障がい者雇用と企業~フォーラムから~
- 吉岡 俊史

- 11月3日
- 読了時間: 3分
10月28日(火)に札幌市主催の障がい者雇用に関する研修会に参加いたしました。
前にご案内しました「2025障がい者雇用を通して企業づくりを考えるフォーラム」となります。
当日はリモート参加の方とのハイブリッド開催でしたが、合計で150名近くの参加者がありました。
多くの方が会場まで足を運んで下さり、熱気あふれる会場では、後援者のモルツウェル株式会社専務取締役の野津昭子様の障がい者雇用へのたいさんのエピソード、熱い想いを聞くことができました。
野津専務のお話しから、障がいがあるなしに関わらず、そもそも会社は当初からダイバーシティ経営(多様な人材を受け入れその能力を最大限に引き出す)を実践されてきたので、そこに障がいのある方が入社することは特別なことではなかったということが同社の”強み”として伝わってきました。
なるほど、企業の障がい者雇用は単体として取り組むことではなく、そもそも企業が創設される際の理念やコンセプトに遡るものであるということがわかりました。
企業はそれぞれ何らかの目的があって設立されるものですが、その中には社会の一員として存在し続けるために、どのように社会と関わるかは重要な点になります。
そして、その目的が言葉に置き換えられ、理念になってゆくものだと思います。
それゆえに、モルツウェルの取り組む障がい者雇用は人材採用の一部でもあり、会社を構成する重要な戦力を生み出すものでもあるのだ、と感じました。
野津専務のお話しで印象に残ったのは、障がいの有無を問わず、人はそれぞれ強みと弱みを持っているのだからお互いが一緒に働くことで総合的な力となるということです。それが当日のテーマでもありました「~弱みを消し込む企業」の意味であったのでした。
モルツウェルの社内には、特別な配慮とかサポートを特定の人に行うという構えはなく、社員全員に必要なことでもあり、全員がサポートをする側でもあるようです。
そして、その中で障がい者雇用は必然のこととして受けとめられているものであることがわかりました。
就労支援を行う就労移行支援事業所ユースターを運営します、ユーファーストも一つの”企業”です。
企業ユーファーストとても大変多くのことを学ばせていただきました。そしてわが身を振り返って、理念を言葉だけで終わらせず、モルツウェルのようにしっかりと社会の中で役割を果たしてゆきたいと改めて確認した次第です。
障がい者雇用ときっかけとして、企業は何のために存在するのか、を改めて見直してゆくことが大事なのだと感じました。





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