アセスメントという言葉①
- 吉岡 俊史
- 12 分前
- 読了時間: 3分
いろいろな分野、場面で「アセスメント」という言葉が聞かれるようになりました。
アセスメント(assessment)は日本語にすると「評価」とか「査定」そして少しニュアンスが離れますが「判断」と訳されています。
評価とか査定となると、どうしても上から下を見て審査しているようなイメージを持ってしまいます。
確かにアセスメントを日本語にして「評価」と言ってしまうと、片方の人が一方を審査するような形を想像します。
・・・あくまで私個人の意見ですが、原語の英語でいうアセスメントは、もっと客観性が高いように感じます。つまり上から下ではなく、アセスメントに関係する人が横並びで座り、見えるものに対して、客観的評価をするニュアンスが強い気がするのです。
例えば上司が部下のパフォーマンスを考課する・・いわゆる上から下に対して評価をするときは、アセスメントとは言わず、エバリュエーション(evaluation) となります。
それも日本語では「評価」と呼んでしまうかもしれませんが、アセスメントは私たちがイメージする日本語の「評価」とイコール(=)ではないのかもしれません。
前置きが長くなりました・・ここでアセスメントという言葉について深堀りしたいのですが、まずアセスメントの対象とするものは?を調べますと、アセスメントという言葉が非常に多くの分野で使われていることがわかりました。
例えば、良く聞く言葉から言いますと「リスクアセスメント」があります。その他「人材アセスメント」「看護アセスメント」「福祉アセスメント」などです。
このようにアセスメントは、限られた分野で使われる言葉や概念ではなく、どのような分野でも使われる言葉になってきています。
そして「福祉アセスメント」について、当然のことながら、私たち就労移行支援事業所ユースターの行っている就労支援のサービスに一番近いものがこの「福祉アセスメント」になります。
「福祉アセスメント」とは、私たちが支援を提供しています対象の方、つまりユースターを利用される方の困っていること、課題、叶えたいことなど、いわゆる「ニーズ」と呼ばれるものは何か?を見つけて整理して判断することです。
福祉アセスメントこそ、上から下に評価を下すものとは全く違います。客観的に対象となる方の困っていること、叶えたいことを見つけ、支援する立場の人が利用される方の状況をよりよく知り、本人と同じ目的や目標をもって支援ができるようにするものです。
特に福祉については、アセスメントはその人を評価するのではなく、その人の抱える課題
を分析して明確化するものです、繰り返しですが人を評価するものではありません。
次のブログでは、ここまで書かせていただいた「アセスメント」について、福祉や就労支援に絞ってもっと深堀りしたいと思います。
(=つづく)

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