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執筆者の写真吉岡 俊史

管理か回避か

就労アセスメントのために、ある高校にお邪魔しました。

生徒さんは皆さん猛暑の中、グランドや体育館で身体を動かしています。学校や先生方は熱中症対策に余念が無く、とても神経を使ってきめ細かい対策を練っておられました。

そのおかげで、生徒さんは安全に楽しく思いっきり運動を楽しんでいらっしゃいました。


コロナや熱中症など身の回りのリスクは増える一方です。それらのリスクを管理していくことはいまや誰にも課された課題です。熱中症の危険があるからという理由で、全てを中止する・・・コロナの危険があるから全てを控えるのは簡単ですが、それでは活動をどんどん削ぐことになります。


障がいのある方への就労支援の場面も例外ではなく、同様なリスクは常にあります。

就労支援こそ「自粛」があてはまらないものはないと思います。就職活動を自粛したり、会社訪問を避けたり、ということこそリスクが生じます。私たちは、就労支援と脅威について、どのように共存したら良いのか考えてきました。

そして、コロナや今の熱中症、災害などを身近に意識する毎日が続く中で、今までの経験から、以下の方向性を一つの基準として持つようにしました。


それは、


リスクは「避ける」というよりリスク、そしてリスクの対象(ターゲット)となるものを「管理する」ということです。


あくまで当施設、ユースターの指針ですので、どのような場面や場所にも当てはまるものではないと思います。


何かを回避するのはとても賢く、良い方法ですし、躊躇はできません。しかし、本来の生活や目的の何をどこまで犠牲にして回避するか、代替は何があるかなど、その先にある、得られるものの価値を考えて、リスクを管理することを考えたいです。


どのような対策をしたら良いか、充分に検討され、更にそれを実行しながらも一瞬の間も目を離すことなく、生徒さんの安全確保を実践されていらっしゃる学校関係者の皆さんに本当に頭がさがりました。


炎天下でのランニング
熱射病やコロナ・・どのように危険を避けるか・・私たちに突きつけられた課題です

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