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執筆者の写真吉岡 俊史

意図した支援とは違っても良いかと・・

就労移行支援事業所での支援、というとイメージがつながりやすいと思いますが、当ユースターでも、就職後に役立つ実務の技術として、パソコンに慣れていただくトレーニングをしています。

ミスなくタイピングできるようにとかタイピング練習といった内容はもちろんですが、中にはパソコンに向かいながら何かに没頭することで、雑念を消したり、日常の事から気持ちを切り離したりというメンタルの整理ができるとおっしゃる方もいます。

パソコンの画面と自分だけの世界に入る事で自分の世界を作ったり、自分と向き合う時間にしているのかもしれません。

パソコントレーニングの際、画面を見ながら固まっている方がいらっしゃいました。決して作業につまづいて手が止まったわけではないようでした。支援スタッフとして、パソコンだから、仕事のためだから、先に進ませる支援をすべきか激励した方が良かったのか・・・迷いましたが、結局スタッフは、静かに声をかけながら、ご本人の世界を邪魔しないようにしました。

そして、パソコンの時間が終わって、その方は晴れ晴れしい表情で我に戻った様子がありました。

考えてみれば、私たちスタッフもパソコンをしながら、いつのまにか別の事を頭の片隅で考えている事はあります(私だけ?)・・何気に頭をリセットしている時もあります。そんな時、他の人にどうして欲しいかを考えています・・・そこに支援スタッフが行うべきヒントがあるような気がしたからです。

将来、就職して仕事をしていく方へのトレーニングとして、準備した課題をこなしていただくだけでは、何かを詰め込むだけなのかもしれません。職場で時間を過ごす全体を支援できるよう、もっと柔軟に支援を考えたいとも思った次第です。


ユースターでのパソコンとレーニングです。就労支援で行う事はたくさんありますが、どれも社会で働くことにつながるものと思っています。利用される皆さんの頑張りに応えていきたいと思っています。
ユースターでのPCトレーニングの様子です(本文内容とは必ずしも一致しません)


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