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見えないものより、見えないこと

「見えないことによる不安」についてのお話しです。


就労移行支援事業所ユースターを利用される皆さんは、就職して社会で働くことに不安を感じていらっしゃいます。

それは、就職したらどのようなことに遭遇するか、自分はどうやって働いていくのか?といった事が見えないからだと思います。


しかし”見えないものに不安を抱いている”、と思いがちですが、実はユースターを利用される方は「見えないもの」よりも「見えないこと」に不安を持っているのではないか?と感じることがあります。


「見えないもの」も「見えないこと」も、そのどちらも「わからない」のだから、不安の要素になりますし、見えた時点で解決することも多いのです。。。。となりますと、私たちは目から入るもの、つまり視覚的な情報に、とても多くのことを頼っているのがわかります。


それゆえに、今まで見えていたことが、見えなくなる事態がくると、不安でもあります。そして、見えないことが発生したり、迫ってくるときも不安になります(社会‥就職など)



就職して働き始めると『目に見えないこと』がいきなり多く現れます。

同僚や面識のない人との職場内での関わり方・・・どんな指示がくるのかわからない・・・今の仕事は何のためにやっているのかわからない・・・いつ終わるかわからない・・・等々


しかし、それらの多くは、何年も職場で働くことで、今は見えないくても、慣れるにしたがって大体予測がつくようになる、ということもあります。

予測がつくことで、文章や絵で紙の上に書かれていないくとも「あの場所でなら・・こんな仕事かもしれない」「あの人が頼んでくるのならこの仕事かも・・」などが、それこそ「目に見えるように」わかってくるものです。

そして・・わかってくれば不安も軽くなるのです。


見えないということが不安の全てではなく、「見えていても慣れていない」ということから、想像がつかないことが不安なのです。


不安の大きい方に、言葉や絵、文章などを見せれば解決する、というものではないと思います。そこには、経験したこと、見聞したことなど、ヒントが加えられていることが必要です。


経験、ヒントをなるべく増やして社会に出て行っていただきたいと思っています。


眼鏡の写真
経験により「見えないこと」をなるべく減らしたいです




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