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失敗とは②

執筆者の写真: 吉岡 俊史吉岡 俊史

就労移行支援事業所ユースターから就職した方から「失敗しました。。」「やばいことになりました」と連絡があった際、「失敗とは何をもっていうのか?」という問いが生まれます。それは就労者にも支援スタッフに対しても言えることではないでしょうか。。


働く方が失敗した、と連絡下さるときには、経緯の詳細と状況をお聞きしながら、緊急度に合わせて対応するのですが、私達支援スタッフはできるだけ「見守る」ということも心掛けています。

「見守り」といっても、それは放っておくこととは違います。会話をしないこととも違います。意図的に気持ちの距離を取る、とでも言えるかもしれません。


本人が失敗に対して何をしようとしているのか、を本人と話すことで把握します。そして、失敗したことを自分の責任と感じているのか・・自分を責めようとしているのか・・自分以外の人やモノのせいだと思っているのか・・失敗した後はどのように解決したら良いか自分で想像できているのか・・解決に向けて自力で動けるのか・・失敗を直視できているのか、あるいは他人事としているか等々、失敗をどのように受けとめて、その先を本人と話すようにしています。


むしろ見守ることに意義や意味を持たせて対応したいからです。


そうする理由は、特に就職直後や、初めて仕事をするときの緊張感あふれる気持ちは『スタート時』にしか経験ができないことで、その気持ちを大事にしたいからです。本人抜きで、誰かが解決してしまうと意義が半減してしまうのです。


「失敗した」から始まり「なんとか切り抜けた」までの一連の経験は、全力でがんばる自分のことを自分で認識できる良い機会ですし、それが生きてゆく上での貴重な経験につながると思うからです。


『頑張るときの自分はどんな力を発揮するのか?』は自分ではわからないことが多いので、普段とは違う力を発揮できる自分、というものを知って欲しいのです。


支援スタッフは、何が起きたかを本人と一緒に追いながら、解決の先頭に本人が立てるようサポートをしてゆきたいと思っています。

それにより、支援スタッフも一緒に成長してゆければ・・とも思います。


サポートの際には、焦っていたり、パニックになっている本人と気持ちを共有し、その次に行うことに目を向けて肯定することを心掛けています。


「トライ」のキーがあるキーボード
「失敗した」から「なんとか切り抜けた」の価値ある経験が仕事をする自分を実感できる瞬間かもしれません

 
 
 

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