待機
- 吉岡 俊史

- 10月20日
- 読了時間: 2分
待機という状況は日常や、特にお仕事の場面で大変多く起こります。
「待機」と「待つ」の間には違いがあります。言葉の意味も違いますが、気持ちの持ち方やその行為をする状態も違うと思います。
特に就労移行支援事業所ユースターで意識する「待機」の力は社会で生活する上で大きな力を発揮します。
就労移行支援事業所ユースターは、会社に就職して社会に出ることを目指す方が利用されています。そこには、就職に向けて、技能だけではなく、気持ちを「就労モード」に整えられるような支援があります。
「就労モード」を具体的に言いますと・・・
社会の中で、自分を認めて、大切にしてゆける自信を持てる・・さまざまな困難にも助けを求めたり相談したり、解決に向けて前向きになれるモードです。
話しをもどして、「待機」と「待つ」についてですが、ユースターの中では、日常に近いシチュエーションで待っていただくことがあります。
待つ間の時間をどう過ごすのか・・について、自分でも考えたり、待ちながらも前進したり、待っている間だからこそ必要なことを見つけられるようになるための支援を行っています。
「待つ」間の過ごし方によって、「待つ」ということが仕事の中で「待機」になって意味を持ち始め、その間に行うべきことを見つけたりできるものです。
「待つ」⇒「待機」への転換
おそらく多くの方がイメージされるとおり、「待機」とは「備えて待つ」わけですから、状況によっては、何もしないで「待つ」に比べて心身の備えが全く違うのだと思います。
例えば・・
野球やサッカー競技でベンチでウォームアップしている選手、本番の前に舞台袖で出番を待つ出演者
皆さんは「待っている」のではなく、待機しているのだと思います。
就職するときを前に、ユースターの皆さんは、誰かが就職を準備するのを待つのではなく、来るべきときに備えて自ら準備をする。つまり待機をしている状態です。
就職活動への自信をもって歩みだせることが大事ですが、そのためには日常の中で、ちょっとしたことでも「待機をする」体験を重ねてゆくことがとても大事ではないかと思っています。





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