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執筆者の写真吉岡 俊史

おひとり①

未婚の方やご家族を亡くされた方・・その他さまざまな理由で、「一人」という形で生活する方を「おひとりさま」と言ったりしています。

世間では、未婚率上昇、少子高齢化が毎日のように言われています。厚生労働白書などによりますと、50歳時の未婚割合は、2015年で男性24.8%、女性14.9%だったのが、10年後の2025は男性27.1%、女性18.4%となると推計され、3人に一人は「おひとり」になってくると言われています。


考えてみれば、もともと誰かと一緒にいても、人生のどこかでは誰もが「おひとり」になる可能性があります。。。。私が多くのご家族や障がいのある方々と関わる中で感じますのは、たとえ家族がいたとしても、物理的な距離や疎遠関係から、実質上は既に「おひとり」という方、あるいは、そう遠くない時期にそうなる方が大変多くいらっしゃるということです。


親亡きあと、というテーマがあります。。。。

このテーマは、近く当ブログで特集させていただく予定ですので、その時に深堀りしますが、例えば障がいがある方が「おひとり」になるのは、必ずしも親が亡くなった後、と決められるものではないと思うのです。。。。つまり、親や家族は健在であっても、実際には既に「おひとり」で生きている障がい当事者の方が多くいらっしゃるのです。


あるユースターを利用されている30代の方がいました。親とは何年も離れて一人暮らしをしていらっしゃる方です。おひとりでの生活が長いことから、自活力、自己管理力がそれなりに備わっていて、すでに親は遠くで見守る存在でした。しかし、その方の周りでは、日々様々なことが起きていて、時にはヘルプが必要な場合もあります。それらの問題も、基本的に支援者等と共に解決して生きていらっしゃいます。


自活力、自己管理力はひとそれぞれ違いますので、一人で生活するのは無理、と決めることはせず、その方が持つ力と支援を合わせて現実的にどのように生活が成り立つかを考え、更に日々の問題や困難にも支援を受けながら対処するマニュアルや手順が決まっていれば無理ではないことが多くあると思うのです。

そして大事な点は、ここでいう「支援」とは、福祉等の専門職が誰かのために何かをする、ということだけではないということ・・本人を取り巻く周りの人々の本人への関わりも入るということ、そして、人だけではなく「本人に合わせた環境」も含まれるということです。


一人バルコニーに立つ人
おひとり。。は誰もが経験する生き方かもしれません




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