謙虚さが邪魔する?
- 吉岡 俊史

- 6月30日
- 読了時間: 3分
日本人は謙虚な国民であると言われることがあります。
時代は進んで新しい価値観や感覚がどんどん上書きされていますが、根本的にはまだ日本人特有の謙虚さは形を変えて残っていると感じます。
「ありがとう」というより「すみません」と半分謝ったような言葉を使って相手への謝意、陳謝などの感情を伝えています。
褒められても素直に認めずに「まだまだです」と言ってしまう。
他の人がまだ自分よりできるので・・と譲ってしまう・・・等です。
社会で就労しながら生活を目指す方を支援している就労移行支援事業所ユースターは、社会に出て人と関わる際のコミュニケーションの取り方を色々な形で習得いただくプログラムを揃えています。
例えば
場面描写を見て、自分がその中の一人であったらどのように反応するか、立ち振る舞うか・・を考え意見交換したり・・
場面設定をして実際にロールプレーをしたり・・・
丁寧語、敬語、謙譲語などを研究したり・・
そこでユースターを利用される方とのそういった取り組みの中で、皆さんがつい意識するのは「謙虚であること」です。
相手と良いコミュニケーションを作り上げるための体験に於いては、ついつい「謙虚に振る舞うためにどうしたら良いか?」を考えてこんでしまったり、またアドバイスをしている支援スタッフもいつのまにか考えさせてしまったり、ということがあります・・やはり国民性なのかもしれません💦。
そもそも良い人間関係は謙虚であることが大きなカギを握るのはわかりますが、いつまでも、そしてどこまでも自分が謙虚でいることが良いのか?については誰もわからないのです。
自分が謙虚でなければ・・にこだわらずに、大事なこととして、相手を思いやる気持ちや尊重することを心がければ、良好な人間関係になると信じたいです。
特に、就職が間近に迫り、礼儀や社会性を急いで初歩から学ぼうとすると、ついテクニックや結論に走りがちです。
そして、まずは謙虚にするには?ということで姿勢や言葉づかい・・を何とかしようとしがちです。でもそれでは長続きはしません。
相手の立場と想いを少しでも想像してみることだけで、まずは成果なのだと思います。
日本人のコミュニケーションスタイルは、「相手への配慮」が理由となっているものが多いのです。
むしろ、日本にいる私達は、相手の気持ちを読み取ることが得意であったり、習慣的に行ってきた方が多いと思います
その得意は自分にもある。。と信じて、優しい気持ちで、自然に個性を出せれば、まずは良いのだと思います。





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