第一印象、他の人からの見え方のテーマを就労への準備として、ユースターの講座でとりあげることがあります。
見たときのイメージをきちんとしましょう、とか、身だしなみを整えるためにやるべきこと・・という主旨もあるのですが、それを教えるだけの講座ではありません。。
いったい「印象」とは何なのか? 何をもって「印象」が決まるか? など、
改めて「良い印象」「悪い印象」のしくみを考えてみる話し合いを行い、その話し合いの過程を重要な時間として設けています。
なぜ重要かと言いますと「印象」について意見を言ったり人の考えを聞くことで、人によって「良い印象とはどのようなものか」が、かなり違っていることがわかるからです。
その意見を聞く場を持たずに、そもそも「良い印象のためにこうします」といっても、納得感を持てない人もいらっしゃるのです。
考えてみれば、「良い印象」の模範や基準はありません。その基準があれば当てはめやすいのですが、例えば、きちんとした服を着て、笑顔で清潔で、ということが「良い印象」の基準かというと、それが全てではなくなってきています。
個性や多様性が広がる中で、良い印象=(イコール)〇〇です・・とは言いにくいことがあるのです。
「全ての人の持つ良い印象とは何か?」の基準を統一したくもなりますが、それは、乱暴すぎるのです。
「良い印象のために、〇〇をしましょう」という合意点のゴールに到達するために、事前にその話題について前振りをし、意見を交わしながら(意見が出ないことも多いです)、そのゴールに向かって丁寧に詰めていくことが必要になります。
社会性のトレーニングといっても教えるトレーニングとは、ほど遠いものがあります。
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