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執筆者の写真吉岡 俊史

分担

一つ前のブログでは、社会への貢献を理解することの難しさをテーマに書かせていただきました。

貢献は、登場人物一人一人が分担して、サービスや資金、行動など、何らかの役割を果たしてゆくことかと思います。


そこで、今日は「分担」についての話題です。


世の中の多くが、色々な登場人物による分担で成り立っていると思います。よく”一人では生きていない・・”と言われますが、考えてみると、支え合っているということは、どの人にも見えない役割があって、それを果たし合っているから支え合っている、と言えるではないかと思うのです。

生まれながらに担った役割、今存在していること自体が役割・・など、役割といっても見える形とは限らず、さまざまあるのだと思います。そして大事なことは、役割を持たない人はいないということです。

また、役割は一人一つではなく、色々な人が、複数の役割を分担して持っているのだと思います。



と、美しい話しになっている流れを崩して大変に恐縮なのですが・・・

形として見える分担についてです。。私たち就労移行支援事業所ユースターが行っている、障がいのある方への就労支援の活動資金(障害福祉サービス費)は、国と都道府県が分担して、人によっては利用する方も分担しています。


ユーディーが行っている、障がいがなくても就職に困難を感じる方へのサポートはその中には入っていません。障がい者への福祉ではないからです。ユースター独自の資金と利用される方の分担で担っています。それらの資金で運営ができているわけではありませんが、活動自体は必要なもの、求められているものだと思っていますので、分担して実施していることになります。

・・・困ることは同じであるなら、障がい者と、そうでない方を区別する理由がわかりません。その人が「どんな立場の方か?」で区分けされていて「何を求めているか?」では見ていない点がとても残念なところです。



話を分担に戻します。分担とは、それをすることで一人一人の負担は軽くなるのがメリットなのだと思いますが、何のために分担しているのかわからないものって世の中には多く存在しませんか?


例えば、時間の分担です。。お互いに忙しいからみんなで協力して・・・ということを言います。しかし、忙しい根本の問題には目を向けずに、ただひたすら苦しさを分担することで、一人の苦しさを軽くする、というのはいかがでしょうか? 昭和の企業では忙しいが美徳で、誰かが残業している時は新人は先に帰るわけにはいかない文化がありました。

今の時代は変わっているとはいえ、その他の理不尽な職場のルールはどこにでも残っているように思います。

分担とは、プラスのことだけではないということを知らないといけないと思います。特にネガティブなことは根本解決をせずにそれを分担することで、何とかしのごうとする慣習もまだある気がします。


ユースターから就職を目指す方に、組織で働く上で、組織の都合や利益が優先している世界であるので、所属する組織の都合で、知らないうちに自分が何かを分担していることがある、ということをお伝えしています。

その中で、理不尽な分担、強制的な分担、目に見えない分担・・・分担は尊いものとそうでないものがあることを改めて感じます。


仕事の分担の図
分担とは良いこととそうでないことがあるかもしれません

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