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空の検索で866件の結果が見つかりました。
- 人と接する”しごと”がしたい①
前のブログとは打って変わって・・就労移行支援事業所ユースターを利用される方の中には、最初は接客や人と関わる仕事は想定してない・・苦手で自分に不向き、とおっしゃる方でも、ユースターの中で色々な体験や実績を重ねるうちに「人に接することが好きになりました!」「人からの反応を得ることに興味が出ました」「話すことに少し自信がついた気がする」「人を助けるしごとがしたい」・・・と自分の志向が変わってくる方がいらっしゃいます。 最初は、他人と話したり、接することに抵抗があった方も、就労移行支援事業所ユースターに通う中で、他人に対する壁が徐々に低くなったのかもしれません。。。あるいは、接客というお仕事から受ける印象から「自分には不向きで・・何をしたら良いかわからない・・、知らない人との会話はできない・・」と拒否的であったのが、実習や会社訪問、外部の方からの情報などで、実際に仕事を見たり試したりするうちに自信が湧いてきたのかもしれません。 ところが、人と関わることに自信がついてきた方であっても、完全に苦手感がなくなった、という方は少ないようです。。。 つまり心の奥底では、まだ他人は苦手、と感じる自分は残ったままのようです。。。ではなぜ、それでも苦手感が減ったり、自信がわいてきたのか?と不思議に感じます。 つまり、自信はどこから来るのか?、どんなタイミングで生まれるのか?・・ 恐らく、それは本人の能力が格段に伸びたとか、特別な力が備わったから、ということではなく、苦手に思いながらも「うまくやっていけるかもしれない・・」という少し前向きな気持ちが持ちやすくなったからではないでしょうか。 こういった小さなきっかけの積み上げによって、自分が自信を獲得したように映ってくるのです。 どんなことでも「〇〇してみたい」と言えることは簡単ではないと思います。 小さなきっかけ、自信にならないくらいの小さなことでも、何かに挑戦したいと思える自分・・・それが希望の実現につながるのかもしれません。 何かに挑戦しよう、と思う自分を誇りに感じてもらえれば、これほど嬉しいことはありません。
- 一人で”しごと”をしたい・・
他人と話すことにストレスを感じる。。特に自分のことを知らない人とは一緒にいるだけで負担を感じる・・・ 誰でも他人と話すことに多少は緊張を感じるとは思うのですが、それがお仕事を探す上で、もっとも大きな壁の一つになることがあります。 誰と一緒に働くかがわからない・・・当然ながら、一緒に働く人が毎日変わるという職場もあります。 できるなら一人でできる仕事が良い・・・でも、人のいない場所、あるいは人が変わらないというのが働く条件であっても、なかなか会社にはそうとは言いにくいものです。 あきらめますか?・・・(いやあきらめるということはあってはならないです) そこで考えたいのが、一人で仕事をしているという環境の「設定」です。 つまり人を意識しないでもーー他人と関わらないで仕事をして報酬を得て・・働きがいのある就労生活がおくれることーーの実現です。 全ての方ではありませんが、ユースターから就職される方で、そのような希望を持っていた方は、ユースターで働く準備をする間に、働く条件、趣向や気持ちが少しづつ変化していくようです。そして、就職の段階になって、一人で仕事をすることにこだわらなくなった方もいらっしゃいます。 しかし、そういう方でも、もともとは他人と一緒に働くことが苦手であり、そこに不安を感じる、ということが消滅したわけではないことは、忘れてはいけません。 人を気にせず、自分一人だけで働いているような感覚で仕事ができれば一番良いので、ユースターから就職される方へは、職場の人が極力固定され、なおかつ仕事内容も固定され、一つ一つの仕事が、全て他人を介してしか進められないようなことがない、という職種を支援スタッフは本人と一緒に探します。 実際に探すと、意外にも、多くはなくても、その条件に当てはまる仕事もあるようです。 考えてみれば、仕事というものは、比較的毎日のルーチーンは定まっている場合が多いですし、他の人と関わらずに自分に与えられた作業を終えることもあるのです。 まずは希望の条件を自分で決められること、そしてその条件に合うものを探しながら自分を知り、社会を知ること、また条件に近いもの見つけることだと思います。 そして・・・この仕事には自分の働く条件が入っていると信じて、100%でなくとも一歩踏み出すことだと思います。その一歩によって、次の自分が見えてくるものです。
- 芽吹く
さまざまなことが芽吹いてくる春です。。。 残念ながら辛いことや大変なことも目立ち始めます。 春先の時期を苦手とする方が多くいらっしゃいます。季節の変わり目。。とも言われますが、特に冬から春への変わり目は、気候だけではなく、新しい環境に変わる時期でもありますので、他の季節の変わり目よりも(いろいろと)大変なのかもしれません。 季節の変わり目は、その前と後に大きなギャップが生じるから大変なのだと思います。 ・静かな冬から開放的な春へ、それについてゆけない気持ちの変化 ・環境(所属先、家の引っ越しなど)の変化 ・気候(暖房から冷房へ)による身体や健康の変化 など「衣食住全て」に変化があるような気がします。 それゆえに、この時期に苦手感を訴える方がいらっしゃるのだと思います。 「芽吹く」は草花が芽を出し始めることの表現ですが、新しいことが始まるポジティブなイメージを持っています。 しかし、実生活では、ポジティブでないこと、色々なことが「始まる」「見え始める」「目立ち始める」のです、心身の調子を崩す方も多く出てきて、ユースターや会社を休みがちになったり、今までできていたことが壁にぶち当たったり・・さまざまな「変化」が出始めるわけです。この時期にいきなり体調を崩す方だけではなく、冬の間に体調が芳しくなかったものの静かに過ごしていてしのいだが、春に外に出る機会が増え、身体がついてゆかない、ということもあります。 会社に勤める方にとっては、人事異動、部署が変わる、理解を得られていた上司がいなくなる・・・ 生活では、同居する家族が減る(増える)、住居が変わる、支援者が変わる・・・・など 一方で、春の時期の「変化」は、良くも悪くも「進んでいる変化」のように感じます。どういうことかというと、その場で立ち止まった状態での変化ではなく、あるいは退行したり、というよりも、新しいものになってゆく・・・そのような変化を感じるのが春の季節の変化ということです、良く言い過ぎでしょうか? 悪い事が進行するのは、とても辛いですが、自分にとってマイナスなこと=新たな試練や壁ととらえ、「それらに挑むために前に進める・・・」と思えば少しは前向きになれるのかもしれません。 春の「変化」・・・上手につきあえれば・・と思います。
- 障がい者雇用~雇用契約
障害者雇用率は2.7%ですが、年度単位で段階的にそこまで引き上げるということで、とりあえず2024年4月1日からは2.5%になります。つまり従業員が40人以上の会社には、1人の障がい者が働いているようになります。障がい者が一緒に働く環境が整えられていくことを期待したいです。 数字上で採用のチャンスが増えているようにも見える裏で、働こうと思っている障がいのある方は、そもそもの入り口である雇用に関わる各種手続きや、契約など慣れない段取りにとまどいを抱くことが少なくありません。特に注意が必要なものの一つに「雇用契約」があります。 働いた経験者、社会生活経験者などにとっては、それほど難しいことではないかもしれませんが、初めて経験される方にとっては、決して小さなことではありません。 とまどいを感じる要因として・・これから働く、ということに意識が向いているときに、不意に契約と言われ、何を見てどこに注意をして署名したら良いのか・・などがわからないということがあります。その他にも多くの事務手続きが押し寄せてくる中で不安も大きくなります。そもそも手続きがわからないだけではなく、就労や社会といった未知の世界への警戒、拒否、躊躇感といったことが上乗せされてしまうのです。 就労支援を担う私達ユースターの支援スタッフも、就職して働くことについては、本人とたくさんのことを準備するものの「雇用契約」は不覚にも直前に働く本人と話しただけ、ということもあったのです。 本当は働く前の大変重要な手続きですから、契約上の注意点などをしっかりと理解していただく必要があり、支援不足に反省をしました。 今日は、その障がい者雇用の「雇用契約」について考えたいと思います。 申し上げるまでもなく、障がい者雇用であっても雇用契約が必要です。この雇用契約は書かれてある内容や条件も、障がい者雇用ではない場合の雇用契約(このブログでは「一般的な雇用」と呼ばせていただきます)と同じです(はずです)。 具体的には、個々人に合わせて配慮されるべき事項以外は、業務内容やキャリアアップ(昇給昇格)、就業条件などは違いはないはずなのです。 そしてたいていの場合は雇用契約内には配慮されることなどは記載されません。 たとえば一時間当たりの時給額が一般的な雇用者とは違うとか、給与支給日や頻度、雇用契約の期間などが、特別な理由なく一般的な雇用と違う、といったことはあってはなりません。 一般的な雇用と障がい者雇用・・・同じように就職し、雇用契約をし、お給料を得るということです。 しかし、働く方は、それほど多くの雇用契約の経験が無かったり、一般的な雇用契約と比較したことがないことから「この内容で良いのか?」とさまざまに不安を持たれて相談に来られます。ネット上には「雇用契約の落とし穴」といった不安をあおられることが書かれてあるときもあります。 大抵の会社は一般的な雇用と同じ雇用契約書を使っていて、問題は無いようですので、安心できると思いますが、少しでも多く、働く当事者の方の不安や注意すべき点などをお伝えしていかなければならないと思っています。 雇用契約の見方、締結の意味なども含めてユースターでも、皆さんと一緒にしっかりと事前に準備をしてゆく時間を導入しました。 人によっては、人生初めての「正式な契約行為」かもしれません。一人の自立した社会人としての実感を持つきっかけとして、自分の名前をしっかり入れる良い思い出にもしていただきたいとも思っています。
- ピーンと張りつめる
4月は新生活、新しい環境に入る緊張の時期です。 緊張しやすい方は、ユースターの中にも多くいらっしゃいます。 緊張している人がいらっしゃる空間の空気感は独特なものがあると思います。就労移行支援事業所ユースターも、この時期は新しい方をお迎えしますので、日常とは違った空気が流れます。 「ピーンと張り詰める空気」・・状況にとても合っている表現だと思います。隙が無く張り詰めていて、新しく入った人の動きが気になる・・自分の身体をどこに置いたらよいかわからない・・新しい人と何を話したら良いだろうか・・どのように知り合いになるべきか・・いつもは気にならない支援スタッフも気になってしまう・・などソワソワしがちな人が増えています。 支援スタッフももちろん同じです。 この時期は、少しでも空気を和らげようと、支援スタッフは、趣向をこらして、利用される方や支援スタッフとの接触やお話し、関わりを自然に始められやすい場面をセッティングします。もちろん、それぞれの人のペースや得意不得意も尊重しながら、無理のないように”交流”の場を持つようにします。 そして・・・・本当の主旨は、何気なく流れてしまう毎日に、ちょっとしたメリハリを持たせて、空気を流しなおす、それによって、同じユースターの中で関わる人同士が、改めて他の人を意識しなおしたり、自分を見直す機会にしたい、ということです。 ピーンと張り詰めた心地よい緊張感とそれがゆるやかに緩んでくる瞬間を一緒に感じて楽しみたいと思っています。 一般企業は、今後も毎年4月が年度始まりという習慣が多いと思われます。 さまざまな社会システムが4月から翌年3月が年度区切りという中で、ある意味4月の緊張感に慣れていた方が良いのかもしれません。
- ことばと文章
ことばで話すことが苦手な方がいらっしゃいます。 その一方で文章の読解や文章を書くことが苦手な方もいらっしゃいます。 どちらかだけの方だけではなく、両方苦手とおっしゃる方も少なくないです。 苦手とおっしゃる方から詳しくお話しをうかがっていると、(よく言われることかもしれませんが)”苦手”ということと”できない”ということとは別ものだと実感します。 苦手ということは自分の主観的な捉えが中心になった評価です。苦手であっても毎日やっている、なんとなくできている、という場合もあるのです。 先日、ある方とお話ししていたとき、その方が、ことばで話すことが苦手で、本当に自分は損をしているような気がする、と”とても流暢に多くの表現を使って”説明されていました。 むしろ私の使うことばを訂正したりされ、きちんとしたことばを使いたいという気持ちが強いことがわかりました。 その方がおっしゃることばで想いは私に伝わっていることを、ご本人の使っていることばを繰り返しながらお伝えすると、ご自分でも驚いている様子がありました。 ・・・・でも苦手なのだということでした・・・ ことばを話したり、書いたりする行為は、その機能自体に何らかの障がい等が無い場合は、緊急の場合や危険があるとき(いざとなると)苦手でもやるのだと思います。 ただ、あくまで自分がやりにくい、そのことを実行する際に気持ちが乗らない、苦痛である、ととらえているのかもしれません。 ことばで伝えることや、文字を書く、という行為には代替手段が色々と存在します。 ですのでその代替手段を使ってコミュニケーションは取れるとは思うのですが、苦手とする方は「代替手段をも苦手」と感じてしまう方もいらっしゃるようです。 ことばや文章という道具を使えないというより、もっと本質的な部分にサポートの目を向けたいと思います。 人とのコミュニケーション、自分の気持ちを相手にわかってもらう、言葉や文字に置き換えて伝える、といった点で成功した実感が少ないことから「苦手」の部類に入れてしまっている可能性もあると思うからです。 就労移行支援事業所ユースターでは、文字を書いたり、ことばで相手に伝えたり、表現するプログラムが複数ありますが、できた・できないという評価を求めるプログラムではありません。 (そのプログラムに)主体的に参加する、参加できて、自分の力に向き合う、そして実際はどのように感じたのか・・という主旨があるのです。
- 未来進行形②
一つ前のブログ「未来進行形①」では、例えば障がいがある方を雇用した会社が、本人ができることに上限をつけてしまって、それ以上のことをさせない、望まない、期待しない、ということは決してあってはならないことで、それは配慮とは別ものであることを書かせていただきました。 社員として、期待されること、チャンスを得られることが仕事のやりがいとモチベーションに直結するものだと思います。 これらは障がい者雇用の大事な点であり、モチベーションの持ち方に”配慮”をしていただくと働く方だけではなく、会社にとっても雇用が利点になるのだと感じます。 今、自分が持つ力やできることを会社に伝えた上で、会社が合意をして雇用するという点は とても良い点です。 しかし、本人も就職をした会社では初めて働くわけで、未経験であるからこそ”伸びしろは未知数”と考えていただければと思います。 そしてその未知数を、最大限本人から引き出すのが障がい者雇用の醍醐味かもしれません。就業して何年も経過したあとに、いま以上のことをやってみたい、という意欲や興味が出てくる方もいます。是非チャンスを与えていただきたいと思います。 障がいを開示(会社に伝えて)して働くか否かは働く方が任意に判断します。開示すると判断された方は、自分の力をしっかりと発揮して会社に貢献するために配慮をしてもらいたいからこそ開示をしているのだと思います。 このブログを読んでくださっている方はさまざまなお立場かとは思いますが、ご自身に当てはめて考えていただいた場合はいかがでしょうか。 「がんばろう!」と思って入社した。けれども会社は、無理をさせないということに偏った意識を持っている・・・・ 支援についても同様です。私たち就労移行支援事業所ユースターの支援スタッフやジョブコーチが、就職した方を職場で支援させていただく際、本人が働きやすいよう、やりがいを持てるよう、そして適切な配慮を得られるよう、会社と本人をつなげてゆきます。 しかし、仮に、支援スタッフが、本人のチャンスを否定する、会社が育成しようとしていることに消極的になったとした場合はどうでしょうか?それは良い支援ではないと思います。いつも配慮とキャリアアップのバランスと境にいながら進めるのが就労支援です。 障がいの有無を問わず、人の力は無限に広がる可能性を秘めていることを大前提に置いて、未来進行形でその方をサポートしてゆく、つまり会社で働くことで本人の力が伸びる、知識経験が広がる、ということを尊重したいと思います。 『未来進行形』の価値感を大切にしたいです。
- 未来進行形①
物事を未来進行形で考えると、創造的になれる、と言われます。 今の状態から何ができるかということではなく、自分の力は未来に向かってどのように進化してゆくか、ゆけるかを見つめて、それに伴って行動や計画を考えるという事です。 就職活動をする際には、雇う側の会社は、まず初めて会う方と面接や試用をして、諸要件が会社の求めるものに合致すれば採用となるわけです。 一方で、障がいやその他の理由で、働くことに難かしさを感じる方が就職する場合、通常の雇用と違って、会社はその方が力を出せるよう配慮することを前提とした採用をします。それが”障がい者雇用”と言われるものです。 障がいの有無に関わらず、会社は、全ての社員について、各自の持ち味が発揮されるように、配慮とともに管理をするのが人事管理であり人材育成なのだと思います。 しかし、ときに、障がい者雇用の場合に、上記の「配慮」だけがクローズアップされることがあります。そして、配慮があることが障がい者雇用の特徴であり、一般の雇用とは違う点、と言われてしまうことがあるのです。それには問題があるのです。 問題とは何か?といいますと、こういった配慮を前提とした働き方について、会社が誤解をしていて、誤解をしたまま雇い始める場合があるということです。 それは・・・ 『本人ができることには限度・限界があり、それ以上のことをさせない、望んではいけない』 と会社が思ってしまうということです。 確かに配慮があることは、働く方にとっては、安心になると思います。働く人が、難しい・できない、と思うことを無理におしつけられることはないということがわかるからです。それだけではなく、本人の障がいから、どうしても就業制約がある部分に、できるだけ対応をして下さるであろうからです。 しかし、一方で、本人に何か高度なことを望んではいけない・・と会社が思い、本人を過小評価してしまうことがあるのです。それが発展すると、その方の働きに期待をすることを会社があきらめることにもなってしまうのです。 会社側から見ると、配慮することと、成長や期待をしないということは表裏一体なのかもしれませんが、本当は”全く別のもの”と考えなければならないと思います。言うまでもないことですが、雇った従業員に期待をするのはあたりまえですので、働くことに困難をもっていてもいなくても、全従業員に等しくチャンスを与えて、期待や望みを注いていただきたいと願いたいのです。障がいのある方こそ未来進行形でうけとめ、その方が一人の従業員として発揮するであろう可能性を十分に考えなければいけないことだと思うのです。 (つづく)
- 仲春
気温はやや低めですが、春の気配が一気に広がってきました。 仲春。。一年のうちで一番この季節が好きという方も多いかと思います。しかし一方で春は心身の調子をくずしがちなのも事実です。 春は人事異動、体制変更の時期でもあります。ユースターを卒業され、会社で働く方々が4月の人事異動に巻き込まれ(?)困ってはいないか、と就労支援を行う私達としては心配な時期でもあります。 今まで働く皆さんを見守ってくださった職場の担当の方がいなくなってしまわないだろうか・・慣れた仕事が変わるのではないか・・など、春の時期に感じる不安は次々現れます。 考えてみれば、就労支援に従事する私達スタッフは、この時期に起こるさまざまな「変化」に、毎年対応していて、どうしても慣れることはないような気がします。毎年、ひやひやしたり、びっくりしたり、ショックを受けたりの繰り返しです。 でもそれも必然のような気にもなります。 なぜなら「変化」が無いと次への一歩、就労でいうとキャリアアップのきっかけも持てないからです。そしてその「変化」は自然発生するものを待つより、意図的に決まった時期に作られるものに対処していった方が良い場合もあるからです。 実際に、人事が変わり、働く本人をサポートくださる職場の人や場所、仕事が変わることで、一気に仕事が好きになる方もいらっしゃったり、もう一度頑張ろうと気合が入る方もいます。良いことも訪れる春なのです。 一方私達支援スタッフは・・ ひやひやしたり、びっくりしたり、ショックを受けているだけでは、支援の成長はありません。私達支援スタッフもまだまだ受け身の状態となっているということなので、春の変化をチャンスとして、働く皆さんのキャリアアップを支援しなければならないと思います。 就労移行支援事業所としてスタートさせていただいたユースターは、2024年4月で、丸3年となります。皆さまの大きなご支援に改めて御礼申し上げます。 毎年ひやひやしたり、びっくりしたり、ショックなどと言わずに私達支援スタッフも、もっと頼りがいのある支援力を身につけたいと思います。 受け身にならず、春を味方にまい進いたします。 引き続きまして、よろしくお願いいたします。
- グレード
今の自分はどのグレードなのかと考えたことはありますでしょうか? グレード?・・等級とか階級といった意味のようですが「グレード」と言われると、何か自分や自分に関する物が、他(人)と比較してどの位置にあるのか?・・それが上なのか下なのか、といったことが意識されてしまいます。 就労支援で、働く先を探していく際、本人にあった仕事かどうかを、本人と一緒にじっくりと吟味するのですが「やりたいけれども、自分には難しい仕事だと思います」と本人がおっしゃることがあります。 そうおっしゃる本人に、支援スタッフは、常にではありませんが「今のご自分はそう思うかもしれませんが、働き始めたらそうでもないかもしれないですね」とお話しするときがあります。 これは、気休めで言っている言葉ではなく、自分で認めにくい、あるいは気づいていない「本人自身の伸びしろ」が見えるときがあるからです。 つまり働いてからあがるグレード、というものを潜在的に持っているからです。 今ユースターの中では見せていないことでも、条件が整えば発揮される”潜在的な力”を持つ方が多くいらっしゃるからです。 自己評価が低いという場合もありますが、誰しも自己評価は高低したり、ブレることはあるので、自分の中に存在する力にもっと視点を置くべきなのではないかと思います。 でも、大事なこととして、その潜在的な力は「条件が整えば」という前提があるような気もします。そして、条件は人によって異なるのです。仕事内容の他に、例えば仕事観、人間関係、職場の雰囲気、自宅と職場の距離、勤務時間などです。 就職活動の中での仕事選びをする中で、障がい者就労は、自分にできるできない、を主観として判断するだけではなく「働き始めることで、大きくアップする自身のグレード」もあることが経験から学ばせていただいたことです。 そう思うのは私だけかもしれませんが、グレードだけだと何となく他との「比較」で決められる気になりますが『グレードアップ』というと、自分の問題として、自分を上げてゆく力が発揮されることのように感じるのです・・・自分のグレードアップは自分の頑張りでできるのだとすると、その努力はするべきですし、したいと思う気持ちを応援したくなります。 新年度を前にユースターも、もっと支援する人も事業所もグレードアップしたいと思います💦
- タフネス
タフなことをタフネスという名詞でいうときがあります。文字通りタフであること➡強靱(きょうじん)、ねばり強さ・・等の意味に加えて、難しさを指すときにも”タフな交渉”等と表現したりもしますね。 言葉の意味はさて置き、社会で働き続ける上で、タフであること・・特に気持ちがタフであることは、大きな強みになるのかと思います。 しかし、そのタフネスをどうやって身につけるのか?は大きなテーマです。 タフネスを身につける方法はなかなかありません。何かを学んだり、経験したりしてすぐに身につくものでもないですし、そもそもトレーニングなどをして「身につける」対象となるモノなのか?と疑問になります。 就労移行支援事業所ユースターを利用される皆さんとご一緒する毎日の経験から、気持ちをタフにしてゆくためには、支援スタッフとだけ交流していては不十分と感じます。施設内だけでは、”タフネス”はなかなか身につきにくいものかもしれない、と感じるのです。 まずは、ご想像の通り、支援スタッフの立場が問題です。支援スタッフは本人の側で考え、支え、本人を尊重してゆくことから関係が始まるので、そこから相対する関係、特にタフさを蓄積するような関わりを持ちにくい状況があるのです。 もちろん、それは支援スタッフの支援が未熟であることも要因ですし、「これからこういう関係ですよ」と、利用される皆さんへの事前の説明も不十分であるからかもしれません。 どうしてもタフさを身につけるには、ある程度の対人刺激や緊張の場面を再現したり、対峙する関係を実感してもらう役割のようなものが必要になります。 就労支援のような形の支援では、信頼関係が何にも増して大切にしたいことです。そのような中で、実践でタフさを身につけるために支援スタッフができることは限られているかもしれないからです。 しかし、ロールプレイという便利な方法もあって、つまり演じて体験するものですが、なかなか実感しにくいものです。それでも、少しでも役に立てていただければ、という想いから、ユースターではロールプレイを行うプログラムを取り入れています。 タフネスは、やはり施設の外、例えば企業内での実習などの場面で、実践として、本人との関係が浅い人や、理解が薄い人と関わる経験の方が役に立つことが多いです。 ある実習先でのやり取り・・・ 会社の人A「このくらい●●分でできないとだめだよ」 会社の人B「もう慣れているんだから覚えないとダメだよ」 会社の人C「いわれたとおりにやるんだったら誰でもできるから・・」 そう言われて凹んでしまわないように・・自分も気持ちを取り直して次に頑張れるか・・・ そのように、普段関わりの無い人と接触することを無条件で肯定しているのではありませんし、本人の準備が整わない中では、初対面の人や慣れない人と関わりを持つことが良い経験になるものでもありません。むしろ、間違った経験をしてしまうと、社会に不信感を持つことにもなりかねません。 困った状況を避けることに徹するのではなく、自信を失うことなく、社会の摩擦や刺激を体験していただくことを慎重に進める環境を作ってゆきたいと思っています。 そして何よりタフネスは、社会で生活してゆくため、そして自己や自信などを持ち続けるために必要なことでもある、ということを何となく感じていただきたいとも思っています。そして施設での活動と両立してほしいと思っています。 ・・・みなさんがんばれ!
- 「これ」と「それ」
仕事をする上で、指示詞はなるべく使わないようにアドバイスすることがあります。 「それ」(←また指示詞)にはいくつか理由があるからです。 一つは「これ」「それ」「あれ」などの乱発は、聞いている相手に対して若干横柄(おうへい)や雑な印象を与える可能性があるからです。もちろん急いでいるとき、すぐに報告をすべきときなどは別ですが、基本的に仕事上では丁寧な言葉を使ってゆくことが求められますので、正しい名称や、特定できる言い方をした方が丁寧な印象を与えられるからです。 人名は最たるものです、ユースターを利用される方の受けるビジネスマナーでも「あの人が・・」というより「○○さんが・・」の方が良い印象があります、とお伝えしています。 二つ目はミスが減るからです。言葉は誤解に満ちています。会話文だけでも誤解の種はたくさん潜んでいますが、それに加えて具体的な名称でも、一旦「これ」とか「あれ」を使い続けると、どこかから別のものにすり替わって理解されている、という危険もあるのです。 社員A「昨日地震があって、事務所のプリンターが落ちました・・」 上司B「それは大変だったねー。で大丈夫だった?」 A「はい、私はケガ無かったです・・」 B「いやプリンターだよ、無事だったの?」 A「あっ、プリンターですか・・わかりません」 B「で、パソコンは大丈夫だったの?」 A「はい、それはたぶん無事だと思います」 B「いやーあれ高いし、すぐ必要だからねー。念のためにそれを点検しておいて」 A「はい、パソコン点検します」 B「いやプリンターだよ、まずそれを点検して。全員がすぐに使うんだから・・」 ーー何がなんだかわからなくなります。場合によっては、更に大きなミスにつながってしまいます。 三つ目は、印象や記憶に残りにくくなるからです。どういうことかと言いますと、仕事での会話は正確に確実に報告連絡をすることが必要になるのですが、主語を会話に含めないと印象・記憶が薄くなり、頭の中に残りにくくなる可能性があるかもしれないからです。 再び上記の会話を例にすると、結局、上司であろうBさんが何を指示してきたか、上記の会話の途中にも色々な別の話題や仕事が入りこんできたとしたら、更に記憶が薄れがちになるからです。 「まずプリンターを点検してください」という一言で指示が明確に記憶に残りやすくなると思います。 皆さまも、自分の上司のあいまいな言葉によって、結局何を指示されたのかわからなかった・・という経験はありませんか?(自分も気を付けないと・・・💦) ユースターの就労者の方に、もし、万が一あいまいな言葉の指示が多い仕事場に就職した際には、仕事中は「それ」「あれ」ではなく、できるだけ自分から具体的な名前を使うようにしていただくことをお勧めしています。上司は変えられないのですから・・・













