段取りを組むことの難しさ①
- 吉岡 俊史

- 7月30日
- 読了時間: 3分
以前、就労移行支援事業所ユースターから就職活動をされる方で、就職までの段取りを組むことが難しいと感じる方がいらっしゃることを書かせていただきました。
就職活動を一緒にサポートするユースターでは、まず就職活動にはどのような段取り・プロセスが必要となるのかを最初にご説明するのですが、多くの方が未経験でもあり、説明を聞いても、実際に段取り良く進めるのは難しいのです。
就労支援員でもあります当社支援スタッフも、最大限サポートしつつも、自分で判断すべき点はたくさん段取りの中に含まれてきます。
それゆえに、実際段取りを組んで修正する作業の困難さは実感しています。
難しさを感じる一つの要因としては、正しい段取りは、一つだけではなく、むしろ、就職活動の最初から最後の最後まで「判断」「軌道修正」が入り、都度変更しなければならないからです。
それがまさに就職活動の神髄なのだと思います。
段取りを難しくする「判断」「軌道修正」の具体例を一部書きます
1、「会社選び」
・完全に自分の関心だけで選んで良いのか
・世間で言われる「業種・職種」と「自分のできること」をどのようにマッチングするのか
・誰かがサポートするとしたら何をサポートしてもらうのが自分には良いのか
・処遇条件が良いと思うものに決めて良いのか
・見学した時に見たものは、どのように処理して決め手とするのか
・どの会社もネガティブな部分ばかりが目についてしまう。どうしたら良いか
・・・
2、「エントリー」
応募書類はサポート受けられるから支援スタッフにお任せで良いのか
書類に書いた種々内容は本当に「自分のこと?」か
面接受け応えは、企業だけではなく相手によって変えなければならない
・・・
3、「採用や不採用」
採用が〇で不採用が✕なのか。✕のダメージが大きかった。今後が怖い
不採用となったときの「何の経験」を次に生かすのか
・・・
上記1~3は段取りを変える要素となる点を挙げています。実際には、もっと多くのことが次々に押し寄せて、その都度迷ったり、判断しなくてはならないことになると思います。
そして、その判断の結果で「段取り」が変わることがあるのです。
1、「会社選び」だけでもとても大変な作業ですので、場合によっては「会社を絞ってコンタクトをとる」という第一段階に何か月もかかる場合があります。中には年単位で会社を選ぶ方もいらっしゃいます。
そして決めた会社にコンタクトをとる、という時点では今度は大きな勇気と、決断する力が試されますので、ここで自分の、挑戦する力、思い切り等自分が持つ潜在的な力をいやがおうにも知ることになります。
段取りを組むことは、一つ一つの工程で起こる迷いや修正と連動し変えてゆかなければならないことです。
次のブログでは段取りを変えることについて、支援との関係を書かせていただきます。
(=つづく)





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