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執筆者の写真吉岡 俊史

距離

私たちは、コロナが広がって以来、人と人の間の物理的距離を急に意識し始めました。「ソーシャルディスタンス」という言葉も今や日常的に使用している気がします。


改めて・・「ディスタンス」は距離という意味だけでなく、隔たりとか相違といった意味でも使われる通り、ネガティブなイメージもありました。

日本語でも「距離」というと「あの人とは距離を置いている」とか「遠距離」といった、少し困難な状況が伴う時に使われることもあります。(もちろんそうでない場合もあります)


就労支援を行っているユースターでは、利用される方は就職に向けて必要な力を身につけたり、働く上で必要な知識を習得しますが、施設で支援にあたる支援員と、利用される方とは、当然ですが、慣れるまで最初は距離があります。通い続ける間に、その関係が少しづつ近づいていきます。とても重要なことです。つまり、そこに信頼関係が築かれていくことになります。


就労支援に必要なのは、支援員と利用される方との信頼関係です。なぜなら、就職後は、支援員は施設で、本人は会社で、といったように別々の場所で活動しますので、両者は物理的に「遠距離」になるからです。


就職した後、支援員は本人に毎日お会いすることはありませんし、本人は会社という組織の中の一員という立場に変わるから、意識としても支援員と遠くなりがちです。


支援員と中途半端な関係のままで就職をすると、何か相談したいことや問題が出てきたときに、本人としては相談しにくくなったり、一方で、支援員は本人とのコミュニケーションをとりにくくなる可能性があるのです。


施設の利用しはじめは、当然二者の間には距離があります。良い就労をしていただくため、就職するまでに二者の距離が近くなっているよう、信頼関係ができるよう、支援員は本人の協力をいただいて信頼を得られるように努力したいと思っています。


雇用は人と人が作る関係です、本人と所属先の会社、本人と支援員、その間の物理的距離、心理的距離はとても大事な要素です。そのためにも、就労支援事業所に通う時間は一定程度は必要かもしれません。


支援員が作業説明をしています
さまざまな関わりの中で、支援員と利用される方との関係を築けるようにしています

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