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施設の好き嫌い

執筆者の写真: 吉岡 俊史吉岡 俊史

セカンドオピニオンという言葉は広く浸透しています。

特に身近なのは医療ではないでしょうか?

ある病院で告げられた治療法・・・特に大病の場合「この治療で良いのか?」と迷ったときに別の病院や医師の意見も聞くというものです。


就労支援を行う就労移行支援事業所ユースターもセカンドオピニオンに似たアドバイスを求められることが多くあります。つまり、現在何らかの施設を利用されていて、そこで受けている支援の状況に対して客観的なアドバイスを求められるというものです。


そのようなとき、ユースターとしては、最善を尽くして対応をさせていただいていますが、基本的には、現在受けていらっしゃる支援の良し悪しを決めたり、評価することはありません。

なぜなら、ユースターは、その方のことや、現在受けられている支援を詳しく知っているわけではないからです。

それだけではなく、支援を受ける方の想い、支援者の想い、支援を提供されていらっしゃる事業所の目指すものや目的など、私ではわからない深いものがあるかと思うからです。

それらは当事者である方と支援を提供される事業所の間で話し合われることになりますので、そのきっかけ作りにつながるサポートはできることです。


では、ご相談を受けた際、何をお手伝いできるのか?といいますと、今本人がご希望していること、実現したいことは何かを整理することです。それをお聞きすることで、本人がご自分の希望を一旦は言葉やその他の方法で伝えようと考えますし、特に希望がなくても一度は考えます。


その考えてみる、想像する、仮定をたてる・・といった頭の中での作業経験を一旦経ていただいたことを、現在所属している場所や、第一希望の場所にお話しいただくことで先への歩みにつながる相談ができるようになるのだと思います。


希望を全て叶える場所や条件に出会うことは難しいです。しかし『希望に近い場所や条件を(自分で)作り出すこと』はできるかもしれません。

どういうことかといいますと、自分の本当の希望(ニーズ)は、自分が持つ視点だけでは偏る可能性がありますが、人に説明することで客観的に捉えることができて、自分の希望も整理できるかもしれないからです。

客観的に見た自分の希望は、実は半分くらい実現している場合もあるのです。また、整理してみると「〇〇をしたい」ではなく「△△はいや」「△△にはならないようにしたい」というNGな事柄が多かったりします。NGがあるとすればその反対はOKなのかを一緒に検証すれば、中にはその反対でもNGと思っている、ということもあります。

そうなると自分の希望は何か、をあらためてNGからではなく、OKから考えてみると見つかるかもしれないのです。


中には「□□のような支援者は避けたい」と思っている場合もあります。それは過去の経験であったり、主観であったりしますが、支援者も人ですから一人一人違います。次に出会う支援が、同じ□□のような支援者が提供する支援であっても、全く違う印象になることもあります。人も自分も捉え方や認識、見方が変化成長しているからです。


就労移行支援事業所ユースターでは障がいのある方の就職や働き続けることを支援しています。

前に書きました施設選びはユースターの場合は就職先の企業選びにもつながります。

施設や企業選びは簡単ではありませんが、あまり完璧を見つけようとしても見つかりにくいものです。

無関心も良くないですが、まずは、そこで出会う人を信じながら、信頼関係を築くために協力をしてゆくことで『希望に近い場所や条件を(自分で)作り出すこと』はできるかもしれません。


相談している様子
100%叶える先に出会うことより『希望に近い場所や条件を(自分で)作り出すこと』の方がやりやすいかもしれません

 
 
 

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