないものがあることを改めて感じます。
- 貢献と協力
就労移行支援事業所ユースターには、現役の学生の方も通っています。現役の高校生や大学生等です。 その中のおひとりと先日お話をしたときのことです・・・「社会人になったら必要なこととは?」というようなテーマだったかと思います。 社会のルールを知ること・・労働者としての義務と権利・・など、多少硬い項目も出ていましたが、その流れで「社会や地域に貢献することについてはどう思いますか?」と、若干あいまいなテーマを、支援者から投げかけさせていただきました。 そうすると・・ 「貢献って?」と予想通りの反応がありました。”何に貢献することになるのか?””私は何かをしなければならないのか”が気になるようでした。 「さらにわかりにくくなったー」と言われる覚悟をしながら、具体的な単語として「納税、地域づくり、防犯防災、地域の助け合い、行政手続きなど、さまざまなことがあります」と、とりあえずの説明をし、さらに皆さんの沈黙、絶句、あるいは失笑までもかうことになりました。 とりあえず、それぞれの項目を説明し、市民、国民としてどのような形で貢献をすることになるのか、をご説明して一旦終わっています。 支援者の説明が至らなかったこともあり、おそらく消化不良になったなあ、と反省をしながら・・・”何かをしなければならない”ということではなく”社会で働くだけで、誰でもできる形で社会や地域に貢献をしている”ということをわかっていただけたら・・・・と困りながら考え、つい口から出た言葉は「社会に協力」でした。 そこであらためて「自分がもらうお給料の一部を税金として納めます。それも会社が自分の代わりに払うので、自分で手続きをしなくても良いです。働く人は誰でもできる協力の一つです」と税金の使い道とともに「協力」をするという言葉で説明をしなおしました。その結果、前よりも、少し身近に感じていただけたような反応を返してくださいました。 協力をしたい、という気持ちは、多くの人が自然に持つ感情だと思います。でもどうやって、何をしたら良いか・・私ができることは何か?がわからずに、つい放置しているのではないかと思います。 「貢献」となるとさらにハードルが高いイメージになり「自分にはできない」と思ってしまうようです。 あたりまえ、と思っているお給料から差し引かれるお金が、社会への協力になり、せっかくのお給料なので引かれるのは残念ではあるけれど、それが協力なのか、と実感が湧くのかもしれません。 働くこと、社会人になること、に漠然とした不安を持つ方も多いですが「社会に協力をする立場になる」ということが、働く人になる勇気、証、プライドにつながるのだと感じた次第です。
- コーディネーション失敗
コーディネーション失敗?? 聞きなれない言葉かもしれません。これは空気を読みすぎることで、最適な方法が選ばれない状態のことをいうゲーム理論の専門用語のようです。 何も専門用語を使用しなくとも「空気を読みすぎることは、必ずしも良いことではない」・・ということは、誰でも知っていることかと思います。 例えば男性社員の育休取得が社会問題となっています。だれでも育休を取得したい、と思っているし、家庭内からもそのような空気が伝わってくる。さらに会社でも育休取得をしましょう、という呼びかけがある。。。 それでも、職場内の空気を読んで、育休取得をしない社員がいるのが現実ではないでしょうか? そして・・・その社員の影響で他の社員も取得しにくくなる・・・会社や社会全体として男性社員の育休がなかなか進まないのです。それは、空気を読みすぎる日本の典型なのかもしれません。。。 障がい者雇用はなぜか逆です。 社会全体では障がい者雇用はもっと多くの企業が進めるべき、という空気を読まずに自社の都合が優先する。そのために、障がい者雇用が義務化されている企業の半分はまだ障がい者雇用をしていない、という現実があります。 若干皮肉も込めてしまうかもしれませんがー障がい者雇用をしていない企業が半数もいるーという部分だけの空気を読んでーまだわが社も導入しないで良いかーと思っている企業がひょっとしてあるのかもしれません。いずれにしても、社会全体にとっての最適を選べない状態となっているのです。 そもそも、障がい者雇用は空気を読んで行うことではないのですが、自社の都合を超えてまで(障がい者雇用の)を始めない企業が多いのは、とても残念なことです。 障がい者雇用をすることで会社にとってのメリットがある、と気づいている企業は、いち早く、かつ積極的に障がい者雇用を実施しています。 障がい者雇用により発展した企業もありますし、働く方の多様性が広がることで、一人一人の社員の考え方や価値観が変わり、社風や人材育成が充実する場合もあります。社員同士がお互いの尊厳を意識する等、実はメリットは多いとも思います。 ユースターを出て企業で働く方、迎え入れる企業、就労移行支援事業所ユースターはその両方のご支援をさせていただいています。 コーディネーション失敗・・にならないよう、全ての登場人物の成功につながるように、私たちユースターもしっかり機能しなければならない、と思います。
- 連帯感③
誰かに褒められるとうれしい、だから働き続けられる・・ということだけが就労を続けるポイントではなく、もっと奥深いところに、働く、という意識の原動力があるのかもしれません。 「お給料をだして・・色々配慮して・・優遇して・・なぜこれだけのことをしても、会社を辞めてしまうのか、何が気に入らなかったか教えてくれない、障がいのある人はわからない・・・」と言う企業があります。 企業が働きやすいように努力をして下さることには感謝と敬意を表させていただきたいです。 雇用した障がいのある従業員の方が辞めてしまう一つの原因に孤独や寂しさを感じて・・という理由を、辞めた本人から聞いたことがあります。 会社からの配慮が、恐らく自分と他の従業員との違いを感じてしまう原因になったかもしれませんし、何となく自分にだけ会社は違う態度を取っている、自分と同じように働いている人がいない、などで孤独感を感じてしまったのかもしれません。 連帯感とは他の人と同じことや目的を一緒に行うこと、そこから得る充実感かと思いますが、人によってはその気持ちを持ちたいのだけれども、何となく孤独から脱却できずに会社にいる、という場合もあるようです。 配慮だけが働く本人を支えるものではないことが良くわかります。。。 ユースターで、就職に向けた準備をする日々の中で、連帯感や仲間意識が芽生え、働くことを通して自分の対人力を高めたい、と意欲的になり、自分を変えたいので人のいる組織で働くことを選択する方もいます。自分を試したいのだと思います。 もちろん、自分の選択ですから、支援スタッフはその気持ちを尊重して、バックアップをし、本人の就労を応援します。 例え、人間関係が難しい組織の中で、就労は続かなかった、という結果になっても、本人にとっては、自分が挑戦したという大きなステップを踏んだことになります。 『連帯』はやや堅苦しく、古めかしい響きがあるかもしれませんが、特定のものを協力しながら行う『連携』とは異なり、『連帯』は、共通の関心や共感といった心理的な一体感を表すものです。つまり、対人関係とは別のものだと思いますので、誰でも、どのような環境であっても、連帯感は自分に自信を持つきっかけになるのかもしれない、と思います。
- 連帯感②
就労移行支援事業所ユースターでは、人とのコミュニケーションが苦手であったり、他人の前では不安が大きくなったり、自信を持つことができずに悩んでいる方が、働いて社会で活躍する支援を行っています。 対人不安があったり、大勢の中で働きたくない、という方は、少人数や一人で働ける環境を職場として選ぶことがあります。 そのように「一人で働きたい」と希望する方でも、連帯して働く経験をすることで、社会に目を向けるきっかけになることがあるようです。それは、気持ちの連帯=連帯感というものがあるからです。 同じ空間で一緒に仕事をする、同じ仕事をする、といった物理的な連帯ではなくても、気持ちの上で、連帯感を持つ、ということはできるのです。 気持ちを支え合う仲間(同僚)の存在や、異なる場所でも同じ目的で働く人の存在を知ることで、その方なりの連帯感が生まれ、それが自分を支えることにつながるからです。 それだけではなく、(連帯を意識して働く練習をすると)対人コミュニケーション力も上げるきっかけにもなるのです。 一種のイメージトレーニングかもしれません。 ユースターにいる間に、人に対する不安や恐怖が完全になくなる、といった魔法はありません。対人不安があったり、大勢の中で働きたくない方は、いくら連帯感を経験しても、お客様と接するようなお仕事を選ぼうとしない方が多いです。 しかし、連帯感を持つ経験をユースターでしていただくことで、働くことが楽しいと感じたり、前向きな気持ちになれる場合もあります。誰かに褒められたり評価されることは仕事のモチベーションにつながる、と考えられがちですが、全ての人が、褒められるとモチベーションがあがる、というわけではありませんし、誰かに評価をされることが逆に圧力として自分を苦しめてしまう、という場合も増えているように感じます。 期待されるために働きたいのではなく、自分のペースで自分が安心して働きたいだけ・・・という方もいらっしゃるのです。 そのような皆さんには、誰かが褒めたり、評価をする・・ということだけではなく、一緒に同じことをしている人がいる、という意識を持てる事が、仕事を続けたり、働き甲斐を感じる要素にもなる、ということを支援の過程で気づいた次第です。













