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執筆者の写真吉岡 俊史

いきごみ

意気込みとは何か?こんな質問を就労移行支援事業所ユースターを利用される方から聞かれました。


就職活動の中で、採用面接を受ける際、意気込みはありますか?とか、意気込みを聞かせてください・・と聞かれるかもしれない、ということから出てきた質問です。


意気込みは「自らすすんで行おうとする気持ち」と辞書に出ていました。

この中で「行おうとする」という点に着目しました。つまり行おうとしているわけですから未来のことです・・ひねくれた見方をすれば、実際には行なわなくても責められないから、何とでも言えるわけです。


面接の場面についていえば、意気込みは結果を保証せずに仕事をがんばる自分の意志を言える絶好の機会なのかもしれません。

意気込みと聞かれて、何かを言わないといけないのか?と悩むことはなく、結果について責められることはないので、自分がやりたいことを言ってみては?と皆さんに伝えたいです。


しかし、話しはこれで終わりません・・・


別の方から、そもそも「意気込み」の意味を聞かれました。

つまり「具体的にやる仕事もわからないし、働いている自分も知らないので、がんばるのかどうかもわかりません」ということでした。

そのような状態で、意気込みを語れということ自体に無理があるような気がしました。


よくよく思い起こしてみると、就職困難期を経験した世代の人は、何とか会社に雇われようと、根拠の有無に関係なく、意気込みを言うべきと思ったのかもしれません。

そして無事採用された会社で、その時に自分が言った意気込みが、逆に自分を奮起させる原動力になったり、時には自分のプレッシャーになったり・・とにかく、最初に宣言してしまった意気込みに圧されながら働いたのかもしれません。


全ての方がそうではないのですが・・・今の時代に就職する人は、今の気持ちにもっと正直ですし、自らすすんで行おうとする気持ちがない場合には、ありのまま言う人もいるのだと思います。


また、意気込みを持たなかった方が、やってみたらとても誠実に仕事をこなしているという場合もあります。

意気込みは、人との相性がとてもあると思います。ないとだめというものではないのかもしれません。


紅葉一色
人は、さまざまな気持ちと頑張り方があるものです

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