試行錯誤の結果①
- 吉岡 俊史

- 11月5日
- 読了時間: 2分
何事もスタート時は試行錯誤なのかもしれません。
試行錯誤は失敗から適切な方法や正しいことを見出すことですが、現代は失敗に寛容ではなくなっているような気がします。
就労移行支援事業所ユースターが行う就労支援の場面でもそのような傾向を感じます。
●ユースターの「道のり支援」
ユースターは就職を経験したことのない方や離職した方が企業に雇用される経験を経て、働くことで企業に貢献したり、そこで評価を受けることで自信を獲得して、社会での生活に意義を感じていただく支援をしています。
就職をして働く皆さんは、社会人として色々なことを経験されますが、様々なことを「試行錯誤」しながら人として成長し、働きがいと社会での生活を実感しているのだと思います。
ユースターはその道のりを支援し続けていますが、道のりは短くありませんし、先は不透明でもあります。
そして、支援スタッフも見えない将来のために、就労された方を励ましつつ、何かが起こるごとに就労された方と一緒に乗り越えたり、時には足踏みしながら様々な経験を積み重ねます。
●成功か失敗か
もちろん、成功していることばかりではありません。会社とうまく調和がとれず、離職になる場合もありますし、本人が一旦働くことから離れて、心身をリセットされる場合もあります。
それらの経験を、全て「成功」と「失敗」に分けることはできません。また分ける理由も無いと思います。
もちろん採用面接などの大きな人生のイベントを無事終え、企業から採用通知が来たときは、本人は、この上なく嬉しい気持ちを持つようで、本人の様子から「成功」の喜びが伝わってきます。
そして支援スタッフも一緒に喜びを嚙み締めます。
しかし、もし”不採用”の通知が来たとしたら・・その時、支援スタッフにそこで湧き上がる想いは「失敗」ではなく、「次へ」という新たなステップへの期待や希望です。
つまり、不採用という、次に活かせる経験をしたのだから、より就職を希望する本人との協力関係(チームワーク)や絆が強まりますので、次は更に良い就職活動ができるかもしれない、という期待です。
もっと試行錯誤の大事さ、失敗の価値を感じながら、失敗に寛容でありたいと思います。
(=つづく)





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