決める
- 吉岡 俊史
- 2023年12月8日
- 読了時間: 2分
就労移行支援事業所ユースターに通われる方の中には、決断することが苦手な方がいらっしゃいます。
決められない、という方には、きっかけ作り、選択肢、両者の条件比較、支援者の所見などを、一緒に対話しつつ、判断材料を集めて、決めるプロセスに寄り添ってきています。
その際には、支援者自身が本人の立場と目線で考える、ということも絶対必要なことになります。
一緒に考え、決定は本人一人で、という形が理想ですが、「決める」がとても困難である点も理解できます。でも、その困難は、能力的なことではなく、経験と自信なのかと思います。
それは、経験と自信の両方の延長線上にあるものが「判断」だからだと思うからです。
「○○が決められない」ということで困っている方へお伝えしていることは、決められないことを悩む前に「決める」の「元」を考えてはいかがでしょうか、ということです。
「元」というのは、どういうことかといいますと、経験がないがために想像することが難しく・・・想像できないために、何が起こるかわからない・・・わからないから決められない・・ということです。
そこで、何をしたら良いか、ということを一緒に考えてゆくと、まずは経験をしてみる、につながります。
そして、経験したという自信、あるいは、たとえ経験がうまくゆかなかったとしても、その経験を乗り越えられた、という自信を自分の中で認識するということです。
決められない時に、へルプを出して支援者に相談してくださることで、
「何を自分が経験したか」、そして「その経験が自分の自信にどのようにつながっているか」を一緒に整理するなかで、「決める」道筋がついてくることがあるのです。

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