支援はAからBに、BからAは?①
- 吉岡 俊史

- 7月7日
- 読了時間: 3分
支援という言葉はAからBへと一方的な行為をイメージします。
たとえば、働くことにサポートを希望される方へ就労支援を行う就労移行支援事業所ユースターで、ユースターを利用される方と関わるスタッフとして、私達の支援は、AからBへという一方向だけでは、就労につながる支援が成り立たないと感じています。
きわめて個人的な見解にはなりますが、最初は、
「支援者⇒(支援を受ける対象者、以下「利用者」」
という一方の方向で始まる支援が多いです。
しかし、支援が続いてゆく間に、必ず利用する方から支援者への「リターン・お返し」として「利用者⇒支援者」の方向の影響があり、終わるように思います。
(念のため・・ここで言う「お返し」とはお礼などではありません)
ここで「お返し」と書かせていただきましたのは『何らかの結果や反応』とでもいえるものです。
つまり「フィードバック」です。
形はさまざま異なっても、利用される方から、必ず何らかのフィードバックが存在するのが「支援」ではないかと思うのです。
しかも、そのフィードバックの内容が・・
支援を受ける方にとっても支援者にとっても、いつもポジティブな内容であれば良いのですが、そうではなく、ネガティブな場合というのも半分くらいの割合であるのです(私の場合だけ?・・💦)。
ここでいうネガティブの結果というものは、支援を受けた方が満足できなかった場合や、その方の希望するような結果につながらなかった場合に返ってくる反応です。
ご想像の通り、就労支援の場合は、その結果が特にわかりやすいのです。
希望する職に就けるように支援スタッフも就活を一緒にがんばったが不採用であった・・・とか、
本人としては自分に合っている仕事だと思ったが、イメージしていたようにうまくできず希望と現実の違いから早期離職になった・・
この場合は、場合によっては「なぜ支援スタッフは早めに言ってくれなかったの?」と思う利用者もいらっしゃるのかと思います。
そしてそのネガティブな結果をもとに「フィードバック」が本人から支援スタッフに向けられるのですが、その後のスタッフと本人両方の対応(行動、相談、連携など)次第で、次の段階が大きく変わりますし、最終的な結果が決まってくるのです。
であれば、AとBの両方が協力して、相互に助け合ってゆけば良い結果になるでしょう・・。
と言いたいのですが、そう単純ではないのです。
本当にそのようになるのはとても難しいことです。
その理由は、両者のどちらかが、フィードバックをすることを避けてしまうことも時々あるからです。
フィードバックは支援スタッフにとっては大事ですし、利用者にとってもそうです。わかってはいるにもかかわらず、一番近い距離にいると思っている支援スタッフでありながら、また恐らく信頼関係は一定程度できているはずであっても、就活をした本人としては、失敗したことを支援スタッフと共有したくなく、次に向かっての相談に踏み切れない場合も多いからです。
ただし、希望もあるのです。このような、フィードバックや結果の共有がうまくゆかない場合は、次の試みもできます。一回のネガティブな結果は、次の支援につながるからです。
具体的なことを次のブログで触れます。
(=つづく)





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