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決める

執筆者の写真: 吉岡 俊史吉岡 俊史

就労移行支援事業所ユースターに通われる方の中には、決断することが苦手な方がいらっしゃいます。

決められない、という方には、きっかけ作り、選択肢、両者の条件比較、支援者の所見などを、一緒に対話しつつ、判断材料を集めて、決めるプロセスに寄り添ってきています。


その際には、支援者自身が本人の立場と目線で考える、ということも絶対必要なことになります。

一緒に考え、決定は本人一人で、という形が理想ですが、「決める」がとても困難である点も理解できます。でも、その困難は、能力的なことではなく、経験と自信なのかと思います。

それは、経験と自信の両方の延長線上にあるものが「判断」だからだと思うからです。


「○○が決められない」ということで困っている方へお伝えしていることは、決められないことを悩む前に「決める」の「元」を考えてはいかがでしょうか、ということです。


「元」というのは、どういうことかといいますと、経験がないがために想像することが難しく・・・想像できないために、何が起こるかわからない・・・わからないから決められない・・ということです。

そこで、何をしたら良いか、ということを一緒に考えてゆくと、まずは経験をしてみる、につながります。

そして、経験したという自信、あるいは、たとえ経験がうまくゆかなかったとしても、その経験を乗り越えられた、という自信を自分の中で認識するということです。


決められない時に、へルプを出して支援者に相談してくださることで、

「何を自分が経験したか」、そして「その経験が自分の自信にどのようにつながっているか」を一緒に整理するなかで、「決める」道筋がついてくることがあるのです。


自信のパズルを埋める写真
決定は経験と自信から


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