ユースターの就労に向けた準備(意味づけをするために「トレーニング」と呼んでいますがそれほど堅苦しいものではありません)ですが、正解が無いトレーニングの割合が多いです。といいますか、ユースターのほとんどのトレーニングプログラムには「目的」は合っても「正解」は無いです。
私たちにとって、正解とは何だろうか?と考えるときがあります。学生であった時のドリルや試験のように正解不正解がはっきりしているものとの生活は、実は学生時代に終わったのかもしれません。学生を卒業してからは、正解は自分で考えるもの、折り合いをつけて正解を作っていく・・・・いくつもの正解のなかで悩み続けている・・・そういうのが人生であったり、生活であったりするのかもしれません。
ユースターのトレーニングプログラムを受けている方々は時には正解を支援スタッフに求めます。しかし、このトレーニングプログラムはドリルや試験とは異なるもので、働くことを通した社会での生き方や、自分の人生を考えることが題材になっています。
「目的はあっても正解は無い」と書かせていただきましたが、言ってみれば正解は自分が持っているものです。そういう確信と共に社会の中での自分というものの存在を知っていくことで、社会に出る覚悟と自信、そしてサポートを得る安心を感じていただくためのものです。ですので正解は自分でしかわからないし、自分の中に必ずあるものです。
人が決めた正解、人から与えられた正解というものではないのです。
正解が無いということは、自分で考えなければならない、ということで、時にはきついことでもあります。しかし一方で自分なりの正解を見つけられた時に、上記に書かせていただきました目的を達成したり、一段成長した実感を得られれば良いと思っています。
そもそも、世の中には正解の無いものはとても多くあると思いますし、それだけ私たちは、無いであろう正解を求めて生きているのかもしれません。
さまざまな課題にどう向き合うかが問われるのが社会人なのだと思います。
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