”頑張る”の言葉
- 吉岡 俊史

- 11月12日
- 読了時間: 3分
「頑張るモード」は作られるものでもあると思います。
「頑張れ」と声をかけるだけで、自信がつく人は多くありません。
私も自分の今いる状況によって「頑張れと言われても…」と思うこともあります。
しかし不思議なことに同じ言葉でも「よしやろう」と単純に自分の気持ちに刺激となって伝わり、行動を起こせるときもあるのです。
そのような前向きになれる時は、冒頭に書かせていただきました「頑張るモード」は作られるもの・・と納得するのです。
いわゆる「頑張れ」という言葉は、かける側の気持ちよりも、受け取る側の心の状態でその意味が大きく変わるのかもしれません。
同じ「頑張れ」でも、ある人には前に進む勇気となる言葉になったりします。一方で、ある人には少し重たく感じられることもあるということです。
結局のところ、「頑張れ」は“受け手の気持ち次第でいかようにも作用する言葉”なのかもしれません。
だからこそ、「頑張れ」を乱発して無理やり励ますよりも、本人の中から「やり遂げたい」という気持ちが湧いてくるのを待ち、あるいは湧くような環境を整えることが大切だと感じます。
そのためには、焦らせるのではなく、見守られ、支えられる中で自然に生まれると素敵だと思います。
もちろん人によっては、全く何も声をかけられないと寂しいと感じるのも確かで、気軽な一言「がんばってー」をいただけると大きな励みにはなることもあります。
社会に出るために後押しを希望される方へ、就労を通した社会生活の実現をサポートしています就労移行支援事業所ユースターですが、ユースターに通ったから、すぐに特別な能力が身につくものではありません。
やはり就労支援の場面では、「寄り添っている」ことが大きな励ましになると感じる方が多いようです。
ユースターで得られるものとしては、「頑張れ」の”言葉と共に”、あるいは”その言葉の代わりに”
「寄り添われていること」
「誰かが見守っているという安心を感じられること」
なのかもしれません。
具体的には、実際に支援スタッフと一緒に就職先を探したり、採用面接に赴いたり、時には不採用になって現実を共有したり・・と誰かと一緒に道のりを進んでゆく、という実感です。
「頑張れ」という言葉が力になることもありますが、本当の意味で人を動かすのは、誰かに寄り添われているという安心感かもしれない、と感じることがあります。
言葉と共に、その“支え”の価値を支援スタッフとしても十分に認識をし、自覚をもって、ユースターを利用される方と進んでゆきたいと思っています。そして、その方が自然と頑張る力を取り戻したり、湧き上がらせる力を持てるようにサポートしたいと思います。





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