一つ前のブログ「未来進行形①」では、例えば障がいがある方を雇用した会社が、本人ができることに上限をつけてしまって、それ以上のことをさせない、望まない、期待しない、ということは決してあってはならないことで、それは配慮とは別ものであることを書かせていただきました。
社員として、期待されること、チャンスを得られることが仕事のやりがいとモチベーションに直結するものだと思います。
これらは障がい者雇用の大事な点であり、モチベーションの持ち方に”配慮”をしていただくと働く方だけではなく、会社にとっても雇用が利点になるのだと感じます。
今、自分が持つ力やできることを会社に伝えた上で、会社が合意をして雇用するという点は
とても良い点です。
しかし、本人も就職をした会社では初めて働くわけで、未経験であるからこそ”伸びしろは未知数”と考えていただければと思います。
そしてその未知数を、最大限本人から引き出すのが障がい者雇用の醍醐味かもしれません。就業して何年も経過したあとに、いま以上のことをやってみたい、という意欲や興味が出てくる方もいます。是非チャンスを与えていただきたいと思います。
障がいを開示(会社に伝えて)して働くか否かは働く方が任意に判断します。開示すると判断された方は、自分の力をしっかりと発揮して会社に貢献するために配慮をしてもらいたいからこそ開示をしているのだと思います。
このブログを読んでくださっている方はさまざまなお立場かとは思いますが、ご自身に当てはめて考えていただいた場合はいかがでしょうか。
「がんばろう!」と思って入社した。けれども会社は、無理をさせないということに偏った意識を持っている・・・・
支援についても同様です。私たち就労移行支援事業所ユースターの支援スタッフやジョブコーチが、就職した方を職場で支援させていただく際、本人が働きやすいよう、やりがいを持てるよう、そして適切な配慮を得られるよう、会社と本人をつなげてゆきます。
しかし、仮に、支援スタッフが、本人のチャンスを否定する、会社が育成しようとしていることに消極的になったとした場合はどうでしょうか?それは良い支援ではないと思います。いつも配慮とキャリアアップのバランスと境にいながら進めるのが就労支援です。
障がいの有無を問わず、人の力は無限に広がる可能性を秘めていることを大前提に置いて、未来進行形でその方をサポートしてゆく、つまり会社で働くことで本人の力が伸びる、知識経験が広がる、ということを尊重したいと思います。
『未来進行形』の価値感を大切にしたいです。
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