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執筆者の写真吉岡 俊史

源泉徴収

源泉徴収は、サラリーマンの方にはお馴染みで、何十年も勤務する方は当然のように毎年年末調整等で対応をしていると思います。


しかし、初めて就職する方が自分の仕事以外に「何だ?これ」と思うものの一つに、この「源泉徴収」の手続きがあります。ユースターから就職する方も会社に言われるまま署名をして終わらせている方が多いです。しかし、全ての方が「自分はいったい何に署名をしているのか?」を理解しているようではないのです。


まだ独身で、保険にも多く入っていない方は、入社時や年末の年末調整時に記入する項目は少なくて、記入したこと自体も忘れてしまうようで、毎年「何だっけ?これ」となる人もいます。毎年行っている手続きなのに、理解しないまま、(何年も)なんとなく済ませてしまうようです。


「実は自分が稼いだお給料の額から色々と差し引かれてしまう内容を決めることなんです」と説明すると、少し興味を持っていただけます。さらに「初めて自分で税金を納めるサラリーマンの仲間入り」というと、サラリーマンになった実感と醍醐味も享受できます。


会社は、このしくみを必ずしも0から説明をしてくれません。給与所得者は給与や賞与に対する所得が源泉徴収の対象とされていること、自分で税金は申告しなければならないこと、それを行う書類であることを、支援スタッフもわかりやすく本人に説明してゆきたいです。


一生懸命稼いだお給料の一部を差し出して、社会に貢献している自分があることを噛みしめて欲しいと思っています。

就職は「働くこと」だけではないです・・・「国や社会を一緒に支える一員になる」ことと理解していただくと、それだけでも働き甲斐や動機につなげて下さる方がいます。やはり期待される立場になるのは、誰でもうれしく、自尊心をくすぐられるからです。


難しい手続きを説明したり「名前を書けばいいんでよ」と簡単に終わらせる前に、私たち就労支援スタッフも、「おめでとう」「いよいよですね」と共に社会参加の醍醐味を味わえるような言葉がけをしてゆきたいと思います。


源泉徴収の書類の写真
納税ーこれも社会参加を実感する一つ


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