検索結果
Search this site
空の検索で867件の結果が見つかりました。
- レジリエンス
「レジリエンス」は物理学・心理学上で使われる用語ですが、ストレスを受けたり、逆境に直面したときにそこから立ち直る力、精神的回復力のことを指すため、教育や私たち福祉業界でも関心を持たれている分野です。 また、その内容から、ビジネスや働く人とつなげることも多く、会社にとって、レジリエンスのある人(=レジリエントresilientな人)は、働く人として好ましいといわれることもあります。 ストレスの多い世の中です。。。 対人ストレスだけではなく、仕事に馴染めず・・環境に馴染めず・・生活に馴染めず・・など逆境は多くあります。だからといって職場や環境を変えてリセット!などが簡単にできないこともあります。 そのため、私達は、さまざまなストレスや逆境に耐えながら働かなければならない状況になりがちです。 逆境をやり過ごす、立ち直る力があることは、働く上で大事な要素になるのは確かです。しかし、一方で、その力を持っていないと働けないということではありません。 レジリエンスは本質的な部分も多いので、私達、就労移行支援事業所ユースターは、むしろ、レジリエントな人になっていただくというよりも、自分がどのような場面や環境でストレスを受けやすいのかを事前に知ることで、自分で納得できる回避や回復の方法を見つられれることに比重を置いています。そしてその回復の方法が社会的なルールや状況に受け入れられやすければ尚良いと思っています。 そもそもレジリエントな人かどうかは、他の人からはわからないことが多いと思います。 表面上タフで、どんな逆境でも乗り越えそうな人・・あるいは気が強い人・・フィジカルが強そうに見えても、心の中ではぎりぎり、という方も多くいらっしゃいます。 理想ですが、誰でもストレスには弱い部分を持っているという前提で、それぞれの人が必要とする配慮は何か、また全員にとってストレスになっていることは何か?を組織単位、職場単位で考え、それに気を配れると良いのです。完璧は目指せません。意識だけでも・・ お互いに気を配るということの他に、自分の上司や同僚もストレスが溜まっている時があって、その時は、いつもと違って「やさしくない人」になる時もあることを知り、自分がその人のストレスに巻き込まれないようにー自分を避難させる方法ーを知ることも役に立つと思います。 ユースターに一定期間通っていただいている方であれば、ストレス対処の講座や作業を通して複数回ストレスについて考えたり体験することができます。それだけでストレスに最強になるはずはありませんが、ストレスへの向き合い方が少しわかるだけでも安心感を得たりできます。 ストレスに対する耐性は、本来、個人個人で違いますが、ストレスの受け止め方や処理の方法は途中から獲得できます。 レジリエントな人になろうと頑張っても簡単ではありませんので、その力が無くとも楽しく、生き生きと働く秘訣を自分の中で見出していただけるお手伝いができると良いと思っています。
- 時代の変化に合わせる・・に想う
年齢とともに、たまに時代の変化と自分の間に、距離を置きたくなる自分に気づきます。もちろん私個人の場合です・・なぜそう(変化した時代を認知したくない)なるかというと、私が時代の変化についてゆけないと感じる時があるからです。 でも最近は、変化についてゆけないと嘆かずに、自分が時代の中で変化をつくる一部かもしれない、と思うようにしています。 つまり、どの時代でも、若者からシニアまで、様々な世代の人が寄り集まって社会をつくってきたでしょうし、「今」の時代の一構成員として「自分が作る社会や時代」もあるのではないか、と思うからです。 具体的には、流行やはやりといったものについてゆくことに努力はしつつも、自分が主体的に創造し牽引する努力もしなければならないということです。 だからといって、斬新なことがひらめいたわけでも、何かを企てているということでもありません(悲)。。。ただ気負っているだけ・・なのかもしれません。 単に、変化に背を向けて意固地になってしまうことのないように、なるべくオープンな自分でいたいな、と思うのです。 ところで、人ではなく、多くの組織団体、会社(以下「組織」)なども、時代の変化に気づかず、ずっと進化せずにいると思います。 さまざまな経営や経済の専門家が、変化する時代の中で繁栄するか衰退するかの違いは・・・ 『適応力』がある人を社員など構成員として自社に集めているか?、ということのようです。 つまり、時代の変化が激しいからといって、単に若い人を集めて組織を動かせば正解、ということでもないようなのです。 なぜかというと、若い年齢の人たちもやがて年齢を重ねますし、キャリアを積んだ人材も組織には必要ですし、そもそも個人の個性・特性は年齢には関係なく活用できるものだと思うからです。さらに、若い人イコール(=)「今の時代」でもないからです。 つまり、大事なのは年齢というより「適応力」なのだ、ということです。 多くの若い人が働く組織でも、適応力を引き出せていないと、古くて柔軟性が無いと評価され、人々から認められなくなると思います。 自分に立ち返りますと、ユースターも小さな組織として、なにより適応力を持つ人でなければなりません。支援スタッフは目の前のユースターを信頼して利用下さる方々やご家族と共に時代をしっかりと見て、市場、経済、働く皆さんを雇う企業の「今」に適応していかなければならないと思っています。
- アドバイスは簡潔に完結
アドバイスは簡潔にするのが鉄則です。 人に対してアドバイスすることはとても難しいです、就労移行支援事業所ユースターの支援スタッフも、利用される方からアドバイスを求められることが多々ありますが、その難しさを感じています。 アドバイスのしかたをはじめ、説明がわかりやすく、イメージがつきやすい単語や表現、断定的指示的にならないようにしますが、支援スタッフの経験にも大きく影響されるのです。 なにより聞いて下さる側の人が、支援スタッフによるアドバイスを、どのように受け取っているか、を理解するようにしています。 きちんと相手側の立場や気持ちに沿ったアドバイスになっているのか?をわかっていなければアドバイスとしては成立しないからです。 例えば、職業選択の場合に、求職をしているユースターの利用者は、もちろん未経験の仕事から自分の仕事を選ばなければならないのですが、つい支援スタッフに選んでほしい、と振ってくることがあります。 「○○の仕事ってどうですかね(「自分にできそうですか?」の意)・・」という投げかけには、支援者が本人の希望や適性などと照らして「アドバイス」をするのですが、そのアドバイスに「結論」を求めてくる場合があります。 (本人)「○○の仕事ってどうですかね?・・」 (支援スタッフ)「良いところは○○ができるというところですので□□さんもやりやすいのではないでしょうか?、その代わり○○という難しい点もあります」 (本人)「ここに行くべきですか?」 みなさんはどのように返答されるでしょうか?「自分で決めたら良いですよ」の返答は、ここの場面では、本人にが待っているアドバイスではない場合が多いのです。 自分でも決めてよいかどうかは既にわかっていて、それでも決めて欲しいということなのです。 私の個人的な意見ですが、ここで何より大事になるのは「本人と支援スタッフの関係性」なのではないかと思うのです。 支援スタッフといっても就職斡旋のプロではありません、人材紹介を業とした組織とも違います。そこで本人の適性や、今本人が持つ働く力だけで判断するのも良いとはいえないと思います。就労は長期間にわたる本人の生活の一部ですので、本人の将来の頑張りや伸びしろ、そして生活を考慮しないアドバイスにならないようにしたいと思うのです。 そこで、本人と支援スタッフの関係性がまだ浅いときであれば、一般的な話しから本人の気持ちに近づきつつ自分の選択を引き出したり、関係性ができあがっている場合には、もっと踏み込んだアドバイスも有りになるのかもしれません。 そして、何より、アドバイスは短く「簡潔に完結」させるに越したことはないと思います。 「アドバイス」ですから相手の方は「これで良いのか、次はどうしたら良いか」のことばを自分のために待っています。自論や一般的な評論、あいまいなことを話してがっかりさせることのないように気を付けたいと思います。
- 就労と保険
先日、就労移行支援事業所ユースターでは、就職を目指す方、そして既に就職をしている方を対象に、社会保険や労働保険について知っておくべきことをテーマにした講座を行いました。 働く人には、働く上で必要となる色々な保険が自動的にかかっていることを知ることは大事です。それにより、社会人として安心して働くことにつながるからです。 ユースターの行った講座に参加された皆さんからは「大まかなことがわかった」という感想の他「それでも難しいので全て理解するのは大変」という声もありました。 しかし何よりも良かったのは、お仕事をすることは単に労働を会社に提供するということだけではなく、「雇用者である会社は従業員である私たちを守る責任を負っているということ、働く人の保険料を会社が支払っていることを知った」ということでした。 入社してお給料の明細書を受け取るときに「なんだか色々と引かれて手取りが少なくなっているなあ~」と感じるかもしれません。それを嘆くのではなく、何に使われているのか?、健康保険等の保険料は、会社も自分と同じように支払っている、といった事を目で見れると、働く以上に社会人としての実感を得て、雇われて働く社会人のプライドを感じることにもつながれば良いと思いました。 ところで、就労と保険は一体と考えても良いのかもしれません。 労働に関わる保険は、一人一人が活躍ができるように、会社や社会が働く人を支えるしくみの一つだからです。 その他、会社や社会がサポートするものは保険以外にも色々とあることも知っていただくことが大切かと思います。 ケガや病気、失業などの有事に使える保険は比較的わかりやすいですが、例えば緊急度が低く、うっすらと効果があるものとしての、退職金積立や財形貯蓄といったしくみを持つ会社、融資のしくみを持つ会社など、メリットが就労をする方にあることを伝えてゆければ良いと思います。 すぐに、また有事に使えるというものとは異なって、人生設計に関わるそれらのものは説明は難しいのですが・・ そういった会社や社会が提供するしくみから自分のために活用できるものがあること、それを使うことで自分自身の生活や将来にメリットがあること、、そういったことを、わかりやすく伝えてゆくことも、就労支援の一部であると思います。
- 金銭管理②
前のブログでは、お金が無くなった💦とき・・・SOSを出すことはもちろんですが、それだけではなく、”SOSが必要なタイミングに自分で気づく”ということが金銭管理に必要なことであり、金銭管理を会得することの主旨と書かせていただきました。 ・・続きです。 なぜ”SOSを出した後”より、その前に気づくことに着目するのかといいますと、本当にピンチになったら、前述のとおり家族や知り合いの他、公的なサービスでも「融資」や「免除」「助成金」など、必ずではないにしても、場面に合わせて解決する方法もあるからです。 そして、SOSを出して、誰かがその失敗をカバーした時に、つい周りの人が本人を責めてしまうということもあるかもしれません、あるいは自己管理は無理な人と決めつけて、自力で生活する意欲や力、自信をくじいたり、先を絶ってしまうことにもなりかねないからです。失敗が起こった後で周りの人が対処するのは、良策ではない場合もあるのです。 自立に備えていくために、”SOSが必要なタイミングに自分で気づく”こと・・・それは、取りも直さず自分の手持ち資金を把握している、ということ、そして、残りが少ない、ピンチだ、というタイミングを察知できることです。その力があれば、支出の計画をすることもできている、あるいはしやすいと思います。 そして、支出の計画を作る、ということの効果もたくさんあります、その一例としては、いつ、どのようなことを自分はするのか?(大げさにいうと”ライフイベント”です)という将来を意識できるようになることです。 例えば、給料収入が10万円あったとして、日常使う生活費の他に、8月はゲームソフトの新製品が発売される、それに1万円使用する、という計画をたてたとします。そこから、あと3か月の間に通常の生活の中から1万円が余るようにしなければならない、と考えられるようにします。 もっと大きいスケールでいうと、例えば、3年後には一人暮らしをするので、3か月分の家賃と敷金合わせて○○円X4か月を一年かけて積み立てる、などです。 そうすると「いつかは一人暮らしを・・」という、”いつ”来るのか、自分でもわからない計画が「一年後に向けてお金をためておく」にすることで、一人生活も一年後に実現することが具体的になります。人によっては無理な計画をして一年後には全く目標額に届かない、ということも途中でわかってきますが、その時点で相当多くの金銭感覚が身に着いたと言えます。 金銭管理は色々な効果があります。その中でも、直接的には見えにくいですが、自分のことを知る・・あいまいなものをスルーせず具体的に考える・・今だけではなく、先のことを考える・・・などが魅力的な効果なのだと思います。
- 金銭管理①
お金の管理ができないと働くことは難しいとか、社会で生活できない、といったことが良く言われます。もちろん、金銭管理ができないと、社会に出れない、とまで言っているのではなく、自分が苦労することが多いのではないか、という意味だと理解します。 しかし、それであっても、金銭管理が不十分であると、しばしば「自立が難しいのではないか?」と思ってしまうのではないでしょうか。 働くことを目指して、就労移行支援事業所ユースターで就労支援を受けている方の中にも、 金銭管理が苦手、あるいはお金を計算したり、使いみちを考える方法がわからない方がいらっしゃいます。 そもそもお金や財産の管理自体は、子供のころに大人から度々言われてきたかたもしれませんが、具体的な方法、金額、生活費とは何?・・など細かい部分を理論だてて教えてもらう機会はあまりなかった、という方は多いのではないでしょうか。 就職をすると一か月の収入の額、つまり入ってくる原資が決まります。そこが金銭管理の力をしっかり身につける絶好のタイミングになります。 就職をして初めて収入を得る時が自分の金銭管理を始める良いチャンスともいえます。 そこでユースターでは、段階を追った説明で金銭管理に前向きに取り組んでいただくようにします。その段階とは ・収入で得たお金はもちろん全て自分で使える ・しかし自分で使うことは自分で管理するということ ・それは、無くなったら、ゼロになった責任を自分で負うということ ・責任を負うということは「そうならないようにする」のが一番 ・そうならないようにするために・・を難しく考えず、どこまでが自由に使えるかを自分で決めてそれ以上は使わない ・それでも使ってしまった時は、すかさずSOSを出す 今日は段階の最後の部分「SOSを出す」について書かせていただきます。 SOSを出すという意味は、お金が残っていない場合は、誰かに工面してもらう、誰かが不足分を補填する(肩代わり)・・をイメージする方もいらっしゃると思います。 確かに、SOSが出た時には、家族や、知り合いなどが助けてくれて、不足したお金を工面してくれるかもしれません。 しかしここで言う”SOSを出す”の主旨は、そういった”SOSを出す時やその後”ではなく”SOSが必要なタイミングがきていることに自分で気づく”ということなのです。 そこで”SOSが必要なタイミングに自分で気づく”ことの大切さを、具体的に次のブログで書かせていただきます。 (ーつづく)
- 考え方一つ
人生全て考え方一つで変わる・・と言われます。 やる人はやるように考えるし、やらない人はやらない方へ考えてしまうようです。 つい先日の自分です。歩いて移動中、横断歩道まで走ってたどり着いた時、目の前で信号が青から赤に変わりました。。💦 悔しさとイライラ・・「なぜ自分はもっと早く走らなかったのか・・、そもそもこの信号すぐに赤になるし💢・・」、(歩行者側であった自分は)「そもそも車と歩行者、車の方が青が長いし、不公平ではないか?😡」など一度に色々な怒りの感情が沸き上がりイライラマックスに・・ 今ここで、その時の感情を書き出してみると・・・何で何のために自分はそんなにイライラして、時間を無駄にしたのだろうか??。と思うのです。自分が恥ずかしくなります。 あたかも時間を無駄にした、などと考えてしまったのですが、青になるまでの間をまさに「怒り」のみで過ごした自分は、それこそ、待つ間の時間を有効に使っていなかったのだ・・と思います。 その間に少しでも前向きなことに思考をめぐらしたり、ボーっと頭を休ませたり・・そちらの方が、数段、理知的で、かつ有意義だったはずなのです。 このような怒りの感情の処理についての心理学的な解決法は色々とあるようで、就労移行支援事業所ユースターでも怒りの管理(アンガーマネジメント)の講座を行っています。 (そんな講座をする資格無い!と言われそうですが💦) 話しは変わりますが、何を試しても自信につながらない人がいます。例えば就労支援のプログラムの中で、「自分はユースターで、上手にできない」、「色々なことについてゆけない」、「緊張して行動に移せない」。。など、自分を責める方がいらっしゃいます。 何も上手にできない、と自分を責めるということは、慎重でまじめ、向上心がある方です。 実は、そのようにおっしゃる方こそ、非常に真摯にプログラムに参加され、態度も積極的なだけではなく、客観的に見て、社会人らしく変わっていくし、成果をものにしている方が多いのです。 冒頭の私のエピソード、自分の遭遇した”信号の事”、それから”自信がないという気持ちを持つ”・・・この両方、考え方、捉え方一つを変えるだけで、意味や周りの見え方が180度変わり、自分も変われるのだと思います。 自信がないというのは、自信がないのでやめたいのか、自信がないけれどやってみたいのか・・・おそらく両方の気持ちがあるのかもしれません。 支援スタッフや周りの人は、「自信がないけどやってみたい」を引き出して、本当は「やってみたいけど自信がないだけ」、つまりわずかでも”挑戦したい”、という気持ちの部分を受けとめ、やってみて成功した体験につなげてゆくサポートをしたいと思っています。
- 支援と”目標”の相性?②
支援には目標がつきもの、でも与えられて、積み増された目標は、形骸化したり、自分にとってナンセンスにすらなる時があります。 例え訓練をして力を身につけて就職する「就労支援」であっても”自分の生き方の目標”のようなものが作れないだろうか?、ということを前のブログで書かせていただきました。 今日はそのつづきです・・・ 人生は愉(たの)しむものですが、「自ら愉しむ」ことはとても難しいです。そのためには、まず自分を肯定することから始めると良いと思います。 その理由は”自分の何かを改善して良くしなければ”・・・とそれを目標にする、ということより、今の自分の良いところ、褒められるところを知るのが先だからです。 その上で、自分の生き方を前提に「自然な生き方」ができればと思います。 自然な生き方は、目標とか計画をたててできるものではないのでは?ということは、誰しも感じるところだと思います。自然な生き方は自分に正直な生き方ということですので、与えられた「目標」や「計画」ではそれをカバーするのは難しいからです。 ここでは「目標」や「計画」を否定しているわけではありません。福祉のサービスを利用する人の「目標」や「計画」のとらえ方を今一度考えてみたい、と思っているのです。 繰り返しですが、自然な生き方は、自ら愉しむことができることで、それには人生の経験やつまづき、成功した体験、人との出会いなど・・・数々のエピソードが重ねられて得られた”自分”を中心として、その”自分”を生きることだと思います。 そしてそれを、具体的に「目標」にできたら良いと思うのです。 就労支援でも、就職に成功した誰か”他人”の生き方や”一般的な(こうするべき)”という生き方を、そのまま目標に設定するのは表面上はきれいでも、本質的にはナンセンスですし、これは「プレッシャー」に置き換えられるだけです。 自然な生き方を続ける中で、就職をどのように位置づけるか?が言語化できると良いなと思います。 雇用者という相手のある就職ですから極めて難しいのですが、そうであっても、人との比較ではなく、自分の生き方を前提とした、自然な目標を立てられるよう、支援者も知恵を出し合えると良いと思っています。
- 支援と”目標”の相性?①
どうしても支援には「目標」や「計画」といったいわゆる本人を導くものがついてきます。支援を見えるようにするとき・言語化するときに、良く出てくる単語です。 目標はがんばるときに目指すもの、というイメージがありますので、目標を立てるときにはどうしても、”今の自分より高い位置にあるもの”になりがちです。 そして、もっとやっかいなのは、支援者が作る目標は、目の前の方を支援して”より高い位置に、より良く”等と意識してしまい、本人の”いま”に追加する形で、より多くの支援や高い位置の”的(まと)”を作りがちになることなのです💦 それ自体は個人的には問題だと思っています。 私たちの福祉サービスを利用される方は、自分を成長させたい、よりレベルアップしたい、と願っている人ばかりではないと思うからです。 更にいうと、人生は教育のプロセスとは違うのだと思います・・「人生は学び」と言われますが、それは教育され続ける、という主旨ではないと思います。全員が、より高い知識・能力を持つべきと目標を決められ、それにしばられているのでは、生きることが辛くなるだけだと思います。 就労支援の場合にそれは顕著になりがちです。今の本人をもっと成長させた上にあるのが就職、と思われるからです。 そうではなく、いま”すでに持っているもの”を、働くことに生かすために・・・の視点がまずあり、それは何かを自分も支援者も知ることなのです。 力が足りずに就職ができない、ということになってしまうと、「何の力があると就職できるのか?」を知りたくなります。しかし特定の何かの力だけがあっても就職がうまくゆくわけではありません。もっと広い範囲で存在する要素が、本人の人格と合わさって、そこに環境が備わって就職が進むのです。 ではどうすれば良いか?ということをずっと考えていますが、今のところ私の能力内では完璧な正解は出せていません。 少なくとも支援の目標について、一言でいうと、「自分の生き方の目標」のようなものが作れないだろうか?、と思うのです。 ・・・・(つづく)
- 去る時・・
今週(ブログ公開時)から就職される方がいらっしゃいます。。。 就労移行支援事業所ユースターを卒業され、就職される、その方について書かせてください。 来週から就職、そしてユースターでの最終日、その方は今まで使用した施設をピカピカに清掃をして旅立たれました。とても微笑ましいとともに、感動、誇りの気持ちで私たちの心をいっぱいにしてくださいました。 一緒に過ごしたメンバーの方々への応援の言葉や感謝の言葉もたくさんいただきましたが、利用した建物や設備に対して、感謝を形で残すその姿勢は、自分も見習いたい思いでした。。。 これからの社会生活、将来にはさまざまなことが起こると思います。しかし、初めて会うときの第一印象ももちろん大切ですが、去るときに見えるその人の生き方やその人が持つ本質的なものも大事だと思います。 自分のことで精いっぱいとなるこの時期に、他の人のことを考えられるということは本当にすごいと思いますし、その先にはその方の成功しか見えないような気がしました。 やはり就職には不安がついてきます、何が失敗なのかすらわからないが、漠然と「うまくゆかなかったら・・」「失敗したらどうしよう・・」と考えがちです。 しかし、人生の中で経験することはリトライできることがほとんどです。オリンピック選手にならない限り、一生に一度しかチャンスがない、ということは少なく、多くの場合はリベンジ、再挑戦ができることだと思います。 その場にいたら、人生が終わったくらいの落胆を覚えるかもしれません・・・その時には、時が過ぎるのを待っていると、また立て直すチャンスが訪れたりします。その時を再度生かして挑戦したり、時には方向転換をするなど、可能性を求めて進めば良いのだと思います。ユースターにはリトライを目指している方が多くいらっしゃいます。 また、特に就職の場合には、ハンディや困難があっても、がんばる自分だけではなく、その自分が働くことを応援しようと、会社(雇用者)もがんばろうと待っている、ということも意識していただければ良いと思います。 つまり、自分だけが頑張るのではなく、頑張ることを周りの人とシェアしてゆく・・ということです。 周りの人の応援をもっと引き寄せるためには、人との出会いや別れを大切に思える優しい心があると良いですが「それにはどうしたら良いか?」という問いには、今回ユースターを卒業する方の態度は参考になるのではないでしょうか。 就職される方へ・・これからも皆さんの活躍と成功をお祈りするのはもちろん、ドラマのような人生・・さまざまなことがあるたびに「自分は成長している」と信じること、そしてユースターは寄り添って応援していることをあらためてお伝えしたいと思います。
- 付加価値
物価の上昇が止まらないですね~。 何でもかんでも気がついたら、とにかく値段が書き換えられ、ときには商品が小ぶりになっていたりなど、びっくりする毎日です。 今まで当然のように買っていた身近な日用品も、価格が変わっていないか確かめるようになりました。確かめると・・・たいてい値上がりしているのです。。 そんな中、ほんの少し納得感を持ちやすいのは、値段を上げたり、1パックの量を減らしながら、一方で「新しい機能が付加されました・・」食品であれば「おいしくなっています・・」や「増量されています・・」などが謳われているときです。中には「2個買うと前と同じ水準の価格になります」などのサービスです。 もちろん、そこには販売者の思惑が見え見えなのですが、単純に何も変わらず値上げだけされているよりも「まあ仕方ないか~」感を持ちやすくなる消費者は私だけでしょうか? 値上げがここまで何に対してもなされる毎日、物の価格の「価」である”ねうち”を変えずに値段をあげるお店より、付加価値を付けて”ねうち”を上げる別のお店が良いに決まっていると思うのです。 さらに、モノやサービスに関わらず、何に対しても付加価値を持たせることは、常に意識されるべきことかと思うのです。 福祉サービスも同様です。。。 福祉サービスは範囲が広いのですが、例えば就労支援のサービスについて言いますと「就職をするためにサポートをする」という基本があって、就職と同時に一人生活を支援したり、家族との関係で困っていることに相談に応じたり、医療や健康面の心配事を一緒に解決したり・・・これらは、「福祉」や「支援」という大きな括りにまとめられがちですが、基本サービスに加えて、一つ一つが付加価値として考えてみることも必要かと思います。 なぜかといいますと、付加価値サービスとして考えてゆくことで、その付加されたサービス自体が独立したものとして存在が意識され、就労支援とは区別して位置づけられるからです。それによってそのサービス個体への責任が明確になるからです。 こう言うと語弊(ごへい)があるかもしれませんが、やわらかく言って「就労支援のついでに住まいや暮らしの支援もする」といった認識から「就労が成功するために、就労に関わる生活面の問題解決に向けて支援をする」という方が、『就労と生活、それぞれを別のものとして支援し、かつ深く影響しあう一つのもの』と捉えることができます。 福祉サービスの中では、付加価値を”おまけ”にも”ついで”にもしたくないと思います。
- 自分を知る
自己理解、自己分析、自己アピールなどなど、就職をする際によく出てくるキーワードに「自己」「自分」があります。 ・自分のことを知ってもらう ・自分のことを知る 自分を知ることは組織や社会で生活するうえでは、ある程度必要なことかもしれません。 皆さんは自分のことをどのくらい知っていますか? ユースターで、以前行ったことのある講座「自分を知る」から抜粋して自分に関する項目を記載してみます。 ご自身の(は)(に)… 利き手はどちらでしょうか? 利き足はどちらでしょうか? 利き耳はどちらでしょうか? 利き目はどちらでしょうか? 体の癖(くせ)はありますか? どのような歩き方でしょうか? 体力はどのくらいありますか? 身長、体重、視力は? 今は食べすぎ?食べなさすぎ? 食べるスピードはやい?ゆっくり? 握力はどのくらいでしょうか? 嫌いな匂いや好きな色は? 体はやわらかい?かたい? リラックスに必要な時間はどのような時間? 髪型はどのような髪形?(意外と自分の髪型って描けなかったりします) 生まれた時間や名前の由来は? どのくらい答えることができたでしょうか? 私は、5番や15番が意外に考える時間が必要でした(笑) 就労支援という立場では「アセスメント」という言葉を使ってその方の情報を集めて、理解することでサポートに役立ててゆきます。その中では検査や面談でわかること、日々の関りやトレーニングでわかること、わからないことがあります。 さて、自分について知らないことがある場合、それはどの程度自分の人生や職業人生に影響するのでしょうか?項目によっては自分よりも周りの人の方が自分を知ってくれていることもあります。 ・好きな色がわからなくても、服を選ぶことはできるかもしれません ・食べるスピードがわからなくても、誰かと一緒に食事することはできるかもしれません ・不安な気持ちの原因がわからなくても、悩みや感じていることを相談することはできるかもしれません きっと多くの人の場合、自分に関するすべてのことを知って理解することはなく・・・それでもなんとなく「自分ってこんな感じ」のような感覚で仕事をしたり、生活したりしているのだと思います。 これはあくまでも私の感覚ですが、自己理解を深めることよりも、相手に自分を知ってもらうこと(自己PR/自己発信)や自分にとっての相手を知ること(他者理解/共感力)の方が大切な気がします。よく私はこれを「人と成りを知る/知ってもらう」と表現します。 自分がどのような人と仕事をするのか、どのような人が自分と関わるのか・・などその人の「人と成り」を知る/知ってもらうことで、より働きやすくなるかもしれません。 ・上司の好きな食べ物は? ・彼女の好きな色は? ・同僚の苦手な音や好きな音楽ジャンルは?などなど、、、 別に知らなくてもいいことかもしれませんが、知っておくと職場に馴染みやすいかもしれませんね。 自己理解が進まないからと言って、働けない、生活できないわけではなく、今の自分や相手をどのように受け入れるかどうかが大切かと思います。













